さて。タイトル通り、1970年代アイドル[キャンディーズ]について
少々調べる機会があったので、ヒットの動きを見ていきたいです。
青春歌年鑑に収録されている楽曲と、歌手ごとの実際のヒットが合っているのか。
ヒットしていても収録されていない曲があるかを調べるためです。
そこで、発見して驚いた点がこれらです。
①キャンディーズは最初から売れているわけではなかった。
②中期までは、固定ファンが付いておらずヒットはまばらだった。
③ラストシングルが、最大ヒットだった。
では、①から見ていきましょう。
①キャンディーズは最初から売れているわけではなかった。
キャンディーズの最初のヒットはこちらです。
最近では、伊藤蘭と乃木坂46とのコラボレーションで歌唱されていましたね。
多くの歌手にもカバーされており、代表曲として申し分ありません。
この曲なのですが、「5枚目のシングル」です。
オリコントップ10入が初めてなのはもちろんのこと、
それ以前の4シングルはトップ50がギリギリのライン。
ロングランしたようですが、ヒットとは呼べないレベルです。
それでは、②に参りましょう。
②中期までは、固定ファンが付いておらずヒットはまばらだった。
今では、アイドルの場合は一度ヒット曲が出ると固定ファンがつき、
ある程度ヒットが安定してくるものなのですが、
キャンディーズについてはそうは行きませんでした。
キャンディーズのヒットとして挙げられるものの中で
「年下の男の子」に次に来るのはこの楽曲です。
同じ年のシングルではありますが、こちらは8枚目です。
間に挟まっている2シングルについては、デビュー初期よりは成績が上がりましたが、
逆に取り上げるほどのヒットにもなっていません。
少し間をあけてのヒットだからこそ、今でも高い知名度を誇ります。
キャンディーズを取り上げる動画ではよく出てくる曲です。
![](https://ssl-stat.amebame.com/pub/content/9477400408/amebapick/item/picktag_autoAd_301.png)
そして、これに続くシングルでようやく「キャンディーズ」は
人気グループの地位を得ることができます。
意外なことに、この曲はアルバムからのリカットシングル。
当時、事務所としてもレコード会社としてもリカットは初の試みだったらしく、
ヒットするかについては予想がつかなかったようです。
前作「ハートのエースが出てこない」を引き継げるかどうか、分かれ目でした。
このリカットの判断は大成功。
キャンディーズと言われて真っ先に浮かぶ、超代表曲になりました。
若い層でも触れる機会が多いのではないか、と思います。
この「春一番」からのシングル曲は安定したヒットになります。
発売年のオリコントップ100に必ず入るようになります。
それだけに、まばらに出たヒットである
「年下の男の子」「ハートのエースが出てこない」の方が
「キャンディーズの人気による惰性」ではなく「楽曲がヒットした」と言う意味で
今でも記憶に残る作品になっているのでしょう。
そのブレイク後の安定したヒットの中でも
オリコン年間チャートで一段上に入っている曲を取り上げます。
この曲も、キャンディーズの有名曲に入るでしょう。
この2曲がオリコン年間チャートの左側[トップ50圏内]に入っており、
他の楽曲よりも数値が目立っています。
さて、それでは最後に行きましょう。
③ラストシングルが、最大ヒットだった。
言わすとしれたこの曲ですね。
キャンディーズは1973年から1978年の5年間で
18タイトルのシングルを発売しました。
そして、このラストシングルが最大ヒットになりました。
オリコンではこれまでは一桁違う年間トップ5を獲得。
出荷ベースでミリオンセラーを記録しており、
他の作品とは全く別格のヒットです。
ラストシングルが最大ヒット曲とはなんとも惜しい話です。
これまでの人気があるのであれば、
事務所、レコード会社としても、ファンとしても
活動していてほしかったに違いありません。
そこを敢えて、解散に踏み切るところは
この時代の歌手にあった「潔さ」だったのかもしれません。
というわけで、今日は古い話をしました。
1978年は、僕が生まれる一年前の話です。
「キャンディーズの存在」はある意味「歴史上の出来ごと」です。
それでも、データを調べると名曲であったり、
ヒットのレベルであったりと、新しい発見があります。
知らないからこそ、探索の意味が大いに出るのです。非常に面白かったです。
この時代について、もう1グループ見ていく候補がいます。
ちょうど、キャンディーズと言われ替わりで現れ、空前のヒットを飛ばしたあのユニット。
では、また。