失われた青春

 

 

 

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9月1日に向けて、マスコミ各社から「学校に行かなくても大丈夫、学校から逃げて大丈夫」なキャンペーンがありましたが、それを皆さんはどのように感じましたか?

私は、実は苦々しく感じていました。

 

「逃げていい」とは?

「大丈夫」とは?

 

そんなふうに軽々しく言っていいのか?と思うわけです。

 

はっきり言えば、私の場合は大丈夫じゃなかった。

逃げたはいいものの、その後の人生は地獄だった。

 

学校に行くも地獄、行かないのも地獄、行くか行かないか悩んでいる時間も地獄。

 

よりマシな地獄を選択すると言う地獄。

 

どっちを向いても八方塞がりで息ができませんでした。

ただ、ジタバタしているうちにいつの間にか地獄は抜けていて明るい空の下には出られたけれど、明るい空の下で見えたのは大きな大きな負債。

 

友達に追いつくための長い長い道のり、目の前に広がる教科書と問題集の山。もはや何から手をつけていいのか?!全く追いつく気がしない。

何をしていても、体にまとわりつく劣等感。

 

 

不登校を経験した方たちはこれを知っているのでなかなか気安く「学校に行かなくてもいい」とは言えません。不登校で逃げたからといって負債を免除なんてしてもらえません。

 

こんな大きな借金は返せないので、

 

現実的に、前に進むためには、希望していた進路を諦めなくてはならなかったり、学校生活を諦めて勉強だけに特化したり(

こんな子は万に一人ですが…)、勉強はあきらめて学校には生活リズムを整えるために行ったり、それぞれにそれぞれの状況に合わせたその後の人生を新しく構築します。

 

不登校後の人生で何がつらいってこれがつらいんです。夢を持たないと自分の部屋から出られないけれど、夢を諦めないと前進できない!

こんな悲劇があるのか?と思うのです。

 

思い通りにならない人生、何一つ上手く行かない。

 

そして進めば進むほど、友人たちの差を思い知らされます。

 

私がバイトと夜間大学だけで必死だった時に、友人は一人暮らしで正社員で海外旅行に行きオシャレして彼氏がいて、私の誕生日を覚えてくれていてニコニコしながら誕プレを渡してくれる。

 

ああ、私が週末寝ている間に友はプレゼントを選ぶために雑貨屋めぐりをしてくれていたんだ。

誕生日プレゼントを受け取りながら落ち込んでいました。

 

妥協して夜間大学に進学したのに、ついていくのに必死。そもそも夜間大学は今の生活にゆとりがあってもっと勉強したい人が来るところなんだ・・・と思い知るわけです。

 

それでもそんな恥ずかしい人生でも小さい楽しいこと、小さい嬉しいことを見つけて、学歴はないし、楽しい学校生活の経験はないけれど、私を選んでくれた数人の友達がいて、私を選んでくれた今のバイト先があって、家族がいて、こんな人生でも良かったかもな、たぶん。

 

そう思いたいけれど、断定はできない、、、

 

じゃあ、失ったものは取り戻せないのか?諦めるしかないのか?と言えば、こんなことも思うわけです。

 

文化祭が近づき、鏡の前でドタバタとパンツ一枚でダンスの練習をしている息子を見て、私はこれをしたかったのか?あんなに恋焦がれた文化祭だが、もしこれを踊れってあの頃言われてたら嫌だったろうな…。

あれ?

 

あんなに憧れたコンパやクラブに初めて行った時にタバコや大きい音に失望したのと同じ?

男の子が夜景を見に連れていってくれたけど、蚊と暴走族が気になるし、だから何だと思ったのと同じ?

 

そして今、呪術廻戦が大好きで、アニメの放送を待ち焦がれて正座待機している自分はとても私らしくて、あの頃、海外ドラマにはまりまくってERのロス先生を正座待機して見ていた私とクロスオーバーするのです。

 

ロス先生役のジョージ・クルーニーに一生懸命英語でファンレターを書いていた私が大好き。出してから文法の間違いに気がついて赤面していた私が好き。ビデオデッキを2台つなげてダビングして、ロス先生の素敵映像集を作っていた私が好き。ダビングすればするほど落ちていく画質・・・。

 

悲しいことがあれば『お父さんは心配症』と『伊賀野カバ丸』を読んで笑い転げてた。

 

これが私の家の中の青春。

 

そんな青春だっていいじゃない?

きっと私がしたかった青春は文化祭のダンスではなく、オタ活。

 

もし人生をやり直せるとして、不登校にならなかったとしても私はロス先生追いかけていたでしょうし、最初のターンより元気だったとしたら、きっとERの舞台であるシカゴにを聖地巡礼していたでしょう。

 

 

逃げても大丈夫とは言えない。

たくさんのことを諦めなくてはいけないし、失われたものはめちゃくちゃ悔しくてならないけれど、

でも、そこにきっと幸せもあるし青春もある

良いことも悪いことも含めて、全部、私のストーリーだし、

 

まだまだ続く人生の目標は

「死ぬ前に振り返ってまあまあの人生」

 

だから、五条先生、力を貸して

最近、あの人は五条先生好きだから、五条先生グッズを渡しとけば喜ぶだろうという安易なお土産をもらうことが多いんだけど、嬉しいです。

 

奈良限定だぞ?

 

 

 

 

 

資料販売

 

 

資料はSTORESとnoteで販売しています。

 

STORES版の方がPDFの買い切り型なので1,400円とお値打ちです。購入するとご登録のメールアドレスにPDFファイルが届くようになっています。親の会やご家族で回し読みするのであればPDF型の方が取り扱いしやすいと思います。メールアドレスに届いたPDFを開くと自動的に開いて読めるようになっているんですが、保存したのに資料が行方不明、メールアドレスが間違っていて届かない、迷惑メールに届いていたなどのトラブルもありましたのでメール受信の設定と、届いたメールは必ず保存するようにしてください。

 

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note版は買い切り型ではなく、今後も追加情報を更新していくのと手数料が高いため1,500円と100円ほど割高です。自分のスマホやパソコンに資料を保存するわけではなく、登録して購入すればWEB上でいつでも読めるようになるので紛失の可能性も低く、またSTORES版のように購入時に一度PDFを送って終わりではないので、私が新しい情報を追加するたびに継続して最新の情報を読めるようになります。

 

note版↓

 

 

 

昔から販売している不登校の一般的経過と家族の対応もご参考にしてください。「タイプ別不登校の対応」も「不登校の一般的な経過と家族の対応」どちらもお持ちでない方は「不登校の一般的な経過と家族の対応」の方を先に読んでいただくとわかりやすいかと思います。

 

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どちらも、相談者さんたちから一番よくご相談のあった「我が子が何期なのか?」が簡易に判断できるように、↓このような簡易判断フローチャートが付録としてついています。