ヤフオクを見ていたら古い無線機のジャンク品にはDCケーブル無しの出品が非常に多いです。
DCケーブルがセットで出品されていない理由は良くわかりませんが、購入する側としてはDCケーブルが無いのは困ります。
先日ヤフオクで手に入れた1983年頃のICOM製の100WHF無線機にも電源ケーブルが無かった為、手持ちの材料で簡易ケーブルを作ってみました。
ICOMの古い無線機の本体側プラグは日本圧着端子製造(JST)製 LLR-06 なのですがとっくの昔に廃盤で安価で入手することが困難。
コネクタピンは丸ピンで20A定格と大容量。
手持ちのニチフ製 PC-2005F という丸ピンの中継コネクタが流用できそうだったので試したところ若干差し込み具合が緩い気がするが何とか使えそう。
PC-2005FとPC-2005Mは仕事柄手持ちが少しあるので流用できると非常に助かります。
ICOMの標準添付のケーブルには+側(赤)と-側(黒)のそれぞれのケーブルにヒューズホルダが付いています。
25A~30Aクラスのヒューズを付けたいんですがそんな大電流のヒューズホルダは持っていません。
20Aも流せばヒューズホルダとの接触抵抗で熱も持つ。

悩んだ末、ヒューズは電線に直接半田付けすることにし、収縮チューブで絶縁する事にしました。
無線機本体側のコネクタのピン配置としては(+)が2本と(-)が2本の計4本のピンを刺して20A以上の電流に対応。
PC-2005Fも赤を2本と黒を2本配線する事にします。
いろいろ考えて書いたハーネス図がこれ。


無線機には16AWGの線を赤黒各2本、DC電源には12AWGの線を赤黒各1本です。

DC電源にはM6用のY端子をカシメます。


電線をハンダ付けして収縮チューブで絶縁しました。


無線機本体に刺すPC-2005Fはこれ。


現有のIC-730Sの標準ケーブルが刺さった様子です。


作った簡易DC電源ハーネスをIC741に刺した様子です。

 

このハーネスでの動作確認では、100W出力させた時の電流20Aで発熱等問題なしです。