千明仁泉亭【ちぎらじんせんてい】(伊香保温泉) | tantanlovejapanが伝えたい話

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ナイトウォーキング、夜景、神社仏閣が好きなプロカメラマン「タンタン」です。

千明仁泉亭【ちぎらじんせんてい】(伊香保温泉)


「上州伊香保千明の三階の障子開きて、夕景色をながむる婦人。年は十八九。」






明治の文豪『徳富蘆花』の名作「不如帰」の冒頭

 

千明の三階とはこちらの千明仁泉亭の3階のことなのです。





令和6年4月15日から1泊で群馬旅行へ行って来ました。

私としては実に40年振りの伊香保温泉でした。





365段の伊香保温泉階段街


階段下の方は40年前とは違うような記憶...





階段の中腹右手に千明仁泉亭が有ります




徳富蘆花が常宿とし「不如帰」を執筆した


創業520年前後の老舗旅館





歴史を物語るかのような苔生す燈籠





木造3階建ての純和風旅館です





玄関前で車を降り、係の方に駐車場に回してもらいます

玄関を入ると磨き込まれた床が印象的でした

右には近代日本画の巨匠、川合玉堂氏の掛軸

 

「榛名湖 秋色」が展示されています

「千明仁泉亭」のために描かれた二幅だそうです



 

 

左には生き生きとした鶴が五羽描かれた

 

神右ヱ門窯作「染付鶴絵」の四尺大皿

 



 

フロントでチェックイン


徳富蘆花が小説「富士」完成の喜びを知らせる為に

 

先代当主に宛てた手紙が展示されていました




廊下には、天皇皇后両陛下が平成15年1月24日に

 

群馬行啓なさった折にご宿泊されたお写真

 

 

 

 

 

 

平成20年には秋篠宮皇嗣同妃両殿下が

 

ご宿泊されたお写真が飾られていました








皇室敬愛の私


この宿に泊まれて嬉しい限りです😊


そして部屋へ...


部屋のドアも何とも言えない老舗旅館の風情






障子を開けるとイスとテーブルのセット


広い窓から群馬の山々が見えました

 

 




網戸も開けてちょっとだけ身を乗り出して景色を





山々の位置関係はこんな感じらしいです






関越道を走り群馬入りが10時半ころ


あちこち寄って(別途ブログ書きます😊)


チェックインが17時過ぎ

お茶とお菓子をいただいて一服して...

まずは貸切風呂で汗を流すことにしました


四つ有るうちの貸切風呂の一つ目


中3階にある「精(こころ)」




二人で入るには持て余すほどの広さの浴室、浴槽
(遠近で柱の左右で広さが違って見えますが同じです💦)





窓からは山々に沈みゆく夕陽が...





二人で温泉につかり、夕陽を眺めながら





ロマンティックな入浴を楽しめました😊

部屋に戻るとポットに入った冷水が...


湧水だそうですが今までで一番美味しい水なのでは?


と思うほどでした

そして夕食


こじんまりした部屋ですが二人で過ごすには十分

 





何よりも嬉しかったのは喫煙可の部屋だったこと😅





こんなに食べられるかしら?💦

献立表


 

食前酒 
榛東赤ワイン

 

お酒を飲めない私ですが...
いただきました😊





先付け
ホタルイカの酢味噌かけ





前菜
梅ちりめん寿司 人参豆腐 笹団子
山菜と油揚げの煮浸し エシャロット




笹団子はこんな感じ




お造り
鮪 鰤 帆立レモン〆 刺身こんにゃく






煮物
筍 人参 蕗 信田巻の炊き合わせ






鍋物
群馬ブランド赤城牛のすき焼き鍋




岩田養鶏場のこだわり卵でいただくのですが...


私は生卵が苦手なので💦


子供の頃からすき焼きの卵は鍋に入れて煮てしまいます(笑)


 

 

焼物
カラスカレイの西京焼き



 

 

蒸物
胡麻豆腐入り豆乳スープ





揚物
こごみ 鱚 薩摩芋の天婦羅





香物
お新香盛り(沢庵、胡瓜、しば漬け)





御飯
魚沼産コシヒカリ





御椀
とろろ昆布と菊花の赤出汁





水菓子
苺プリント季節の果物




先に果物をいただき...
苺、カットパイン、カットオレンジ



苺プリンで〆




なんとか頑張って完食!


