続けていきましょう。
分析し忘れたことがありました。
それは[年代別ランクイン曲数]です。
[アニメソングイントロにおける年代分け]※
でみていきましょう。
1989年以前 10曲
1990年代 5曲
2000年代前半 0曲
2000年代後半 5曲
2010年代前半 6曲
2010年代後半 4曲
※これは、発表された
楽曲数のバランスで分けられます。
分析にはより細分化する必要があるでしょう。
1989年以前 10曲
こちらは、かなり広い年代になる上に
ゴールデンタイムでアニメが放送していた
[アニメを見る機会が多い時期]だったことを加味して
1980年を境に分けてみます。
1979年以前 6曲
1980年以降 4曲
半々なので、バランスは取れています。
上に書いてみた年代の分析で言えば、
見事に数値が分かれているのが面白いです。
それに。
誰しもが知っていてもおかしくない、
名曲中の名曲が揃っていますよ。
これは素晴らしいラインナップです。
注目してほしいのが
○2000年代前半 0曲
この理由として
☆テレビ局がこぞってゴールデンからアニメを排除した
→これにより、時期を代表する作品がなくなった
1990年代に比べてポップスとしての
ヒットのレベルが格段に下がった。
☆深夜アニメがトレンド化されておらず、
オタクしか見ていなかった
→売上を出し、ヒットチャートを賑わせた作品もあったが
所詮はアニメオタクによる動きでしかない。
☆この時代からアニメオタクだった人の中でも
他の時代の曲と戦わせたら、この年代の曲は負ける。
☆朝帯アニメの数の減少と弱体化
大衆にしても、アニメオタクにしても
そっぽを向かれていた時代と言えるでしょう。
僕としても代表作を挙げるのに困る時代です。
こうも数値としてまざまざと見せつけられると
僕が困ってしまうことが当然のことだとおもえてきます。
2010年代後半 4曲のバランス
この4曲を見て
[ああ。やっぱりこの時代では
アニメソングとして、ヒットしたものはほぼない]
が、真っ先に出ることです。
29位のブラッククローバーは
[ジャニーズファンが大暴れしただけ]
ブラッククローバー自体は
朝帯のアニメであることから、
[年層が上の人が見るとは思えない]
そもそも
[作品自体がヒットしている実感がない]
アンケートの結果が全てなら
[いま、ジャニーズで一番売れている[Snow man]に
ジャニーズファンがここぞとばかりに入れた。]
これは、NHKが行った企画の傾向と全く同じです。
28位の[ソードアート・オンライン]は
2012年が第1シリーズであり、
[あくまで、継続して人気を保ち続けている]
と見ることができ、
2010年代後半固有のヒットとしては扱えません。
となると、残るのは2019年の2作ですが、
一番の疑惑は10位の[炎炎ノ消防隊]です。
こちらに。
昨年度のデジタルチャートトップ50の中に入った
[アニメソング]を挙げています。
[炎炎ノ消防隊]は44位です。
もちろん、高い数値でありヒット曲として
十分な数値だと思います。
しかし。他の作品と比べた場合、
深夜アニメ[もしくは深夜アニメが出自である]作品の
[Fate/stay night[Heaven's Feel]]
[ダンベル何キロ持てる?]に負けています。
そう。
歴代のアニメソングを押しのけて
トップ10に入る作品とはとても思えないほど、
相対的には悪い数値であるのです。
ポイントは[2019年]アニメであること。
直近のため、まだ作品熱が冷めてないのです。
そして。
曲をそこまで知らない10代の得点が高かったことから
[選択肢がない分、票が集中しやすかった]
ということも考えられます。
総じて。
[評価が定まっていない作品が
一時的な熱で入り込んだ]と
見るのが正しいでしょう。
[売れることだけが、アニメソングの評価じゃない]
といわれそうですが
[では、なぜそこまで気に入った曲に金を出さない?]
と切り返します。
深夜アニメを見る層は、お金を出せる層です。
売れればいいというものではない、は
キッズアニメには通用します。
キッズにお金を出せというのは無理があります。
売っているという事実や知識もないかもしれません。
ですが、見ている年層を思えば
[買うことができる]のです。
高めの順位ではありますが、
それこそ、11位以下にいる
[うたプリ][化物語][ラブライブ!]発表時の
アニメファンの盛り上がりに比べた場合、
勝てないのはまず間違いないでしょう。
ここまでの話でおわかりでしょう。
[2010年代後半にヒット作などない]という事実を。
2010年代後半についても
僕としてもヒット作の列挙に窮してしまいます。
この点についても、
今回のアンケート結果がよく示してくれました。
各年代にランクインした曲数を見るだけでも
[今のアニメソングの扱われ方]が見えてきます。
[アニメソング玄人]を自認する僕と
同じ見解が出たことで、
アンケート結果に忠実にチャートを作った証であり、
僕を満足させるのに十分でした。
総合的なものが続きました。
ランクインした曲の各々を見て
[複数主題歌のある作品]における
[作品のファンの優先度]、
[作品の人気と僕の意識の差異]について、
色々と見ていきましょう。