一刻も早く集団に戻す

 

 

 

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皆さんが過去に書いてくださった経験談は色褪せることなく新規の親御さんの役に立っております。経験談を書き込んでくださる親御さんたちには感謝しかありません。今後も皆さんの活発な交流の場として活用していただけたらいいなと考えております。

 

ドクターショッピングならぬ、支援者ショッピングをされる方に度々出会います。

 

相談を受ける前から、だいたい「そうだろうな」との予想はつきます(笑)

 

急いでいて、焦っていて、学校に行ける何らかの魔法を持っている支援者を探されています。なので「時間がかかる」「今は積極的に何もできることはない」とお伝えすると煙のように消えていなくなられます。「失敗する」の予言も嫌われます。

 

大慌てで

「明日、うちの子が登校するって言っているんです。給食再開の手続きって今日お願いしてできますか?あ、ぶらりさんに聞いても知らないか。それから、本人昼過ぎても寝ているんでもう起こしてもいいですか?それから、仕事の都合つけて、あとは、あ、制服はもうくちゃくちゃにクローゼットに入ってますけど、なんとかアイロンかけて!突然で行きにくいと思うんで、別クラスの幼馴染の子に迎えに来てもらうようにお願いするつもりです。持ち物の確認を担任にしたんですけど、教科担任全員に確認できないんでクラスメイトに聞いてくださいって言われたんですけど、そんな聞けるような友達がいれば不登校なんてなってませんよ!!!あと、副担任のこと苦手ってうちの子言っているんで、明日はうちの子に近寄らないように伝えないと!」

みたいなメッセージが入ると私はどよ〜んです。

 

これ、登校しないフラグ立ちまくりじゃん・・・。

フラグ回収するところまでがセットです。

 

①給食止めるぐらい不登校は長期化している(別に悪いことではないけど)

②長期化した子がいきなり登校しても学校側はビックリ&塩対応の可能性強

③長期化した子が突然来ても同級生も混乱。できれば「最近別室には来ているみたい」な噂や予兆は欲しいところ

④前日に給食再開のお願いは無理。作るだけではない、引き落としなどの手続きも必要。

⑤本人寝てる

⑥頼りは幼馴染の朝のお迎え

⑦明日の持ち物もわからない、聞けるクラスメイトもいない

⑧副担・・・。

 

けれど

うちの子が登校するって言ってんだよ!このチャンス逃すものか!学校側は全力で対応しろー!

の気迫・・・

 

こりゃ、無理だよな〜。

この状態で登校しても恥をかくだけだよなあ〜。

猪突猛進なお母さんに、この子どうやって「行かない」って伝えるんだろう。

 

ここで私が求められているのは、安定登校へのアドバイスなんですけど、ありません。

「まず明日は行けない。もしかすると1日2日頑張っていくけど、すぐに嫌になるだろう。100%ね。」

 

だから、

「本人が無理して言っている可能性があるので、朝、やっぱり行きたくないと言えば行かせないでくださいね」

と、お願いします。

 

補足ですが、こういうふうになっている親御さんというのは回復期の親御さんではありません。この雰囲気から①登校しぶり期〜③安定期初期の親御さんです。④回復期の親御さんはここまで焦っていません。

 

きっと、不登校児本人はわかっているんですよね。100%無理だろうと。私も。

でも親御さんだけは明日からの安定登校を信じている。なんとかしてあげたいと思っている。

だけど気楽に言ってしまう不登校児。

それは、気分の波があって、元気な時には「こんなんじゃダメだ!このままじゃ自分は終わってしまう、だから這ってでも登校する」の決意が翌日に現実的に考えてみると「やっぱり無理」と急に現実的になってしまいます。

 

不登校児の対応は、言葉ではなく行動で見たいですね。

 

私自身、長期間学校から離れることのリスクを十分わかっています。誰よりもわかっています。支援を始めた当初はそのつらさがわかるだけに、なんとか早く戻すことを目標にしている部分もありましたが、子どもたちを長期的に見ると、業者を使ったり、這って登校しても、学校への否定的な思いやつらさが増すだけで、その先でリバウンド起こしてます。しっかり学校から離れた子の方が「学校に戻りたい、集団に戻りたい」という夢や目標がしっかり育っているように思います。目標のある子の方が、多少の「嫌」があっても頑張れますよね。

 

 

 

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不登校ひきこもりのメール相談で使用している資料を販売しています。

ご好評をいただいた旧版をボリュームアップして新版として発売しました。

 

 

家族と共有してもいいか?というご質問をいただいたのですが、もちろん共有してください。買った本を回し読みするのと同じ感覚で共有していただければと思います。親の会などのグループで使いたい場合は購入の際に備考欄に一言、「〇〇の親の会で使います」と記入していただければOKです。どんどん使ってください。できれば感想などを送ってくださると嬉しいです。

ただ、何十人規模の親の会で印刷して配ったり、転売したりSNSに投稿したりはご遠慮願います。そこは常識の範囲内でお願いします。

 

新しい資料は文字数7000字弱→2万字に大幅加筆しています。また、旧版当時にはこれが最適と考えていた対応も、私の経験値によってより具体的な対応法に書き換えています。一番の大きな差は相談者さんたちから一番よくご相談のあった「我が子が何期なのか?」が簡易に判断できるように、↓このような簡易判断フローチャートが付録としてついています。