2010年代以降のCDセールスチャートは役立たず。
前回の投稿で結論づけました。
今回は、どれだけ酷いことになっていたのかを
各年のCDシングルチャートを紐解きながら
[やっぱり、どうかしているよね]と
思ってみていたことをお伝えしましょう。
最上位のAKB48と嵐を中心に
[AKB系・ジャニーズ・EXILE TRIBE・韓国勢]が
上位を完全に占めるになってきています。
それでもAKB48はブレイク期にあったため、
ランクインしている曲の知名度は高めです。
ジャニーズ勢はすでに人気を獲得していることもあり
数値が出ている割に、知名度は低めです
[嵐も2007~2008年のブレイク期で頂点に立ち
惰性でも曲が売れたため、知名度が落ち始めています]
14位の坂本冬美・19位の福山雅治と
トップ20に、4勢力以外の曲があるのは
まだいい状態です。以降、悪化の一途をたどります。
AKB系に新参者が多数登場したため、
チャートの占有率が一気に上がります。
AKB48はこの時点で完全となり
嵐を歯牙にもかけなくなりました。
ジャニーズもキスマイを中心として
新勢力が上位に登ってくることで
2010年以上の勢いを得ています。
その中
8位の[マル・マル・モリ・モリ]
12位の[チーム・アミューズ]と
特別企画的なものの大ヒットが一矢報いています。
逆に、そういうものがなければ
[AKB系・ジャニーズ・EXILE TRIBE・韓国勢]で
最上位が完成してしまうことを意味します。
そして、それが現実に起きた2012年
この時
[1位から22位までをAKB系とジャニーズに独占される]
2011年で湧いた懸念が現実に起こります。
音楽業界のトップランカーであったミスチルが23位で
音楽によるヒットでは最高位になりました。
そして、この楽曲ですら知名度は低めでした.
[デジタル配信チャートに本当のヒットを示す基準が
完全に移ってしまっていることも意味します。
のちほど[2012年のヒット]を検索してみると
ことごとく、CDチャートとは無縁の楽曲ばかりが
引っかかるのです]以下の順位でも
トップ50レベルまでこの傾向が続きます。
最悪の酷さを誇った2012年。
以降は取り上げる価値などまったくない。
というと、100%言い切れません。
2013年以降で
[特殊なヒット]が登場するからです。
これが[年度を代表する作品]と扱われるのです。
ピックアップするものは見てのとおりです。
[サザンオールスターズの復帰作]
[進撃の巨人[紅蓮の弓矢]]です。
[進撃の巨人[紅蓮の弓矢]]は
デジタル配信チャートでも最上位を極め、
押しも押されもせぬ2013年の代表曲になりました。
他にも
[西川貴教と水樹奈々のコラボレーション][アニメ勢]
[あまちゃん]なども息を吐き、
僅かではありながらも、光を見せてくれたのでした。
まだ、大半を占める勢力を抜けば、
見どころが十分にあった年になりました。
・・・・・・・
2014年以降は、
見れば見るほど救いがありません。
なんだろう。大半を占める勢力群を抜いても
見どころがないと言うか。
その年を全く語れないと言うか。
各年に[音楽業界を賑わせたミュージシャン]が
姿を見せてはいるものの、
順位が低すぎるため、見ていてやるせないですね。
2014年、この頃には十分に人気があった
[SEKAI NO OWARI]ですら49位。
それより上はお察し。
最後に年間チャートで記憶に残っているのが
2015年のヒット曲についてのみ。
例の勢力を抜いたあと、一番上に来たこの曲についてだけ。
BUMP OF CHICKEN - Hello,World!!
[血界戦線]のオープニングテーマとして
バンプが約3年ぶりに送り出したシングル。
2011年の発売のシングル[ゼロ]以来の
20万枚超えの大ヒットとなり、
近年のバンプの代表曲となりました。
[血界戦線]はデジタル配信チャートでも
驚異のパワーを発揮しました。
UNISON SQUARE GARDEN
- シュガーソングとビターステップ
CDセールスでもわずか3日で初回盤が出払い
[誰もが予想打にしないヒット]になりました。
デジタル配信チャートでは
2015~2017の3年にわたり最上位に君臨し、
2010年代後半を代表する作品にすらなりました。