[桜花忍法帖][甲賀忍法帖]と
[バジリスク]の2曲でアニメファンにも知られている陰陽座。
[妖怪ヘヴィーメタル]をコンセプトにして、
独特の和の世界観と、
重厚で激アツな音を聞かせてくれます。
本格的なヘヴィーメタルを
これでもか、と押し出していくので。
日本ではなかなか馴染みの薄い
[ヘヴィーメタル]
ヨーロッパ、特に北欧の出身バンドが
世界を席巻しているイメージがあります。
海外では、割とメジャーなジャンルとして
愛好家も多いトオもいまス。
日本でヘヴィーメタルというと
やはりこのバンドとなるでしょうか。
聖飢魔II - 蝋人形の館[1985]
ブレイク当初はメディアによく登場し
特異な出で立ちやデーモン小暮のキャラもあって
お笑いの方向での扱いにもなっていた。
ただ、それも自分たちの音楽を認知のためです。
あえて道化となって、着実に知名度を上げ、
本格派バンドとしての能力も認められていくのです。
聖飢魔IIが日本で「ヘヴィーメタル」の印象を
作っている感がある。となると、
どこか色物と考えられることも多そうです。
聖飢魔IIは1999年に解散して
実質上、表立った活動を停止しています。
21世紀になって、5年に1度再集結して
新譜を発表、ライブ活動も行っています。
2020年の再集結はゼウスの妨害[新型コロナ蔓延]により、
再集結期間を延長します。
24年ぶりのアルバムも発表され、
健在ぶりを見せつけました・
日本のヘヴィーメタルの先駆者[聖飢魔II]に続き、
本当のヘヴィーメタルとしての
[陰陽座]の活躍は素晴らしいものとなっています。
そして、音楽の評価も十二分にある。
この陰陽座が大衆にインパクトを与えたのが
[甲賀忍法帖]なのです。
忍者の抗争と、その中の人間関係を
見事に描く作品[バジリスク]
陰陽座の世界観にばっちりハマる。
[妖怪ヘヴィーメタル]を謳うだけあります。
妖艶なメロディとヴォーカル黒猫の
美しくも心のある声もまた強く焼き付くのです。
これらをまとめ上げるヘヴィーサウンドが
陰陽座を陰陽座たらしめる。
陰陽座の魅力は多岐にあたるが
この曲がわかりやすく[陰陽座の音楽]を
教えてくれているかのようです。
まずは、アニメファンに伝わる。
ここからの話を聞きつけて、ロックファンが
惹きつけられています。
一躍、音楽ファンの認めることとなり、
確固たる人気を得ることができた。
さて。チャートアクション的な話をすると、
[甲賀忍法帖]以後でガラリと変わっている。
この曲は初動記録でトップ30周辺と
これまでの陰陽座とさして違いはないです。
しかしこの曲は、
これまでとは比べ物にならないほどの
ロングヒットを遂げ、陰陽座の名前を叫び続けました。
次のシングル[黒衣の天女]では
初動記録で14位になります。
初のトップ20入りを果たし、
以後のシングルでも、ほぼトップ20を守っている。
もう「甲賀忍法帖」から18年程度経つというのに、
人気、作品の質が全く衰えない。
あまりに稀有な存在であり、唯一無二と言って間違いないです。
ヴォーカルの黒猫が病に倒れ、バンドの危機を迎えるも、
見事に復活を果たし、昨年4年ぶりのアルバムが出ました。
まだまだ現役で実力を発揮し続けるバンドです。
注目は絶やすことはできません。