fripSide第3期ニューアルバム2タイトルは
セルフカバーアルバム[double Decades]と
オリジナルアルバム[infinite Resonance]の2枚組です。
[デジタルアルバムでは、別販売になっています]
第2期。南條愛乃がヴォーカルだった時代は、
第1期。nao時代の楽曲を封印し、
ライブでも、南條愛乃時代以降の楽曲しか演奏していませんでした。
第2期で第1期を封印したのに対して、
第3期では、第2期の曲も積極的に演奏していくようです。
第2期は13年間にも及び、
[とある科学の超電磁砲をはじめ、
数多くのアニメソングのヒット曲があるため、
アニメファンに広がっている楽曲も多数あります。
第2期の楽曲が以降、ライブで演奏されなくなれば、
これまでのファンが落胆することは目に見えています。
第1期が封印できたのはヒットがなく、
全くというほど知られていなかったから出来なかった話です。
まず、第3期でも第2期以前の曲を
演奏していくことを示すのが[double Decades]。
fripSide立ち上げ20周年に向けて、
過去を振り返るセルフカバーアルバムというわけです。
20周年を節目に、新体制を整えたと言えます。
代表として[とある科学の超電磁砲]のカバーを見てみましょう。
fripSide - LEVEL5-judgelight- version 2022[とある科学の超電磁砲 TV-AR[OP2]]
fripSide - sister's noise version 2022[とある科学の超電磁砲S TV-AR[OP1]]
この2曲を聴いて感じたのは
[南條愛乃のヴォーカルはパンチ力があったんだな]でした。
イントロからサビの歌い出しで感じるパワーが
南條愛乃よりも弱いのです。
[とある科学の超電磁砲]の曲は非常に熱いので、
どうしてもヴォーカルのパワーが重要です。
南條愛乃は[とある科学の超電磁砲]に適するパワーを持ち合わせていました。
だから、大ヒットに導けたんだな、と
南條愛乃のヴォーカルの凄さを再確認することとなりました。
恐らく、[double Decades]を聴いて感じるのは、
南條愛乃のほうが強烈な歌が歌えていた、でしょう。
勿論、上杉真央・阿部寿世が悪いわけではないのです。
南條愛乃が良すぎたのです。
fripSideのブレイクの寄与した南條愛乃と
南條愛乃を見出した八木沼悟志には、感嘆するばかりです。
というわけで。
[double Decades]で明らかになったのは、
南條愛乃の凄さと、南條愛乃を欠いたfripSideを
どうしていくつもりだろう、という不透明さでした。
企画の良さに対して、新ヴォーカルが追いついていない。
上杉真央・阿部寿世の課題が浮き彫りになり、
今後、どう歌唱を磨いていくか、考える材料となるでしょう。