音楽がそれぞれ別位相に存在する。 | けーの暇つぶしブログ

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私「けー」が特に何をするでもなく、
暇だなー、と感じながらなんか書いていきます。
コメントは解禁しますが、誹謗中傷は消します。
私は粘着する価値もない人なので、やるだけ無駄ですよ。

音楽のジャンル、流行しているプラットフォーム、聴いている年層。

さまざまな条件によって、

完全に聴いているそうが別れてしまっているように

僕には思えてならないのです。

 

音楽のジャンルは、

僕の専門ジャンルはサブカル系。

アニメ・ゲーム・特撮と言った

オタクが主に触れる作品の関連曲。

筆者はその中でも、アニメソングがかなり強めです。

他のジャンルについては

筆者が所属しているコミュニティでの

出題範囲に指定されたものを調べて、耳にする程度。

筆者自身で調べたり、発掘はしていない。

特撮とて同じことです。

 

 

もちろん。

サブカルの中でも、ゲームに触れることが多い人は

ゲームの曲を推してきますし、

特撮が好きな人は、その手の曲には

めっぽう強かったりします。

 

 

同じサブカル系なだけでも

聴くジャンル、年層が分かれます。

筆者はまだ把握している範囲は広めなくらいです。

 

 

そんなアニメソングが専門の筆者でも

オリコンでのヒットチャートには目を向け、

どの曲がヒットしていて

どんな感じに仕上がっているのかを

チェックすることができます。

ただ、ヒットチャートに乗っかってくるものしか見えないため、

寡占状態が続く今においては

決まったミュージシャン・歌手しか

見受けることができません。

 

 

マイナー・アンダーグラウンドを知るのは大変です。

活動の幅、楽曲の発売形式の変化

そしてなにより

これらから起こるミュージシャン・歌手の

爆発的な増加にはもうついていける気がしません。

歌手でも、シンガーソングライターでも、

バンドでも、アイドルでも、声優でも。

何でもかんでも増え過ぎなのです。

 

 

マイナー・アンダーグラウンドについては

それぞれのジャンルに、それぞれの専門家がいる。

というようになっているでしょう。

同じ音楽に詳しいと言っても

総合的に、業界全体を俯瞰できる人は

そうそういたものではないでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

まあ。

各々の深いところについては

もう、誰彼に任されておきます。

流行っている。

この言葉でいま、一番わからないのが

 

[TikTokで流行っている]

 

これは筆者が使っていないから

ただ知らないだけなのかもしれないです。

アプリのダウンロード回数が

YouTubeやインスタグラムなどを

一時期上回っていたとあるので

相当の人が使っているのは事実のようです。

 

しかし。

ここで挙げられ動画は最大3分のようです。

1曲、フルに上げることができません。

それに、個人が固定のチャンネルを持って

そこを見るようになっているとは書かれていない。

YouTubeと同じく、動画配信なのはかわらないようですが、

手軽にできることはよく判ります。

しかし、

これで再生数がわかったり、流行っているというのは

どういうことなのでしょうか。

いまいち、イメージが浮かびません。

 

そこで、思い出したことが一つ。

昨年はやりました瑛人の香水。

この曲が、TikTokでカバーされる動画が

広がっていったことで曲の知名度が上がり

一般にまで浸透した、とされています。

無断で演奏している時点で

著作権法違反な気がしますが、

誰が演奏しようが曲は広がるわけですから

原曲も知られていくわけです。

昔で言うところの口コミですね。

 

 

 

 

ただ、思うのは

TikTokを使っているだけで

多く再生される動画の情報が手に入るのか。

がわかりません。

いかんせん、TikTok再生数チャートなるものが

少なくとも、 僕が目にするところにはありません。

TikTokを使っているところと

表示される場所があるのでしょうか。

TikTokなるものを使う人は

いわゆる最先端の人なので

こういった流行の情報には敏感なはずです。

チャートがあれば、それに沿って

動画を見ることもありそうです。

 

 

となると。

TikTokのヒットが

TikTokの外にいる、使っていない人には

全く伝わらない、ということにも繋がります。

僕が普段の生活で、スマートフォンを使っている人を見ると

TikTokを見ている人は、そこまで多くありません。

TikTokがどういう画面かどうかは知りませんが

やっている動作がわかれば、TikTokではないとも

判別をつけることができます。

 

 

TikTokをやっている人があまり多くないのに

TikTokで流行っていると言われても

非常に限定的なのではないか、と思えてきます。

TikTokというツールで流行っていると言うと

本当に流行っている・最先端である

という感覚がしますが、

日本人全体の中で言うならば

そこまでではない、と考えられます。

 

 

TikTokで流行っていると言われた曲の

YouTube再生数が思ったより低かったり、

そもそも売上が悪すぎたりと、

なかなかに疑わしい情報も入るので

総合的なヒットとして

TikTokの流行を扱って良いのかについては

非常に判断が付きづらいです。

 

 

総合的に考えるのは

[カテゴリの中になければ

 どんなに流行っている曲でもわからない]

[情報は勝手に入っては来ず、

 自分の手で手に入れるしかない]

これらのことで、

ジャンルや年層、流行っている場所。

枠が少しでも違うと、途端にわからなくなってしまいます。

 

特に、若年層でヒットしているということについては

尺度やプラットフォームが多すぎるため、

一体どこで、どれくらいの人の中でヒットしているのか、

分類の枝分かれが多すぎて

ここで書いたような、TikTokでは流行っていても

売上では全く目に入らない、ということが起きています。

 

 

ひとつのプラットフォームだけで聴かれていたら

流行り、つまり、誰しもが知っているレベルのヒットとして、

後になって残るものなのか。

なにかの尺度では数字を稼いでいるから

これは流行っているだろう。

と、確証を持って言えることが

何一つなくなってしまうことも考えられます。

 

 

 

 

売れてさえいればいいというものではない。

わかります。しかし。

TikTokで大量再生されて聞き流されている。

のは、売上と同等にして良いのだろうか。

というのも同時に考えることになります。

 

 

全てを是にすることも、全てを非にすることができます。

筆者が売上のデジタルチャートの

データにはヒットの実感があり

TikTokではやっているという言葉に

全く実感がわかないように。

あくまで文字でしかない。感覚がないのです。

 

 

 

1990年代では、街なかに音楽が溢れ

ネットが普及していない分、

テレビやラジオの音楽番組、チャート番組で

ヒット曲を耳にすることが多かったので

よく耳にする。目にするものが

ヒットしている。盛り上がっているという

実感が持っていたのかもしれないです。

ツールが少ないことは、同じものを見ること。

ヒットの実感、共感がとても生まれやすかったですね。

 

2000年代になると、

インターネットを中心に

情報を得るツールが増えたことで

触れる情報が人によって分かれていった。

分岐していったというところから

共通のヒットの感覚は失われてきたわけで、

チャートを見ても、

本当に売れているのか、と疑問を

感じるものが出てき始めるわけです。

2000年代後半のジャニーズが

上位を占めるようになってからが顕著です。

 

 

今の傾向は2010年代以降。

CDメディアの旧態依然化してから

他の情報がヒットの指標として

扱われるようになり、

結果、人によって触れる情報の壁ができて

指標、ツールが

知っている人、枠の中にいる人にしか通じない。

そんな事になっているのです。

 

 

筆者とて、ヒットチャートを目にしないと

共感を持つことが出来ませんから。

自然に入ってくる情報でもありませんし。

ヒットという共感を呼べない音楽は

時代を経てどう残っていくのか。

 

今の筆者には全く解りません。

時代に優先されるのはどの情報なのか。

非常に興味深いです。