高校生の不登校02

 

 

 

 

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右矢印高田ぶらりからのお知らせ

 

不登校・ひきこもりのメール相談の予約は停止中です。次回予約再開は7月末ごろを予定しています。私1人で対応している上に、相談期間終了後は親の会を使ってお一人お一人を長期間追跡する方針の関係上、対応できる絶対数にどうしても上限があります。

予約再開はこのブログのトップページでお知らせしています。

星いきなり個人情報満載の長文の相談メールをいただいてもお返事はできません。

 

 

 

 

 

昨日の記事の続きになります。

 

そんな感じで男子の不登校の対応は大変ですよ〜なんですが、

高校生女子の不登校の方が男子に比べると、対応は容易になります。

 

理由は、

会話ができる。

気持ちを(もうやめて〜!勘弁して、もう夜中の2時よ?)ってぐらい伝えてくれる

 

やたら現実的なので、全日制から通信制への転学もほぼほぼスムーズにいきます。男子のように全然通えていない高校にしがみついたりしません。

 

この差については斎藤環先生が簡潔に分析されています。

 

社会的ひきこもりがなぜ男性に多いか?の疑問に対して

 

「その理由としてまず、現代日本の社会状況において、一般に男性に対する期待度が女性に比べて高いことが挙げられます。男性の場合。青年期までには就業、就学などなんらかの社会活動に関わっていなければ社会的に非難されやすい。一方、女性の場合はいわゆる「家事手伝い」といった形で、かならずしも社会参加をせずに、自宅での生活を続けることが部分的には可能です。また結婚後は家庭の主婦としての役割が、一般には期待されがちでもあります。したがって女性の場合は、ひきこもり状態がそれほど問題視されにくく、その分、周囲からの期待によるストレスは少ないとも言えます。このような旧来の社会的役割分担の構造は、近年急速に変化しつつありますが、それでもいまだ根強く残っています。」

 

とあります。ここからが面白いのですが、

 

「これを言い換えると、我が国において、特に女性に関しては、社会システム全体が「去勢」を成功させるように働くので、女性の方が速やかに成熟しやすいのかもしれません。女性は人生の早期から、「女の子」として扱われることを通じて「あきらめ」を受容させられるのです。このため思春期においては、同年齢なら、たいがい女子のほうが大人びていますし、そうでなくても女性の打算やリアリズムには、男性は到底、太刀打ちできません。ですから教育システムにおける去勢の否認の強制も「あきらめ」を知った女性に対しては、それほど強く作用しないのです。」

 

ずっと、なぜ女子はすぐに転学に同意するのか?を疑問に思っていた私には衝撃の解説でした。

そしてこの女子の成功体験は、男子に対しても、

 

女子のように、ひきこもり状態を問題視せずに周囲からの期待によるストレスを減らすことができれば、ひきこもり状態から脱することができるのではないか?という一つの道標になるはずです。

 

その一方で、男性に負けず劣らず期待され、幼少期よりエリートになることを強制された女子たちのその後の苦戦ぶりを肌で感じている私は、何とも皮肉なものだと感じています。

 

結果的に旧態依然の女性を家庭に縛り付ける価値観が引きこもりの危機から女子を救い、

新しい価値観の中で育てられた女子たちが、引きこもりの危機に陥る。

 

私自身のことで言えば、私が大手企業に努める夫と結婚したことで母は

「ぶらりが女の子で良かった」

と、何度も言っていました。私が命からがら大学を卒業した時よりも、私が正社員の仕事についた時よりも、それはそれはとても喜んでいました。これで、ひきこもりの過去がチャラになるとでも言いたげでした。

 

ところが私自身も心のどこかで夫のその恩恵に預かった意識はありました。

何よりも、苗字が変わったことが嬉しかったです。夫が転勤になり大学時代から10年以上働き続けた会社(私の過去を知っている)をようやく辞めることができるとわかった時は、心の底からホッとしました。

 

これでようやく、私の過去を知る人がいない土地にいき、

高田さんの奥さん、高田くんのママとして生きていけるのだな!と、もう昔の恥ずかしい私は消滅したのだと、ようやく新鮮な空気を吸えた気がしました。

 

ま、それは気分だけで、実際は過去は追いかけてくるし、腕にはガッツリ縫われたリスカ痕。

 

再掲↓

image

 

ところで、時々、女子の不登校でいわゆるヤンデレ・メンヘラになる子がいます。

ヤンデレ・メンヘラの語源は各自調べていただいて、男性依存になってしまう女子たちですね。性的にも混乱した状態になって、境界性人格障害っぽくなります。これに関しては資料を調べたんですが、斎藤環先生は、普通のひきこもりに見えていた子が一定数、境界性っぽくなるけど原因はわからない、そうなりそうな子の特徴も特にないと書いているので、そうなのでしょう。(実際はもっと難しく書いてます、噛み砕きました)

 

私の相談者さんの中にも男性依存が出てきている子たちがいますが、それが思春期特有の男性への興味なのか、完全に依存した状態なのかを見極めながら、でも男性依存になったとしてそれを何とかできるのか?とも思います。

 

これは私の持論ですが、

 

私の場合、ER(海外ドラマ)に夢中になっていた時期と男性依存の時期が微妙にずれているんです。また、プライベートが充実してきたら、ERも男性も全く興味がなくなってしまいまいまいした。依存先というか現実逃避できる夢中になれる事柄が変わっただけなのか?と考えています。

 

 

 

 

この記事を書くにあたって参考にした資料↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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