リブログ元が[ひまわり]なら、
このシングルのヒットの直接の理由となる曲を
紹介したくなるでしょうよ。では、行きますよ。
福山雅治 - 虹[WATER BOYS DR-ED][2003]
2003年8月27日発売。18枚目のシングル。
最高位1位[5週連続]。2003年度年間2位[約90万枚]
福山雅治の21世紀における最大ヒット曲です。
ちなみに、2003年の年間首位は
[SMAP - 世界に一つだけの花]です。
トリプルミリオンでは相手が悪すぎました。
[桜坂]が、タイアップ[未来日記]の力で
ダブルミリオンを達成し、
シンガーソングライター福山雅治の
存在感をアピールしました。
前作[HEAVEN]も、80万枚クラスのヒットとなっており、
福山雅治のヒットが続くのか、と思われました。
しかし。桜坂で、福山雅治の売る力を
使い果たしてしまったかのように、
同年10月のシングル[HEY!]、
翌年3月のシングル[GANG★]で、
売上を20万枚台まで一気に落とします。
[GANG★]に至っては、2001年度年間90位と
[MELODY]以来、実に8年ぶりの低水準まで落ち込みます。
正直、この桜坂からの急降下は、
私も予期できませんでした。
決して悪くない。むしろ良い曲。
福山雅治の面白さを、違う側面で感じられる。
まともなものが送り出されてきたはずなのですが、
一度、売上が凹んだ1998年のシングル[PEACH!]に
水準になってしまいました。
[PEACH!]が不振だったのには、
なんとなくわかる節があるのですが、
[HEY!][GANG★]には、それがありませんでした。
むしろ、[PEACH!]が、
福山雅治の標準値になってしまっている。
そう解釈せざるを得ませんでした。
そんな低調な状態で、一気に発売スパンがあいて、
どうなるか。陣営は勝負の時だと考えたのでしょう。
3曲A面、とタイアップ尽くしのシングルで攻めてきました。
しかも、虹が話題のドラマであるWATER BOYSの主題歌。
ここで、福山雅治の再度の復活を見ます。
WATER BOYSは続編が作られるほどの大当たりで、
虹は、青春ソングの代表格になったように思います。
福山雅治にとって、4番目の売上でも、
楽曲の存在感は、殊によったら
1990年代のミリオンセラー[HELLO][IT'S ONLY LOVE]よりも
上かもしれません。
福山雅治は、この曲の時点で、
シングル、アルバムの発表がまばらになります。
オリジナルアルバムは[f]から[残響]まで、8年間あいています。
[5年モノというアルバムが、間では出ています。
オリジナルアルバムを作る気がないんだな、と当時は思っていました]
ここから、福山雅治は、別位相に移ってしまったような気がしました。