大先輩とのラストフライトの思い出 続編 | 世界を飛ぶパラレルキャリア乗務員 ~パラレルキャリアでアラフィフでもやりたいことは全部やる!モットーにフランス田舎から発信~

世界を飛ぶパラレルキャリア乗務員 ~パラレルキャリアでアラフィフでもやりたいことは全部やる!モットーにフランス田舎から発信~

転職5回 解雇2回を経験。30代で海外就職するまでの長い道のり。ママになっても、アラフィフでも、『やりたいことは全部やる!』モットーに、チャレンジ現在進行形!ポジテイブエイジングを意識しながら、気取らないフランスの日常・子育て奮闘を綴ってます。

昨日のブログの記事に続いて、

ラストフライトの思い出。

続編です。

 

 

 

先輩のラストフライトをご一緒して思うこと!

読んでいらっしゃらない方、是非↑


 

Y先輩は、仕事、子育てを両立されて

29年も我が社で勤務。

何とお子様、3人もいらっしゃるのです。

ご主人の転勤で、福岡や、

名古屋にもお住まいになりながら

勤めあげました。





 

日本からフランスへの

飛行機での11-12時間の

通勤時間もありますから、

100パ-セントで働くことは

厳しいですが、フライトの本数を

減らして調整しながら、

勤めていらっしゃいました。




 

最近、ここ数年は、

Y先輩のお母様の体調が

優れずに介護の生活も

始まったようです。






 

子供が大きくなり、

ある程度自立しだすと、

今度は親がヘルプが

必要になる。




 

誰にでも順番に回ってくる

人生の通る道。




 

皆が通る道とはいえ・・

私より10歳位年上の先輩方、

多くの方が、介護の負担も

抱えながら仕事もされています。





 

Y先輩から、


 

「介護休暇を取ればよかったかしら~」

「後、2年は働こうと思っていたのよ~」

と少々後悔のような言葉を聞くと、



 

「退職おめでとうございます!!」とは、

色紙にはコメントを書けませんでした。




 

人生の選択、難しいですね。



 

元気なうちに、無理せず退職する!

という選択も大事なのかもしれません。



 

無理して続けても、体調を崩すことも

あるかもしれません。



 

皆、長年にわたり、機内で重たい

カ-トを引いたり、お客様の

荷物を持ち上げるのを手伝い、

腰や肩を痛めたり・・


 

 

体に無理をして病院に通いながら、

リハビリしながら仕事を続けている

先輩も多いです。


 

 

私たちの仕事は、一見華やかですが、

自己体調管理、健康維持は

至難の業です。


 

 

機内では気も使いますし、

体力も使いながら、重労働ですね。




 

時差との闘いもありますし・・

夜便だと、徹夜フライトになります。



 

そして、機内での事故などもありえます。

揺れがひどくなり、エアポケットに入り、

そのまま持ち上がえり、天井にぶつかってしまい、

首をケガして二度とフライトできなくなったり

そんな事例もあります。




 

機内でシ-トベルトのアナウンスが

入っても平気で歩いてるみなさん、

お子さんのベルトもしないで寝てらっしゃる方、

揺れの重大さを気付いていませんね。



 

みなさま、次回からは

十分気を付けてくださいね。



 

今回のラストフライトは、

全く知らずにいた私でした。




 

通常、ラストフライトだと

一緒に飛びたい人を選んだり、

フライト行き先、日程を選んだり

できるのです。



 

通常乗務員リストに、

何かしらのマークがでていて

ラストフライト!と分かるのですが。



 

今回は、そんな先輩と

ご一緒する乗務員リストも

ありませんでした。




 

フライト前にご挨拶すると、



 

Y先輩から


 

「YACHIちゃん、

今回がラストフライトなのよ。

よろしくね〜」




 

知らずにいたので、また夜便の際は、

出発前に仮眠を取るようにしていますが、

今回は、何故か眠れず、ボッーとしている中

に言われたのです。


 

 

ブリーフィング前に言われて、

ブリーフィング中動揺して、

何だか集中できませんでした。



 

もう一人の先輩は、

たまたま少し前にY先輩に

お会いして聞いていたようで、



 

ブリーフィング前にこんな

面白い企画をしていました。



 

赤、オレンジ、ピンク、

などカラフルなハート型の

可愛いサングラスを乗務員全員分

購入してきて、パイロットにも

事前に配っていたのです。



 

通常、フライト前の

ミ-ティング、ブリーフーング

と呼ばれるものがあります。




 

客室乗務員だけで、先に

ブリ-フィングをやり、

その後、パイロット達が

ブリ-フィングル-ムに

現れます。




 

何と、パイロット、オレンジの

ハ-ト型のサングラスをしたまま

登場したのです。





 

そして、そのまま・・




 

「今日のフライト時間は..