とても美味しい夕食でした😊

腹ごなしに...


二人で浴衣を着て夜の伊香保温泉階段街を

 

散策しに出かけることにしました

まず...館内を少し見てみます

フロント前には売店





フロント右手に階段






その脇の廊下に千明仁泉亭のシンボル

 

鶴のステンドグラスが有りました





ご先祖である千明鶴吉さんが鶴の意匠を考えたそうです


ステンドグラスから玄関を望む...





玄関を出て...





夜の雰囲気も素敵





昼間とはまた違った風情があります





建物左手のこちらは


お酒を飲めない私には縁がない...


「楽水楽山(らくすいらくさん)」

9:00am~6:00pmはカフェとして
6:00pm~12:00pmはバーとして


営業しているということです





階段街側の出入り口通路は工事中💦





階段街に出て見上げるとこんな感じ





見下ろすとこんな感じ





階段の中央は温泉が通っています




日本の温泉都市計画第一号の地
である碑が立っていました

 

 




通っている温泉が見れる窓





少し上ったところから見下ろすと
高所恐怖症の私はちょっと怖い💦





脇道の路地も良い風情です





ここまで上ると


伊香保神社まであと少し!





夜の伊香保神社参拝は


テーマ「夜参り(神社参拝)」


で書きますのでまたいずれ

慣れない雪駄で親指と人差し指の間が痛い😭

帰り道に射的屋さんを見つけました

 

実は得意なんです(笑)

構えて、狙って、撃つ

写真を撮ることと似てるから得意なのかな?





途中で見つけた赤い橋の有る休憩所

赤い橋を見ると...なぜか嬉しくなります(笑)




一緒にいた彼女ちゃんが


「あ!」と声を上げました

候補に挙げていた旅館の一つらしい...





そしてもう一軒の候補も見つかりました(笑)





足の指、雪駄摺れが酷くなりそうなので


宿に戻ります


階段の昇降で汗をかいたので

 

また貸切風呂へ

二つ目は中3階にある「仁(めぐみ)」

 

スマホを持って行かなかったので
HPから写真を拝借😅



 

 

温泉から出て部屋に戻ると布団が敷いてありました


朝、東京を出てからの疲れが一気に出て

 

早々に眠りにつきました

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翌朝、6時半に三つ目の貸切風呂へ


中2階にある「憩(いこい)」





中二階の貸切風呂はバルコニーに出る事が出来ます


裸でバルコニーに出て山々を眺めていると
 

伊香保の清らかな風が心地よいです

 




貸切風呂の廊下に飾られた


篆書体?が彫られた昭和8年の作品





部屋に戻ると、布団は上げられ

 

朝食の準備が整っていました

 




納豆も群馬産

 

普段は苦手な納豆も美味しく頂きました
 

そして...普段食べないほどの量😅
 

鮭の朴葉味噌焼きが美味しかったです😊




昨日からカロリーオーバーの為

 

食後は伊香保温泉石段を
 

一番下から上ることにしました





少し上っただけで...


昨夜痛めた足の指の間が痛い😭





それでも風情のある路地を覗きながら

 

 



千明仁泉亭の段まで戻り...


ギブアップ😅
 

昨夜と朝、合計で365段登り切りました






一旦部屋に戻り、着替えてチェックアウト

素晴らしい時間をありがとうございました





スタッフの皆さん


全ての方が気持ちの良い対応でした


日帰り温泉が無いので宿泊客のみの温泉

 

泉質は茶褐色の硫酸塩泉で41.6度

効能は筋肉関節の慢性的な痛み等々


多岐に渡ります

ほぼ全てにおいて満足できる宿でした

ここを選んでくれた彼女ちゃんに

 

心からの感謝を贈ります

惜しむらくは


深さ1mの大浴場、露天風呂に入れなかったこと

次回は必ず入りたい😊

最後まで読んでいただきありがとうございました