地方医療も、大混乱です。 | ひなこ日記 ~乳がん子ちゃんとの記録~

ひなこ日記 ~乳がん子ちゃんとの記録~

2009年 乳がん発覚 手術・放射線・抗がん剤。
2017年 乳がん転移(多発骨転移・肺転移・肝転移)
化学療法後、分子治療薬とホルモン治療など。
2020年 HBOCと診断され、7月よりリムパーザ服用
(2019年8月~2020年5月 大腸がんの義兄の記録)

医療機関の混乱。

私の住んでいる近くは、それでもなお、コロナ患者はあまり多くなく、感染対策はしているけど、発熱外来もあるけど、通常の診療ができていました。

ところが、地方に広がり、近隣の病院でコロナがでて、診療を止める、スタッフが自宅待機、入院している患者さんを他に振り分けるなど、ローカルニュースで。ガーン

私のいる病院でも、廊下がバタバタしています。
コロナ対応の病院ではありませんが、発熱外来をもつ、中核病院です。入院時、PCR検査でマイナスでも後から陽性と出るかもしれません。

私に心配させないように、さくら先生は言わないけど、長女に電話して、懸念していることを話してくれたそうです。

年末年始、具合が悪くなっても、入院できないかもしれない。
熱があれば、コロナの可能性を考えて、今の病院では入院できず、他に運ばれたり、ハイリスクの患者はやむなく断るかもしれない。

それを聞いて、私は納得せざるを得ない。

コロナ対応の病院に行っても、癌の治療経過を把握できないし、今みたいな同じような治療は受けられない。
仕方がないのです。
専門医は居ないし、その時の検査データで出来ることをすることしか。

いつもの年より、かかりつけ医も空ける対応をするらしいけど、毎年、年末年始の当番医は、患者が殺到する。
医師会の先生方が、よく授業にくるので、毎年、その話を聞いていました。
田舎なので県外からも、初診の患者がやってくる。その中に、気がつかないコロナの患者さんがいたら?クラスターの発生、1月はそのクリニックは診療できなくなるかもしれません。

でも、緊急性の高い患者は、すぐに対応しなくては、手遅れになる。

そんな風に、身近な所で、すでに混乱がはじまっているのです。

病院の対応は不十分かもしれません。
施設の対応も、多くの高齢者を抱え、感染予防、スタッフの確保、急変時にどう動くのか。
私のいる病院のソーシャルワーカーさんも、バンク状態らしい。
在宅酸素の業者さんも、年末年始の補充や新規のセッティング。そこに予定を入れてもらわなくては。

チラリチラリと、病院にいると事情がわかり、年末年始だけでなく、その先に厳しい医療事情ががあることが、よくわかります。

受け入れてくれる病院がなかったら、癌でなくても、交通事故やその他の病気になっても、救急車が出払ってしまっていたら。

感染を押さえなければ、いつまでも、経済の回復はない。そう思います。

私ができること、具合を整えて、おうちで過ごすこと。
家族も協力して、感染者にならないこと。
走り回る看護師さんを見ながら、心から思う。