揺れの予報は...

今回のセキュリティ-コ-ドは..」

と真面目な顔をして話しだします。


 



 

そして出発する前から、

皆でサングラスをかけて

記念撮影をしました。

 

 

 

 








 

そして、 フライトも通常通り、

満席の忙しいフライト。





 

サ-ビスが終わり、休憩に入る前に

ホットしながら、A先輩と

私は食事を取っていました。




 

Y先輩のように

日本在住で通勤されている

先輩も、今回の飛行機に

乗っていらしゃいました。



 

その方々もラストフライトの事は

知らなかったようでした。



 

A先輩と同期である別の先輩が

私たちが食事しているギャレ-に

いらっしゃいました。



 

A先輩とお話しをされたくて

いらしたのですが・・


 

限られた休憩時間で、

Y先輩も、もしかしたら

休憩に早く行きたかったのでは

と気になりながら・・



 

私だけ、先に休憩に行くのはどうかと?

気になり身支度をしながら、

お待ちしていました。

 

 

二人で話しに花が咲き、

休憩時間が30分、40分と

おしてしまいます。



 

外資系の会社にいても、

何となく、日本人の関係には

やはり気になります。



 

通常は、ぜんぜん先に

休ませてもらっても

平気なところですが。


 

ラストフライトだし・・・

迷いに、迷い。

先に、乗務員の休憩する場所、

クル-レストル-ムへ

行くことにしました。




 

機内には、ちゃんと簡易ベッドが

あり横になり休憩できる場所があります。


 

会社のロゴ入りの、

シ-ツカバ-、

枕カバ-もあるのです。



 

自分たちでベッドメイキングを

して、仮眠をとります。



 

結構、疲れている時に

これを準備するのが面倒なのです。

シ-ツを敷くのに、マットレスを

持ち上げて・・


 

先輩は、もう少し時間がかかるだろうと

思い、先輩の分も、ベッドメイキングを

綺麗に準備することにしました。




 

パラスホテルでやってくれる

TURNDOWN (タ-ンダウン)

サ-ビスのように

すぐに眠れるように、

綺麗に準備しました。



 

休憩から、戻ってきた

先輩に


 

「ベッド準備してくれたの、

YACHIちゃん?今まで、

やってもらったのは初めてだったわ~

嬉しかった!!」


 

 

とお言葉を頂き、

私も嬉しくなりました。




 

機内で笑顔で、気をつかい

サ-ビスが終わり、

ホット出来る貴重な休憩時間。



 

カ-テンで仕切りがあり、

少し個室のような空間。



 

すぐに休めるというのは、

本当に嬉しいのです。



 

実は、一回だけ、

早く休憩に行ける準備が

できていたスチュワ-トが

全員分のベッドメイキングを

してくれていたことがあるのです。



 

結構な時間がかかったと思います。

その時の感動、嬉しさを

私も感じたので、今回

Y先輩にも喜んでもらえて

嬉しかったです。







 

そして、羽田発の帰りの便ですが、

何とコックピットから

電話が入ります。




 

何かと思ったら、


 

「 オ-ロラが見えるから、見においで!!」



 

オ-ロラの名称は、ロ-マ神話の

女神アウロラ(AURORA)

に由来するそうです。






 

フランス語では、aurore boréaleと

言います。英語では、ご存知の方も

多いかと思いますが、

Northern lightsですが、

最近はauroraとも言うようです。







 

今まで、日本からアメリカ路線に

乗務している際、また、フランス

で乗務するようになってからも、

何度かオ-ロラを見たことありました。



 

が、



 

今回のは、大きさも凄い!

コックピットの前のガラスに全面に見えて、

そして、時間とともに流れて、

脇のある窓ガラスから上を覗くと、

ふわっとした帯のように、

ろうそくの炎が動くように、

少しずつ形を変えていきます。


 

そして、上の方に見え、

機体を全て包みこむような感じ・・



 

色は、深緑でした。。

写真撮影も試みましたが、

難しかったです。






 

こんなに素敵なオ-ロラ初めてでした。

A先輩も34年に渡り乗務していますが、


 

「こんな綺麗なオ-ロラは初めて!」

と話されていました。




 

しばし、パイロットと、A先輩と

4人で無言でその幻想な世界を

見ていました。



 

先輩のラストフライトに、

また思い出が増えました。

 

 

 

 

 

 

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