ワンピースの曲紹介のとき
「風をさがして」が大批判を浴びた話をしました。
この曲について田中公平が
愛のないアニメソングは許せないと
アニメソングを手掛ける人間としての立場を強く示しました。
それに対して、元MEGADETHのマーティ・フリードマンは
矢口真里の歌唱はなかなか良いと
楽曲に対して、一定の評価を示しました。
そこで思ったのです。
アニメソングと見るか、J-POPと見るか
歴然とした違いがあることです。
田中公平はアニメソングと言う枠で最低の評価
マーティ・フリードマンはアニメソングの意識なく一定の評価。
どちらの見方のほうが、理にかなっているのでしょうか。
まず、アニメに使われた曲がどんな背景があれ
アニメ作品と連結されている事を考えます。
この考えに基づくと
アニメソングはアニメを見る人達のためにあります。
アニメファンはアニメの内容と主題歌が結びつくことで
主題歌への愛着がわき、記憶に強く残るのです。
逆に言えば、極端に狭い了見で言うならば
アニメを見ない人に
とやかく言われる筋合いなどないのです。
とある音楽ブログ[広告料が取れるほどの有名]の主が
いまのアニメ主題歌はアニメソングではない。
と嘆く投稿をしていました。
主に
ただのJ-POPになっている。
キャストが歌うキャラクターソングばかりになっている
などの点を指摘していました。
総じて
昭和時代の昔懐かしいものが本当のアニメソング
であり、今のアニメソングの変質を否定しています。
僕から言わせてもらえれば
ろくにアニメを見ないあなたに何がわかる
であり
アニメを見ないあなたには関係のないこと
ことです。
そして、更に付け加えれば
昔懐かしいアニメソングも当時の最新の音を使っていた。
つまり、
音楽の形は当時の歌謡曲[今で言うJ-POP]と変わらない。
今と全く同じなのです。
すくなくとも、[音の形]で区別することはできないのです。
J-POP然していることは当然で、否定の理由にはなりません。
歌詞においても、作品を知っている人ならば
[この歌詞はこの点を歌っているんだな]と
非常に納得できる楽曲が多いです。
Wikipediaを使って情報を集まるだけの僕でも
[なるほど。それでこの歌詞なのか]と
腑に落ちる楽曲は数多見つかるのです。
ですので、今のアニメソングが
[作品とあっていない]と言う乱暴な結論は出せません。
これは
今のアニメファンなら
誰でも感じている事実
に他ならないのです。
アニメソングの基本は
[作品の中身を示していること]
です。この条件にかなうかどうかが
アニメソングとして良さとなるのです。
視聴しているアニメファンが納得することが
大切なファクターなのです。
ただ、単体の曲としてみてみたら・・・・・・
つぎは、J-POPサイドでの見方、
アニメファンではない人が曲に感じること
について考えてみることにします。
黒夢のLIKE @ ANGELです。
黒夢はキャリアの中で音楽のタイプが
さまざまに変化しています。
この曲が「ハード・パンクロック路線」を打ち出します。
黒夢の中では目立ったヒットではないものの
個人的にとても響いた曲です。