大量に11.11セールで注文したものの中、一番最初に届いたのはこいつでした。注文してから5日でのスピード配送。
7Hz x Crinacle Zero:2
去年の年末辺りから年始にかけて色々なレビューで、それこそステマを疑うほど大絶賛されていたモデルをようやく手に入れることができました。
なぜ今まで買わなかったのか?逆張りでスルーしたのも理由なのですが、自作した欲しい物リストの下位にあっただけという単純な理由。ずっと気になっていたんだけどそれ以上に欲しいものがあり、今回ようやく順番がきた、ただそれだけ。
というわけで早速開封していきましょう。
開封&付属品チェック
私が注文したのはオレンジ色の3.5mm、マイク無しモデル。シルバーとか水色とか寒色系のものもあったのですが、暖色系のイヤフォンは珍しいのでこの色を選んでみました。うん、あとでもっとアップで見せますがヘアライン仕上げっぽい加工がされたオレンジのパネルは結構いい感じで結構好き。
同梱物は本体とカラフルなイヤーピース、説明書(安全ガイド)、そしてケーブル。
このケーブル久しぶりにストレートジャックのものが来て私うっきうき。アンチL字ジャックなのでこれだけで嬉しくなりました。
イヤーピースはイヤフォンに取り付けられていた黒色以外にこれだけついてきたのですが、どうやら大まかに分けて軸が薄いのと太いのにわけられるみたいですね。ピンクと青が軸薄め音孔広めで水色、黄色が軸厚め、音孔狭め、オレンジが軸厚めの音孔広めで全部軸が短め深さ浅めな、統一感なくてなんか気持ち悪いラインナップ。一応最初からついていた黒も含め全部試してみましたが、どれもなんだかイマイチだったので後で他のものに変えました。ノズルが短いのに軸が短いイヤーピースなんてあわないって。
付属のケーブル、ジャックがストレートなのもそうですが、ZERO:2と書かれたケーブルおさえもついていてなかなかおしゃれだし臭くないしこのまま使えるじゃんと大喜びのものがついてきました。まぁ、のちに交換するんですけど。
パッケージを眺めていたらZERO:2の文字がかすれていて「なんだよなにかこすったりしたのか?」なんて思っていたら全部の文字がこうなっていてただのデザインでした。セロハンテープを貼ってしまって剥がしたあとみたいな消え方してるから勘違いしましたよ。もっとくっきり力強いデザインでもよかったんじゃないかい?
さて、外見はそんなに語るところも多くないのでまずは付属のケーブルを使い、イヤーピースは最初からついていた黒色のものをそのまま使って早速聞いていきます。
どんな音?
ファーストインプレッション
「あぁ、なるほどなるほど」と思わず頷いてしまう、思った通りの音がでてきました。流石にアレだけ話題になったのでどんなイヤフォンというレビューは読んでいたし視聴していたので、それを思い出してなるほどなるほどとなったわけで。
全体的にタイトでスッキリめな音場で、なにより高音が刺さらないのは私の好みにも合致していてなかなかよいファーストインプレッション。ただ、予想外だったのが低音。
結構ブリンブリン(((*゚ェ゚*)))してるぞ、これ!
