熊木杏里 - End of the World[Rewrite TV-OP2][2016]
2016年9月21日発売。17枚目のシングル。
最高位23位 登場週数4週
シングルとしては4年半ぶりの発表。
その間に、2枚のアルバムが出ている。
熊木杏里の成績は、
シングルではヒットしたものでもトップ50
アルバムではトップ30~50くらいの間で、
あまり大きなヒットを出せてはいないものの、
長年、同水準を保っており、
根強いファンがついているシンガーソングライターです。
20年間でシングルを17枚、アルバムを12枚発表しています。
ここで取り上げる理由は[熊木杏里]にあります。
[熊木杏里]は、デビュー時の2002年から見かけており、
定期的にアルバムを発表している様子が窺えました。
作風で言うと、どこか病んでいる雰囲気がする、
影を感じさせる歌詞と同調するメロディが特徴的で、
人間の負の部分をうまく前に出せる表現力は、
とても良い部分だと感じていました。
ここで[key]作品に関わったことは、
麻枝准がテーマとしてきたものと、
熊木杏里というシンガーソングライターに
通じるものがあると感じたから、と見ています。
熊木杏里は、作る音楽の性質上、
大ヒットをして、大衆化するようなミュージシャンではありません。
しかし、楽曲の質については素晴らしいことから、
割りと音楽界隈の人には知られている人です。
麻枝准も、そのあたりの伝で熊木杏里を知り、
アプローチを掛けたと思われます。
私は、[熊木杏里]の名前を2010年辺りに見失っていました。
ディスコグラフィで、2009年[はなよりほかに]を最後に、
作品名がわからなくなっていました。
なので、[End of the World]で、
約6年ぶりくらいに名前を見かけたことになります。
久々に見かけたのが[keyのアニメ]であることに驚き、
[熊木杏里がこんな仕事を受けるの?]と、
かなり疑問を持ってものです。
※上記の理由を思えば、納得なのですが
経歴を見てはじめて知った事実があります。
それは、熊木杏里が新海誠作品の主題歌を担当していたことです。
新海誠の2011年作品[星を追う子ども]の主題歌
[Hello Goodbye & Hello]を発表しています。
シングルは切られておらず、アルバム[and...then]に収録されています。
上記の映画の興行収入が実に約0.2億円。
この5年後に、新海誠が大化けすることを
誰も予測できなかったでしょう。
そして、新海誠作品の主題歌を見落としていたことに
私もまだまだだな、と感じるばかりです。