あれから23年
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REQUがサービス終了するとのことで、バタバタしておりましたがようやく12月中にREQUからSTORESへの引っ越しが完了できそうで、やっと一息ついているところです。親の会が活動休止状態だったこと、大変申し訳ありませんでした。ですが、私が積極的に関わる時間が減ったとしても、皆さんが過去に書いてくださった経験談は色褪せることなく新規の親御さんの役に立っております。経験談を書き込んでくださる親御さんたちには感謝しかありません。今後も皆さんの活発な交流の場として活用していただけたらいいなと考えております。
あけましておめでとうございます。
新年のご挨拶が遅れて申し訳ありません。
さて、今年は2023年です。(当たり前だ)
私にとってはあれから23年も経ったんだな〜と正月を迎えるたびに感慨深くなるのが私にとっての年越しです。
不登校の親御さんの中には2000年問題を覚えておられる方々いらっしゃいますよね?
西暦 2000年にコンピューターの年号認識システムが混乱し,さまざまな影響が現れると懸念された問題でマスコミで大きく騒がれました。また区切りの年と言うこともあってカウントダウンは大盛り上がりでした。
あの年、私はまだひきこもりの真っ只中にいて一人ぼっちでした。
薄汚れた部屋で一人ぼっち。
何も成し遂げない、何ものでもない自分。罪悪感と空虚感で押しつぶされそうでした。
学歴も友達も未来も何もない絶望感。
私の不登校から引きこもりは16歳から24歳まで、女の子が一番美しく楽しい時期の記憶がありません。
そして24歳の歳がちょうど2000年問題に湧いた年でした。猛烈な焦りを感じた年越しでもありました。
24歳までの8年間、そこは空っぽでただ苦しかったという漠然としたセピアカラーの記憶です。そこをどう悔やんでも戻ってきません。あの時、あの瞬間、ああしていれば良かったこうしていれば良かったと何度後悔したでしょう。小さな選択の間違いが徐々に大きくなり、気がつけばどうにもならないところまで追い詰められていました。
高校に行かなくなったこと
何度も説得にきた教師がウザかったこと
アメリカの抗うつ剤に頼ったこと
友達からの手紙を捨てたこと
塾も数回行ってやめたこと
フリースクールの汚い教室に嫌気がさしたこと
垢抜けないおじさんの支援者がムカついたこと
積み重なった後悔!
けれどこの時
ある程度生活が整っていたこと、
父親の送迎に行く母親の車に同乗したことで、見かけたスーツ姿の同級生の姿
2000年を迎えたこと、
偶然が重なったことで
私の時計はようやく動き始めます。動き始めた時は何かを理解したとか、改心したとか、そういうことじゃなくて追い立てられるような焦りが原動力だったように思います。
この時に回復期に完全に入ったと思われるのですが、ここからが地獄でした。
何をやっても同級生にはとてもじゃないけれど追いつけない。全てが劣る私。
トライ&エラーエラーエラー、
失敗に失敗に失敗に失敗しかない。それでも無になって挑戦しては失敗する。
そしてふと、夜中などに「私なんでこんなに頑張っているんだっけ?私ってどんな罪を犯してこんなことになったんだっけ?」などと考えると、「仕方ないんだ、これが神様が用意した私のストーリーなんだ」そんな風に自分を納得させていました。誰を恨むでもなく、感謝するでもなく、「これが私」ただのそれだけです。
私が夫と出会ったばかりの頃、夫からよく言われたことがあります。
「生きる力が弱い」
最初は何を言っているんだ?と不思議でしたが、
今ならわかります。確かに弱かった。
美味しいものを食べたい
知らない場所に行ってみたい
知らない人と話してみたい
「体験」をしたいと言う気持ちはあるけれど、何かを始める前から
「混んでたらどうしよう」
「まずかったらどうしよう」
「準備が大変だな」
ネガティブな感情の方が先に出ます。
これは人間関係でも言えることで相手のことをよく知りもしないのに
「〇〇と言うってことは私のことを良く思っていないんだな」
「〇〇な服を着るってことは派手好きで自分のことしか考えていないのだろう」
相手をネガティブに捉えることでしか自分を守れませんでした。
自分が尊重されているか?
自分がバカにされていないか?
自分が恥をかいていないか?
そんなことばかり気にして勝手に心配して勝手に疲れていました。私自身が誰かのために何かをしたことなんかない。この繊細で傷ついた私を理解してほしい、大切にしてほしい、恥を欠かせないでほしい、その気持ちばかりで誰かを理解しようなんて思ったことさえない。
振り返ると、悲しくなるほど未熟な自分がいます。
絶対に大丈夫、裏切らないとわかっている人には自己開示ができるけれど、常に他人に対して警戒心があるので良く知っている家族や夫に依存してしまいます。
ああ、情けない。
だから失敗する。
自分が変わることはせず、他人をジャッジして自分に合う人間を選り好みしてきました。
その過程で相手を非難する言葉を浴びせたこともあります。
何もかもがだめ。
それでも夫がいいました。
「いつも頑張っているね」
生きる力は弱ったけれど、頑張っていたことを見てくれていた人はいました。情けない私を好意的に見てくれる人たちがいました。過去を頑なに隠す私を、それを含めて「しょうがねえなあ」な気持ちで受け止めてくれる人たち。
完璧な人などいない、私もあなたも。
ジャッジするのではなく、あなたと仲良くしたいという気持ちがあれば繋がる世の中。
だから家庭の中でもジャッジすることはやめて、仲良くしたいという気持ちを持って楽しく会話してほしいなと思います。それが全てのスタートであり、最終目標ですよね。
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「新年早々とても暗いブログを書く選手権」があったとしたら優勝しそうなぐらい暗い記事でした。
今年も不登校というめっちゃ暗い記事を中心にお届けしたいと思います(笑)
よろしくお願いいたします。
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私の若い時の頃を書きました↓
よかったら参考にしてみてください
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