さて、ここまででは
[Fate]と[SAO]しか出てきませんでした。
ようやくここで
[魔法少女まどか☆マギカ]の登場です。
まずは、[Fate]シリーズとともに
[魔法少女まどか☆マギカ]で
ヒットを出したのがこのユニットです
Kalafina
そして、Fateでの最大ヒットは
[Fate/Zero]から生まれています。
というか。
ほんとうに[Fate/Zero]強すぎるでしょう。
さすが、Fateをここまでの人気コンテンツにする
もととなった作品だけあります。
映像面のすばらしさの評価がやはり効いています。
アニメーション制作会社ufottableの本気ですから。
Kalafinaとufotable、そしてFate。
実は2007年から関係があります。
むしろ、そのつながりからの[Fate]という流れなのです
この3つをつなぐのは
2007年から7部作で製作された映画[空の境界]です
空の境界とFateにつながりがあるのです。
Fate/Zeroは、
Fate/stay night[Fateシリーズの初作・Fateの源流]
の前日談[正確には10年前]の話です。
Fate/stay nightの話にも大きく関わりがあり
本筋の一つと言えます。
[Fate/stay night]は
TYPE-MOONというゲームレーベルが送り出しており、
主宰者が奈須きのこと竹内崇です。
空の境界の原作者がこの奈須きのこなのです。
空の境界の世界観や描写は、
Fateに通じるものがあります。
Kalafinaは空の境界の主題歌のために
組まれたコーラスグループです。
もちろん、素晴らしい歌声を奏でるグループですので
それだけで解散させる理由もないのです。
空の境界が一端の完結を見た後も
さまざまな作品の主題歌を
担当していきました。
前置きが長くなりました。
本筋のFate/Zeroから始めていきましょう。
to the beginning Fate/Zero TV-OP2 2011
LiSAのあとを受けてのOP担当です。
空の境界から始まっているKalafinaだけに
ここでFateの主題歌担当は非常に熱いです。
そして、この曲もKalafinaの中でも
ひときわ熱を帯びた楽曲となっています。
Kalafinaの曲はコーラスの組み合わせを見事に生かした
非常に広がりのある作品が多いです。
その性質上、深さや重さを感じる曲が多めです。
この曲はまさに直球勝負といったところです。
Fate/Zeroの後期の展開の熱さが
そのまま映し出されているものであり、
EDの空は高く風は歌うと対をなします。
前期以上に、OPEDの兼ね合いの意味が深いのです。
さて。
この曲のヒットに関することですが、
初動で軽く2万枚を超えたにも拘らず
11位にとどまっています。
原因となるのが、直近で躍進を果たした
アイマス こと アイドルマスターです。
2011年のテレビシリーズ直後に
スマートフォンゲームなのかな?
アイマスの別コンテンツ[シンデレラガールズ]が
動き始めます。[通称・デレマス]
この週は、デレマスのキャラクターソングが
5枚同時に発売されています。
売り上げはすべてが3万枚以上となり
トップ10を埋め尽くしました。
その結果、この曲は11位に
追いやられてしまったわけです。
歌もの作品の曲しか売れなくなった現在。
10年前にして、完全な体現がなされていました。
Fateすら勝てないとは。
歌ものコンテンツは恐ろしいです。
ほかにも、KalafinaはFate作品の主題歌を担当しています。
believe
Fate/stay night[Unlimited Blade Works] TV-ED1 2014
Ring your bell
Fate/stay night[Unlimited Blade Works] TV-ED2 2014
原作[Fate/stay night]3つのシナリオの一つ、
[Unlimited Blade Works]テレビシリーズのEDを
両方担当しています。
この作品ではOPがとても光ったので
EDが地味に映りました。
しなしながら、Kalafinaらしい
澄み切ってきれいな楽曲になっており、
Fateのスケールをよく表しています。
それゆえに、Kalafinaの平常値、
平凡なヒットになったのは非常に残念でした。
さてさて。ここからです。まどかです。
Magia 魔法少女まどか☆マギカ TV-ED[ED2] 2011
衝撃を与えた第3話からのEDは強烈すぎました。
メインキャラクターが頭からぱっくりって。
[キャラクターの名前から[マミる]と言われるあれ]
脚本が、ゲームレーベルニトロプラスの脚本家、
そしてFate/Zeroを書き上げた虚淵玄氏。
ハードコアな作品ばかりを書いていた人が
魔法少女ものなんてぬるい作品など書くはずがない。
と思っていたら案の定の展開でした。
イントロの独特な入り[おどろおどろしい声]は
梶浦由記の個性が光る演出です。
テレビシリーズのシナリオが
絶望だらけだったことがよく示されていました。
キャラクターを取り巻く世界、不条理を
強く示す役割を担い、2011年指折りの
パワーを持った曲となりました。
テレビシリーズは
放送時に起こった東日本大震災の影響で
クライマックスのラスト2話が
1か月間、放送が延期されました。
その出来事が、まどかを
さらなる伝説へと導きます。
いかんせん、超展開でしたから。
そのテレビシリーズの評価、人気を受けて
テレビシリーズの再編集版と、
完全新作の劇場版が制作されました。
そして、これでもKalafinaはヒットを出します。
ひかりふる
劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編] 永遠の物語 MV-ED 2012
君の銀の庭
魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語 MV-ED 2013
双子作ともいうべき2作品の主題歌は
Magiaの持つ絶望とは違い、
作品が完全な終結を見た、という意味合いととることができる
非常にゆったりとした、落ち着いた雰囲気になっています。
そして、この曲で魔法少女まどか☆マギカは本当に完結。
以後、正規の新シナリオが出ることはない。
と感じさせられます。
ただ、今年でテレビシリーズから10周年。
関連作品である[マギアレコード]も
第2シーズンが放送中です。
新シナリオでの再誕も十分に考えられ、
新たなる伝説を見られるかもしれません。
ちなみに。
Magiaの最高位は7位。
そして、劇場版主題歌は両方4位。
累計売上でも劇場版のほうが上です。
劇場版の主題歌に
感動を覚えた人がとても多かったのでしょう。
曲の持つ力はMagiaのほうが上ですが
まどかの完結とともに
きれいな後味を残したひかりふる・君の銀の庭は
心に響く名曲といえるのでしょう。