KICKBACKの冒頭のベースがブリンブリンいう予想外の弾け方をしていてびっくりしました。超ブリンブリンなんだけれどスッキリ、タイトな響きなのでごわつかずとても気持ちがよいです。ベースのブリブリピチピチしたこのはじけっぷりは久しぶりの感覚。先代のZeroより+3だか+5だかアップされた低音がこれなのねと納得。この低音の響きは結構好きかもしれない。Castorの黒とは違って強いけどくっきりなので全然嫌じゃない。
ハーマンカーブがどうたらこうたらとかそういう難しい話は置いておいて、ボーカルは近すぎないし、刺さらないギリギリに明瞭な高域と結構強めだけれどくっきりとした低音がバランス良く鳴ってくれるので様々なレビュアーさんが絶賛するのは納得の音質です。
3日聴いてからの感想
しばらく色々な曲を聴き込んでみての感想なのですが、高音は控えめでキラキラ感はそんなになく、音場自体は広いんだけどボーカル帯付近がまとまって塊になりがちなので爽快感や開放感といったものは少なめ、極めておとなしい真面目な音作りだなぁといった印象に落ち着きました。
高級スピーカーのツイーターとウーハーの目の前に顔を近づけて聞いたときのような結構リアル目な響きは結構好きかもしれない。飾っていない感じがとても良いです。
そんな中ちょっと気づいたことがあったんですけど、先程のKICKBACKの1:38頃から「しーあわせになりたい」に入る前までバックでぎゅーいーーーんってにゅるにゅる上がっていく音があるんですが、これ、イヤフォンによってはそんなに主張しないものの方が多いんですけど、このZero:2では結構強めに出てくるんですよね。
1:38に直リン貼ってみました
このギュイーンがちゃんと聞こえるイヤフォンって私が好きなバランスが良く感じるイヤフォンに共通していているんですよね。以前絶賛したYongseのyoloもそうだし、最近買ったSHELLもちゃんと聞こえてきた。恐らく下から上までのスイープ音を同じ厚みで再生できるフラット気味な特性を持ったイヤフォンだからなのかな。中音があまり厚く再生できないイヤフォンは途中から聞こえてくるからそんなに気が付かない。いい検証スポットがみつかりました。ここを再生すればイヤフォンの特性がわかる?
と、まぁかなり好印象なZero:2なわけですが、正直私の好みに近づけるならもう少し開放感、すっきり感がもっと欲しい!ということでやることは一つ。
ケーブル、イヤピを変えてみました
「開放感を求めてNICEHCK SnowWingsとP03を装着」
付属のケーブル、公式には高純度無酸素銅銀メッキ線とありますが、一般的なOFC線のような音がしたので純銀線にして明るさを求めてみようとしたのですが残念、うちには純銀線がない!ということで音が明るくはっきりする印象を持っていたNICEHCK SnowWingsに、イヤーピースはノズルが短めだったのでNICEHCK P03に変えてみました。
結果はかなり良好で、気のせいかもしれませんが気持ち高音の伸びが良くなりくっきり感がました感じがしていい感じ。中音のまとまり感も若干解放?
イヤーピースですが、上でも書いた通り付属のイヤーピースはどれもクニャクニャしていて耳への収まりが良くないのでふにゃふにゃしない、しっかりしたものへの交換が良いと思います。付属のものだと人によっては低音抜けが発生するんじゃないかと思うくらいあんまりよくない。ノズルが短めで耳奥へ届きにくいのでNICEHCK P03やTRI Clarion(角笛)がオススメ。
なんか過去に似たような音を聞いた気がする
ケーブルを変えてしばらく聞いていたら、「こういう種類の音聞いたことある、似た音したものを持っている気がする」と感じたので手持ちのイヤフォンをとっかえひっかえしてみたら見つかりました。
Aurora Ultraに似てるんですよ、これ。(個人の感想です)
流石に高音の伸び感とかクリア感は平面ドライバを積んだランク上のAurora Ultraには全然勝てないんですが、輪郭のはっきりした低音、刺さらない高音、不足感を感じないちょうどよいバランスなんだけどちょっとごわつく中音が似ているなぁって。高評価をしたあのAurora Ultraの半分の値段でこの音質、凄いじゃん!っていいたい。
どちらもボーカルの周りでちょっとざわざわする音質で、ボーカル向きというよりはインスト曲向きと感じます。それらが好きな人が選んだら結構気にいるんじゃないかなといったオススメ具合ですが、やっぱり中音のごわつき、気になるんですよね。ボーカルの周りに伴奏がまとわりつく感じ、共感してくれる人いるかな。
総評
とまぁ、ごちゃごちゃ書いてきましたが、こぞって大絶賛するのはよく分かるイヤフォンでした。ちょっと文句に近い事も言いましたけど、この値段なら納得の出来だと思います。比較的コンパクトに楽曲を小気味よく再生してくれるのでライトに音楽を高音質で聞きたい、そんな方に向いているんじゃないかなと思います。
それにしてもブリンブリンな低音には驚きました。もっとおとなしいものを予想していたんですがそれ以上にブリンブリン、けっこう癖になりそうな音をしていますよ。
11.11セール一本目、7Hz x Crinacle Zero:2のレビューでした。なかなか良いです。手放しではおすすめできないけどコスパがかなりよいので耳に刺さらない疲れない聴きやすいイヤフォンをお探しの方にオススメです!












