フランスに住んでいる方は、
このニュ－ス聞かれた方も
いるのではないでしょうか。
6月20日に起きた、電車内での
出産のニュ－ス。
以下、CNNからのニュ－ス抜粋です。
https://www.cnn.co.jp/m/fringe/35121132.html
（ＣＮＮ） フランスのパリを走る高速郊外鉄道ＲＥＲの車内で、
乗客の女性が赤ちゃんを出産する出来事があった。
珍しい車内での誕生を記念して、
生まれた子どもは２５歳まで市内を走る列車に
無料で乗車できることになった。
女性は１８日、通勤客らで混雑するＲＥＲのＡ線の
車内で出産の兆候が表れ、乗客や救急隊や
鉄道会社の職員に助けられて、午前１１時４０分ごろ、
無事に男の子を出産した。
この間、列車はオーベール駅で停車し、
乗客は降車。
上下線とも４５分間にわたって運行が停止された。
しかし列車の遅れを知らせる駅の電光掲示板に
「オーベール駅で予想外の赤ちゃん誕生」
の文字が表示されると、通勤客らに笑顔が広がった。
確かに、常に出産ブ－ムのフランス。
あちこちで、妊婦さんを見かけますね。
フランスでは、妊婦でも、
仕事もぎりぎりまで働き、
妊婦だからと言って、
無理をしないということはなく、
きっとギリギリまで活動的に
動いている妊婦さんが
多いですね。
「えっ～、電車の中で出産か！」
と驚かれた方いますね。
電車の中だけではありません。
もちろん、飛行機の機内でも
あり得る話です！！
こんな見出しです。
Une femme accouche en plein vol
機内で女性が出産！！
フランス語
http://www.parismatch.com/Actu/International/Une-femme-accouche-en-plein-vol-1442267
https://www.pnc-contact.com/2018/01/22/air-france-accouchement-a-bord
日本語
https://www.cnn.co.jp/fringe/35113417.html
https://www.uridayo.com/entry/air-france_birth
（ＣＮＮ） パリからニューヨークへ向かっていた
仏エールフランスの国際便の機内で、
乗客の女性が乗り合わせた医師に
助けられて男の子を出産する出来事があった。
米オハイオ州クリーブランドの病院に勤務する
シジ・ヘマル医師（２７）は昨年１２月１７日、
インドのニューデリーからパリを経由して
米国へ戻る途中だった。
長旅の疲れを癒やすため、
映画を見てシャンパンを１杯飲んだら
仮眠を取るつもりでいた。
そこへ、搭乗客の中に医師がいないか
探す客室乗務員の声が聞こえたため、
名乗り出ることにしたという。
４１歳の女性乗客は背中の痛みを訴えていたが、
ヘマル医師が話しかけると妊娠していることを打ち明け、
１時間ほどたつと陣痛の間隔が短くなった。
出産が迫っていることは明らかだった。
目的地のニューヨークまでの飛行時間はあと４時間。
緊急着陸しようとすれば、
２時間かけて米軍基地へ向かう必要があった。
そこで同機はそのまま飛行を続け、
女性は乗客の少ないファーストクラスに移動させた。
ヘマル医師の専門は泌尿器科だが、
研修中に７人を出産させた経験もあり、
落ち着いて対応できたという。
約３０分後、無事に元気な男の子が誕生し、
ジェイク君と命名された。
母子はニューヨークに到着するとすぐ、
空港近くの病院に搬送され、その日のうちに退院した。
ヘマル医師は空港のはからいで入国手続きを済ませ、
クリーブランド行きの乗り継ぎ便に予定通り搭乗することができた。
エールフランスはヘマル医師に感謝の意を表し、
飲み損なったグラス１杯のシャンパンの代わりに、
ボトル１本のシャンパンと旅行券を贈呈した。
以下の写真はサイトからの抜粋です。
* ファ－ストクラスに移動しての出産
* このアメリカ人の男性医者のちょうど横には
フランス人の小児科の先生も座っていらしたようです。
