第84回浦江塾は淀川の漁業です | 晴耕雨読 -田野 登-

晴耕雨読 -田野 登-

大阪のマチを歩いてて、空を見上げる。モクモク沸き立つ雲。
そんなとき、空の片隅にみつけた高い空。透けた雲、そっと走る風。
ふとよぎる何かの予感。内なる小宇宙から外なる広い世界に向けて。

第84回浦江塾では淀川の漁業を聴けます。
今日、住職から案内ハガキが届きました。

 

郷土誌を見直す『浦江塾』のご案内
 淀川の河口域は、大阪湾からの海水と上流からの淡水
の流入を淀川大堰にコントロールされた特殊な汽水域です。
海と川の両方の魚がとれます。今も漁業を専門とする方が
おられるようで、その汽水域での河川漁撈のようすについて
ウナギ漁を中心に紹介していただきます。
 日時 10月6日(土曜日)午後7時より9時迄
 場所 妙壽寺(福島区鷺洲2-15-10)駐車可
 テーマ 「淀川河口域の河川漁撈について」
       大阪歴史博物館副館長
           伊藤 廣之先生

 

以下、田野による書き込み。

先月の浦江塾は
海老江八坂神社座衆の末廣訂氏による
特殊神饌神事の発表でした。
その際、お越しいただいた伊藤廣之氏に
今回、お話ししていただくことになりました。

伊藤廣之氏は
2016年9月に佛教大学に博士学位請求論文
「淀川における河川漁撈の環境民俗学的研究』」を
提出され博士号を授与されました。


今回の浦江塾では
淀川の河口域に絞って
わかりやすくお話ししていただきます。

淀川で今でも魚獲れんのん?
かの論文の調査は1990年代のことです。
その後、川の水は目に見えて
きれいになっています。
野鳥も戻ってきました。

昨年末、西淀川区の福・漁港を歩きました。
写真図 西淀川区の福・漁港
    撮影日:2017年12月16日

お話には
大阪市西淀川区福町を拠点にして、
貝とりやウナギ漁によって生計を立ててきた
川漁師Tさん(1922年生まれ)が登場することでしょう。

 

一昨年の春には

西淀川区姫島地先を歩きました。

写真図2 西淀川区姫島地先
     撮影日:2016年3月

写真の棒杭は何でしょう?
誰かのナワバリに違いありません。
何かが獲れるのでしょうか?

 

福島区から見れば
淀川を挟んで対岸には
ホンマに「今も漁業を専門とする方が
おられる」のでしょうか?

都市における漁撈という生業活動は、
兼業・複合生業の観点から
総合的に話されるでしょう。
漁師はとっくの昔から
漁だけで飯を食っているのではなさそうです。

 

子どもの頃、夏の朝、
「アサリガイシジミ」と街中を流して歩いていた
おばさんが漁師の奥さんであったりもしました。

 

さぁさぁ、皆さん。
知的好奇心の強い皆さん。
今一度、淀川の漁業を
環境民俗学の観点からの
研究成果をご期待ください。

いつもの浦江塾です。
時刻と場所を間違えないで
ご参集下さい。
30名程度の資料の用意をします。
参加費は無料です。

  ↓妙壽寺の場所は、ここをクリック
http://wa-qoo.com/osaka/shougouzanmyoujuji/

 

 

究会代表
『大阪春秋』編集委員
大阪あそ歩公認ガイド 田野 登