アニメ本来の姿への回帰[声優人気よりもキャラ人気] | けーの暇つぶしブログ

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1990年代。

女性声優を中心とした[第3次声優ブーム]が訪れました。

人気キャラクターを演じたことにより

演じた声優そのものが注目を浴びる現象。

 

この第3次声優ブームは

個人名を挙げつならば林原めぐみ。

​​​​作品名を挙げるならば美少女戦士セーラームーン。

このあたりが始まりと、個人的には考えています。

声優がアニメとは切り離された場面での活躍

[主に音楽シーン[CD売上]が見られるようになり、

中にはオリコン週間トップ10を記録した声優もいました。

CDバブルの真っ只中の1990年代でやってのけたことは

特筆するべきことでしょう。

 

2000年代では

[水樹奈々][堀江由衣][田村ゆかり]

主役&主題歌のコンボで人気を博した三人衆。

●[水樹奈々]は紅白歌合戦に出場。

●[堀江由衣][田村ゆかり]もオリコン週間トップ10の常連

まだまだキャラクターよりも、声優が前に出てくる時代が続いていました。

そんな傾向は2010年代になって大きく変わります。

声優の人気よりもキャラの人気が前に出るようになります。

この変化をもたらしたものが

[楽曲を中心に据えたアニメ作品の躍進]です。

わかりやすいのは

2014から本格化した[ラブライブ!]です。

主題歌、挿入歌が軒並みオリコン年間トップ100入り。

キャストによるグループが東京ドーム公演を行うなど

あまりに鮮烈な活躍が見られました。

[声優が東京ドーム公演を行ったのは

 本人名義では[水樹奈々]ただひとりです。]

ラブライブ!の前にも

[けいおん!][Angel Beats!][アイドルマスター]などが登場、

大ヒットを飛ばしていますが、

お茶の間に名を知らしめたのは

[紅白歌合戦でパフォーマンスしたラブライブ!と見る]のが

順当ではないか、と考えます。

 

さて。

2000年代までの[声優ブーム]から考えれば

超人気作[ラブライブ!]に出演した声優たち個人も

高い人気をほこりそうなものです。

しかし。そうはなっていません。

まったくないとは言いませんが

以前とは比べ物にならないほど影響は小さいです。

ラブライブ!関連曲からすれば

吹けば飛ぶような成績しか残せていないのです。

ラブライブのみならず、

他の作品をきっかけに人気を得た声優も同様です。

 

 

 

 

 

いま、[歌モノ]で人気がある作品では

[ラブライブ!][アイドルマスター][バンドリ]

非常に目立っています。

 

[ラブライブ!]は第3シリーズになり

以前と比べると小さくはなっているものの、

他のアニメ主題歌よりも高い数値を出しています。

[アイドルマスター]は関連作が多いこともあり、

楽曲発表のスパンが非常に短いです。

[毎週出ているのではないかと錯覚するほどです]

にも拘らず週間トップ10を常に守っています。

[バンドリ]は今が最盛期でしょう。

直近でオリコン首位を獲得しています。

作中登場バンド[Roselia]がテレビ番組に出演し、

パフォーマンスしていました。

 

作品及び、登場キャラクターの人気は

人気作が殆ど出てこない現在では

あまりに目立ちすぎていています。

かつて。

毎年のように出ていた[アニメ界における代表作]に比べても

非常に息が長いです。

歌が主軸に据えられているため、

キャラ名義で作品を出し続けられれば

維持することは十分に可能です。

 

そして。

今挙げた作品のキャストが

キャラ名義、アニメ作品関連のものと比べて

極めて低い成績しか上げられていないのは

[ラブライブ!]以外でももれなく起きています。

もちろん。

歌もの以外でも人気作となり、キャストに注目が集まることもあります。

ただ。

かつて、[水樹奈々][堀江由衣][田村ゆかり]あたり

出したものとは比べるべくもありません。

 

 

この現状を考えるに

[声優よりも作品やキャラクターが先行する]

つまり。

[声優のパフォーマンスが作品やキャラクターを引き立たせる]

作品主導。キャラクター主導。になっているのです。

もとをただせば、声優は裏方。

アニメ作品本体が注目され、歴史に名を残してきました。

もちろん。

名優として名を馳せ、伝説になっている人もいます。

ただ、そういう人たちは

[演技力の高さ]が讃えられているのです。

キャストがその人だから見るなど、全くありません。

 

 

作品を引き立たせる装置としての声優の存在の復権。

[過去とは状態が全く異なるとは言え]

直近の作品やキャラクターの人気と

声優の人気を対比させることで、見えてきます。

声優ブーム時代を渡ってきた僕としては真新しく見えます。

この傾向は更に強くなっていくでしょう。

これまで、僕が見ていない状況が起こることを

より期待していきたいところです。