通知表がオール1

 

 

 

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不登校のご相談を受け付けていると、だいたいのパターンのようなものがわかってきます。

これからの季節に増えてくるのが、

 

①受験関連

出席日数・受験校・受験した後

 

②卒業関連

卒業アルバムに写真を載せるかどうか

卒業文集に寄稿するか

卒業式に出るか

 

これらのお悩み。

 

卒業アルバムに関しては今はどの学校にも不登校児がいるおかげで学校側の対応も手慣れたものです。アルバムの写真は学校で撮ってもいいし、近くの写真館で撮ってもいいし、ご家庭で撮ってもいい、全く載せなくてもいい、名前だけのせてもいいし、写真と名前だけ載せてもいい。

 

ほぼほぼオーダーメイドの希望を叶えてくれるようです。

 

小学校から中学校への不登校情報の引き継ぎも、どういう形で引き継ぐか?の相談があるはずです。なければ直接進学予定の中学や教育委員会に相談に行ってもいい。そもそも公立中は税金で運営されているので、進学予定ならば相談に行き、どんな対応がしてもらえるのかしてもらえないのかを事前に確認することは正当な権利です。

 

よほど変な教師でない限りは、

学校側も様々な対応をしてくれるのが現代の公立小中学校だと思っていたのですが、

 

 

 

 

こんな記事を見つけました。

 

このルキって子は実在するのかな?というぐらい、現実にそぐわない記事でした。

 

 

 

 不登校が続けば評価は「1」のままでしょう。それでも3年間在籍すれば、中学校は生徒を卒業させます。ほとんど何の教育環境も提供しておらず、最低評価を与え続けた生徒を。

何の教育環境も与えられなかった不登校児の特徴としては、親が学校と喧嘩しちゃった場合があげられます。正直それ以外では考えにくいです。子どもが不登校になると、親が唯一の学校とのパイプ役になるので、そこが断裂すると、学校からの連絡が一切入って来なくなってしまいます。

 

普通に不登校していたら、普通は教育環境が与えられます。ましてや、昨今のコロナ禍で授業のオンライン化は進んだ上に、文科省の号令で各自治体は不登校児対応を加速させ、自治体によって程度の差はありますが、不登校児向けの施設は次々とオープンしています。学校内だったり市で大きな施設を作ったり、フリースクールに外注する自治体もあります。

ぶっちゃけて言えば、学校側はそこまでしてくれますけど、そこへ行くかどうか?は不登校児の回復具合と困りごとによって違います。むしろ、自治体によっては不登校児が別室登校や放課後登校を始めようと思って相談すると、不登校児向けの施設が充実したばかりに所属中学校では対応してもらえず、登校練習は支援センターに行ってください(不登校児の集約化)と断られたなんて皮肉な状況も生まれています。いや、不登校児本人は所属中学に戻りたいって言ってるんですけどね・・・。

 

ちょっと話が脱線しましたけど、

そもそも、

 

不登校開始からそこそこ年数が経過して親子関係が良い不登校児であれば「あはは、この通知表意味ないよねえ」なんて親子で会話するものです。小学校時代からの不登校で中学何年生か不明ですが、学校からの学習機会の案内がゼロであるならば、学校と長期間に渡って喧嘩している上に親の対応が悪く、長引いてるんでしょうね。

 

親子の信頼関係なし。

親と学校の信頼関係もなし。

ルキちゃんは典型的な孤立不登校児です。

 

記事内にあるようなフリースクールを設立したところで解決には至りません。むしろフリースクールを親に作ってもらったのに、通えないルキちゃんという、より悲惨な状況になることが容易に想像がつきます。

 

 

本来ならば、この場合は

不登校児VS親VS学校

 

だったところから

 

不登校児⇄親⇄学校

を目指します。不登校児と学校は直接関係は持ちませんが、親が間に入って伝書鳩をします。

ここが強固になってくると

 

 

不登校児

⇅ ⇅

親⇄学校

 

こういう双方向な関係性が構築されていき、最終的には親は手を引き、

 

不登校児⇄学校

 

のシンプルな関係になります。

 

この西日本新聞の記事、何がしたいねん。

きっと大騒ぎして目立っている不登校児の親を取材したんだろうなあ・・・。大多数の不登校児の親は腹を立てていたとしても担任とそこそこいい関係をもっているし、こんな極端な感じじゃないですけどね。(むしろしっかりしているよね)

 

 

 

***

 

 

不登校ひきこもりのメール相談で使用している資料を販売しています。

ご好評をいただいた旧版をボリュームアップして新版として発売しました。

 

 

家族と共有してもいいか?というご質問をいただいたのですが、もちろん共有してください。買った本を回し読みするのと同じ感覚で共有していただければと思います。親の会などのグループで使いたい場合は購入の際に備考欄に一言、「〇〇の親の会で使います」と記入していただければOKです。どんどん使ってください。できれば感想などを送ってくださると嬉しいです。

ただ、何十人規模の親の会で印刷して配ったり、転売したりSNSに投稿したりはご遠慮願います。そこは常識の範囲内でお願いします。

 

新しい資料は文字数7000字弱→2万字に大幅加筆しています。また、旧版当時にはこれが最適と考えていた対応も、私の経験値によってより具体的な対応法に書き換えています。一番の大きな差は相談者さんたちから一番よくご相談のあった「我が子が何期なのか?」が簡易に判断できるように、↓このような簡易判断フローチャートが付録としてついています。