金持ちは悪く言われる。
[裏で何やっているのかわからない]
[あくどい手を使っていたにちがいない]
悪質な経営者がメディアに出てくると
どうしても、金と権限を持つ人間の悪質が
頭に焼き付いてしまうもの。
ただ、おもうことがある。
金持ちが特別なのだろうか。
他の人間だって同じじゃないのか。
台風19号の猛威で
悪い意味で有名になってしまった武蔵小杉。
タワーマンションが水害に弱いことを露呈させ、
甚大な被害が出たものも目立った。
その時に、被害者に向かって
[天罰が下った][金持ちのような悪が成敗された]
などと、
数カ月に及び、自宅に戻れなかった住民を
ことごとく詰った輩が湧いて出てきたのだ。
そこで思った。
[傷ついた人間を
さらにいたぶる貧乏人だって悪じゃないか]
そう、今の日本人は
[金がすべて]の新自由主義に冒されている。
金のためなら、人の命などどうでもいい。
金を正義とし、人の痛みすらいとわない。
そんな考えをする人間が善なわけがない。
いま、貧乏な人間も
おそらく、金をもって権力を持ったら同じことをする。
金持ちも、貧乏人も
[悪人が占める割合に違いはない]
これは、日本人の本質の問題だ
政財界の連中は
金や権力を持っているだけ影響力が強い。
逆に、貧乏な一般市民は何ら力を持たない。
悪逆無道を働いて目立つのは
力を握っている側になるので
[金持ち[権力者]のタチの悪さが目立つ]
にすぎない。
金持ちの悪さをあげつらうのは
ただ、自分が持っていないからの僻み。
普段、政治経済に関心もなければ
理解もない人間も[金持ちは悪い]と
理由もなく言うのだから、まず間違いない。
[学べば学ぶほど 今の政財界に居る人間が
国民にとって害悪かはすぐに分かる]
善悪は金を持つ持たないではなく
[元から持ち合わせる人間性の問題]
金持ちのこともそうだし、
他人を何かしらの理由で悪く言ったとき、
[自分自身、どういう性質の人間なのか]を
やっている事実から考え直すといい。
[自分が悪を働くような人間だ]と自覚して、
行動を改めたほうがいい。
[どんな相手であれ、傷つけることは悪だ]
法律を例にすれば
何人もの人を殺している人間を
[正義の鉄槌を下す]と言って殺せば、
自分自身が殺人犯となる。
法律という人間が勝手に決めた
形式的なものを例にすると
なにかと揚げ足を取られそうではあるが、
そういう[目に見えるもの]を引き合いに出さないと
理解してもらえないだろから、敢えて出した。
どんなに取り繕うが、正義を騙ろうが
[人を傷つけるのは悪]であり、
身分や金銭、権力を持つ持たない関係なく、
今の人間はもれなくだそういうものだ。
常々そう考えて、世の中の情報を見ていると
[所詮、どんな人間もそんなもんだろう]が
口癖になってしまっている。
ある意味、今の日本人に諦めている。
もう、仕方がないことだ。
誰だってそうなのだから。