《『大阪春秋』170号の特集は一枚地図の無い村です
2018-04-17 18:11:22》を載せましたところ、
千早赤阪村から
ブログアップ直後に
「千早赤阪村周辺地図」がメールで届けられました。
ボクの身勝手で性急なリクエストに
申し訳ない気持ちでおります。
送られて来た「千早赤阪村周辺地図」はこれです。
写真図 「千早赤阪村周辺地図」
この地図は
「金剛山(こごせ)の里山の里ツーリズムビューロー」
(以下「ツーリズムビューロー」)が
平成28(2016)年に作成したとのことです。
「ツーリズムビューロー」については、
*「金剛山こごせの里ツーリズムビューロー」についてに
次の記述があります。
*「金剛山こごせの里ツーリズムビューロー」
www.vill.chihayaakasaka.osaka.jp/...ka/.../gaiyou.pdf
◇(上略)民間的な経営手法による
迅速な意思決定システムを構築し、
民間のビジネス感覚を導入した
観光をはじめとする様々な事業展開を行います
民間の発想を取り入れての
観光事業の展開をめざしています。
したがいまして、「千早赤阪村周辺地図」は
観光マップです。
この地図には生活臭が感じられません。
生活情報マップではありません。
この地図をいくら読んでも
学校もなければ郵便局も病院も見当たりません。
「小吹植田診療所」というのがあって
高校の同級生が勤めているはずです。
「小吹台」というニュータウンもありません。
ウィキペディア「千早赤阪村」によれば
教育施設は、千早赤阪村立こごせ幼稚園
千早赤阪村立赤阪小学校、
千早赤阪村立千早小吹台小学校、
千早赤阪村立中学校があります。
郵便局は、
千早赤阪小吹郵便局、千早簡易郵便局、
水分簡易郵便局、東阪簡易郵便局があります。
そりゃそうでしょう。
「総人口:5,130人 (推計人口、2017年10月1日)」とあります。
5000人を超える人たちが住む所なのです。
このような観光マップに
黒字で記入されている施設名58を
大雑把にまとめました。
城跡:6
神社:7
古墳・塚・墓:3
遺跡:3
寺院:3+1
博物・資料館:2
屋外施設:5
農林産業施設:3
駅:2+2
駐車場:2
宿泊施設:1
「+」の後の数字は
千早赤阪村の周辺の都市にある施設です。
城跡、神社、古墳・塚・墓、遺跡といった
歴史遺産が観光資源として
多く取り上げられています。
そのいっぽうで、
屋外施設、農林産業施設もあります。
ちなみに「駅」は、
鉄道駅ではなく、ロープウェイ駅です。
南朝方の武将・楠正成にまつわる史跡と
金剛山の自然をコンセプトとする
千早赤阪村の観光戦略が
ぼんやりと見えてきました。
次回は大字に分け入って
施設を通じて、このムラの
現況を探ってみたいと思います。
何よりもツツジの綺麗なこの時季に
足を運びたい思いに駆られます。
大阪民俗学研究会代表
『大阪春秋』編集委員
大阪あそ歩公認ガイド 田野 登