スピッツの音楽には普遍性がある。誰でも馴染むことができる。
私は、スピッツを初めて耳にしたときから感じていて、
今も、その考え方に変わりはありません。
そして、その考えに客観的な証拠を見せてくれたのが、
スピッツが、久しぶりの大ヒットとなったこの曲。
スピッツ - 優しいあの子[なつぞら DR-OP][2019]
2019年6月19日発売。42枚目のシングル。
CD売上2位。デジタルダウンロード1位。
2019年度ビルボードジャパン年間48位。
おそらく、最後に年間トップ100入りを果たした
2006年の[魔法のコトバ]以来、
実に13年ぶりのヒットと曲と言えるでしょう。
ここで、スピッツの普遍性と結びつける場所は
[朝の連続テレビ小説]の主題歌になったことによります。
私の母は、高齢なのもあり、新しい音楽に全く馴染めません。
朝の連続テレビ小説を毎日見ているにも拘らず、
主題歌が一向に頭に入らない、と言っています。
三浦大知の燦燦、AIのアルデバラン、
BUMP OF CHICKENのなないろ、星野源のアイデア。
ここ数年の朝の連続テレビ小説の主題歌について
全くわからない、こういうのです。
私は、割とわかりやすい方なのでは、と思うので、
かなり、年齢差で感覚にずれが出てしまうようです。
その中、母はこのスピッツの[優しいあの子]は
しっかりと頭に入っていて、歌えるのです。
聴いていて心地が良いし、新しい曲で好きになったのは
いつだったかわからないくらい久しぶり、と
とても気に入っている様子なのです。
スピッツの曲が、どの年齢に人にも受け入れられる。
誰が聴いても良さがわかる。
これこそ、スピッツの曲が持つ普遍性、というものです。
この普遍性があってこそ、年層が上の人も見る
朝の連続テレビ小説の主題歌になったことが、
大ヒットにつながった、と言ってまず間違いないと思います。
数字を残したことにより、
[優しいあの子]はスピッツの代表曲として、
語り継がれることになるでしょう。
もちろん、朝の連続テレビ小説の主題歌としても、
優先順位が高くなることも間違いないと思います。