ホテルのフロントに立ち始めて、
2週間がたちました。
11月下旬になると、
パリの季節はすでに冬です。
すでに、リセプショニスト、
フロントスタッフ一員として、
スケジュ-ルに名前が
入れられるようになります。
朝7時から始まる朝シフト、
15時から始まる夜シフト、
1週間ずつ交代です。
2名、3名のリセプショニストに、
シフトリ-ダ-が一人で、
シフトが組まれます。
500部屋近くあるホテルです。
日によって、200人から300人の
チェックイン、
チェックアウトをします。
朝は、チェックアウトしたい
お客様で列ができます。
どんどん仕事をこなして
いかないと同僚にも
迷惑がかかります。
そんな時に、電話が鳴ると..
いつもは、他のスタッフが
出るのを待っていて、
私は、聞こえないふりをしています。
皆が忙しいく、
私が手が空いてる
のを見て、
「 やち、電話にでて! 」
などと上司から指示が入ります。
これが厄介です。
顔をみて、状況が
わかる場合でも、
フランス語でお客様の
要望を聞き取るのは至難の業。
まして、電話だと、
最初から、分からない!
と思い、緊張して電話に出るので、
余計に、焦って聞き取れるはずの
事も、多分パニックになり
分からな~い。
英語だと、ふ-と安心しますが、
フランス語だと、2回までは
電話口で再度言ってもらうように、
お願いできても、それ以上は無理。
焦りつつも、分からないものは
しかたありません。
そのまま、電話を切ってしまいたい
気持ちになりますが。。。
待ってもらうようにお願いして、
他のスタッフに電話にでてもらうよう
協力をお願いします。
そのため、普段から同僚との
コミュニケ-ションには
気を使います。
なるべく仲良くしておくというのが、
仕事でも快く手伝ってもらえる秘訣です。
仕事が終わって、一杯飲む、
お茶するという機会があれば、
疲れていても、必ず少しでも顔を
出すようにしていました。
簡単なチェックインでも、
お客様の名前が聞き取れず、
スペルが一つでも違うと、
お客様の予約が見つからないのです。
フランス人の苗字に慣れていないのと、
また、聞き取りにくい、
フランス語独特のアルファベットの
発音は、聞き取れません。
予約がみつからず、悪戦苦闘。
時間がかかってしょうがありません。
慣れてきたら、
最初からお客様に紙に名前を
書いてもらうように工夫して、
時間を短縮していました。
私は、私なりに、
少しでも仕事がスム-ズに行くように、
そして、手がすいている時は、
同僚の横にピッタリとくっついて
仕事を盗み見みしていました。
そして、11月9日からパリで初めての
仕事、正社員でのホテルでのフロントの
お仕事。
月の途中から入社しているので、
1か月分、まるまるのお給料では
ありませんが、
お給料が銀行に振り込まれました。
お給料明細、どんなものか
興味ありませんか?
明細書には、BULLETIN DE PAIE と
書かれています。他には、
FICHE DE PAIEとも言われます。
初めてのお給料は、
11月分、11月9日が初出社。
10月20日から11月20日で
区切ってあります。
フランスは 週35時間労働です。
9日間出勤して、7時間労働 X9
63時間働きました。
私のお給料は、 912.56ユ-ロでした。
来月からは、
基本給 1418ユ-ロになるはずです。
フランスは、色々と引かれると聞いているので、
手取りがいくらになるか・・
130円の計算だと、
それでも、184.340円です。
最低賃金のことを
フランス語では、
Le salaire minimum de croissance
SMIC(スミック)と略されています。
ちなみに、
税金など引かれる前の
総額のお給料は
SALAIRE BRUT
手取りは
SALAIRE NET
通常は、
手取りは、23パ-セント
引かれるのです。
調べてみたら、
日本は15-25
パ-セントのようです。
通常日本は、
所得税や住民税といった税金、
年金や健康保険料などの社会保険料
が引かれた額が手取りです。
フランスでは、所得税は別になっています。
所得税を払う前に
23パ-セントはなくなってしまうのです。
日本では、個人事業主などが
一年に一回の申告をするように、
自分で申告しなければいけません。
それが、だいたい
最低でも1か月分の
お給料は持っていかれます。
子供有無、子供の数に
もより異なります。
また、子供のシッタ-代
などの出費なども
税金の控除になります。
子供の人数が多いほど
控除になります。
このあたりも、
また機会があったら
フランス社会の仕組みとして
ブログに書きたいと思います。
話を戻しますと・・・
SMIC(スミック)最低賃金の額、
ちなみに、現在2017年が
1 480,27 ユ-ロです。
私が勤務していた時は、
2004年。
だいたい、毎年スミックは
上がっているので、
私は、最低賃金よりは
上回った額を
頂いていたことになるわけです。
パリのど真ん中の
シャトレ駅のすぐ近く、
シャトレ劇場の後ろに
貸し部屋を借りていました。
500ユ-ロでかしてもらえていたので、
このお給料で、
生活していけることになります。
全く、お給料はもらえない
つもりでいたので、
フランス語のあやしい
日本人が、
フランスでの最低賃金を
上回るお給料を頂けるのは
ありがたいことです。
仕事の大変さはありますが、
金銭面で心配しなくてよくなったのは
精神的負担が大分違います。
単身での渡仏、パリ生活、
誰かに生活を面倒みて
もらっているのではありません。
頼れるのは自分だけです。。。
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