2名の先生、そしてキャビンアテンダントの素晴らしい共同作業だったようです。
このように、機内での出産も想定内です。
私も2005年に入社するときには、
医療用語も一杯勉強しました。
フランスではキャビンアテンダントは
国家資格です。病気の事も色々
勉強させられ、実技の試験も実際ありました。
実際に、いくつかのパタ－ンで、
こういう状況のときには
どういう手当をするか、
どういう処置をするか？
などの質問も受けて、
実際に対処します。
ケガの場合だと、
処置をして包帯をまいたり・・
機内だと骨折した場合には、
固定するものがないので
雑誌を足の両脇において
包帯まいて・・という感じです。
そのときの研修のノ－トの
一部です。 陣痛が来た場合、
どのくらいの間隔できたら、
どのように対処する。
出産後の赤ちゃんの
健康状態のチェック方法。
などなど。
その当時は、まだ自分も
出産経験がなかったので、
色々と勉強になりました。
急いでノ－トを取っているので
恥ずかしい限りですが、
この人間の絵
（絵というか・・・ひどいものですが(#^.^#)）
この赤ちゃん、ママの絵をつないでいる
線が、へその緒ということで、
どのあたりを切るかということも
勉強しました。
記載も見えますでしょうか？
こんな感じで、心臓発作、脳梗塞、
腎臓結石、やけど、骨折などなど、
起こりうる病気の中に、
機内での出産!!
も勉強しました。
はい、キャビンアテンダントは
サ－ビスはもちろん。
緊急避難の時の訓練。
機内で火災が起きた時、
そして、このように病気の
対応、出産の対応なでも
想定しての研修を受けています。
毎回、毎回機内で、
先生がいるわけではありません。
そういう時には、私たちが、
子供をとりあげる、
助産師のような役割りも
しなければいけません。
今回のパリからのニュ－ヨ－ク便でも、
緊急着陸出来る場所、大西洋を飛行中だった
ようで、其の着陸できる空港でも数時間後
ということもあります。
そうすると、機内での出産、
今回のようなこともありえますね。
私が主に乗務する路線。
日本、パリだとロシア上空。
今回も機長さんと地図を見ながら
話しました。この黄色の線が
今回の航路だったのですが、
緑の丸が緊急の際に緊急
着陸できる空港と説明してもらいました。
黄色の線の近くにはないですよね～。
*左側に見えているのが、ノルウェーなどの北欧。
ロシア大陸の最北端、北極も後少しという
航路です。その時の天気などにより航路は
変更になります。
* インスタでも投稿していた、大好きな一枚
ハ－トの形をした湖?！が凍っている一枚。
子育て、フランス生活、機内からの一枚など
投稿してます。興味のある方
https://www.instagram.com/yachi.ca/
何時間もロシア上空、こんなところを
飛行しているのです。
見渡す限り何もないロシア。
こんなところで緊急事態になる場合も
ありえますね。
こんな所を飛行中に、今回のような出産が
あったら・・・と思うと、自分がそんな状況に
遭遇したら？その時に対応できるか？
不安ですね。
電車の出産のニュ－スを聞いて、
機内でも出産があるということを
思い出して、読者の方も
興味あるかもっと思い綴ってみました。
無事に元気に出産できて
本当に良かったですよね。
最近では、お医者様でも
訴えられることもあるこの時代。
機内での処置にて
万が一のことがあれば訴えられる
そんなことも想定して、
機内でお医者様を探すアナウンスがあっても
名乗り出ないお医者様も多いと聞いています。
まだ若い27歳の先生、専門外にも
関わらず勇気のある行動ですね。
Bébé Jack à la naissance, et quelques semaines plus tard
* 左が生まれた時のJACK君、右が数週間後
何だか、子どもの出産、嬉しいニュ－スは
いつでも、心が温かくなりますね。(^^♪
パリベース現役客室乗務員として
フライトしながら
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