6歳の娘は、日本だと
㋃で小学校一年生です。
フランスだと年長さんで
9月から小学生です。
既に、下の前歯の2本は
去年の夏にぬけて、
立派な永久歯がはえて
います。
上の前歯の右側がゆらゆら、
そして、下の永久歯の横の
歯もぐらぐら、他にも少し
ゆらゆらしているところが
あります。
いつ抜けるか、
いつ抜けるか
毎日、娘は、歯をぐらぐらさせて、
鏡をのぞいては口を大きくあけて
のぞきこんでいます。
もう抜けそう、もう抜けそう。
本当に少ししか繋がっていないのに、
まだ抜けない。
私は、無理やりやると
痛いし、可哀そうと思うので、
ほっといているのですが・・
主人は、ブラブラしてるのだったら
邪魔だし、抜いちゃえ!!
娘も、ちょっとパパに歯を押して
もらえば抜けてスッキリするから、
「うん、ぱぱお願い!!」と言って
口を開けてみるものの、
やっぱり怖い!
そんな繰り返しでした。
ある夜、主人は、
娘がトイレに行き、
無抵抗になっているところ・・
わざと・・こちょこちょ
(フランス語だとguili-guili
ギリギリと言います)
と娘の首元をくすぐったようです。
後から聞いたのですが、
その時に、あえて娘の
ぐらぐらした歯を少し
押したとこのこと。
娘は、
「きゃあ~、抜けた!!」
と大喜びです。
「歯は、どこどこ!!」
そう、以前この記事でも
書きましたが、
フランスだと、歯が抜けると、
その歯を枕の下にしのばせておくと
朝には、プレゼントか、お金が
おいてあるのです。
そして、またまた・・
喜んで大騒ぎした後に、
ベッドに横になり、
主人と娘の喜劇が
始まります。
「○○ちゃんがいなくなった!!」
娘は布団を頭までかぶり隠れてます。
娘は、
「ケラケラ・・・」
主人は、
「あっ、声がする!!どこだ~??」
そんなことを、二人は懲りずに
毎晩のようにやっています。
そして、またguili-guili
ギリギリ、こちょこちょと
やっています。
そしたら、思わず、
主人の手が、グラグラしている
歯にあたったようで、
またまた歯が抜けてしまい。
「わっ~、キャア~、
歯がどこにいった!!」
大騒ぎでした。
今度は、わざとではなく、
偶然手があたってしまったようです。
本当かな~?と一瞬
思っていた私です。
そして、一晩に2本も歯が抜けてしまい、
間抜けな顔の娘になってしまいました。
そして、
「ねずみがくる♪、プレゼント♪」
と上機嫌で寝たのでした。
急なことで、プレゼントも、
そして、ちょうどお金も
10ユ-ロしかなく。
普段はクレジットカ-ドしか
持ち歩かず、お財布には
数枚のコインか、
5ユ-ロか10ユ-ロしか
いつもはいっていません。
2本で、5ユ-ロ、5ユ-ロなんて
思っていた私ですが、
朝娘は、起きて封筒の
中を見るなり
「1枚しかない。
2本抜けたのに・・・」
なんだか
不満そうです。
私は、
慌てて
「2本だから、5ユ-ロと
5ユ-ロで・・」
説明しても、なんだか
変な感じです。
2ユ-ロコインを2枚の
方がどれだけ嬉しかったか・・
咄嗟の言い訳も、
納得していたような、
そうでないような・・
ちょっと不満そうな顔をしながら
学校に通った朝でした。
本当に、ネズミが運んできたと
思っているのか・・
子供の想像の世界って
面白いなっと思いながら、
横で、ニヤニヤしている
9歳のお兄ちゃんと、
(^_-)-☆ウインクしあうのでした。