4/28 THE WAVE 監督 デニス・ガンゼル ☆☆☆★
現代文の授業で「目に見える制度と見えない制度」という教材の学習の一環でこちらの映画を視聴しました(2時間も使ってくれた浦田先生に大感謝)
ざっとあらすじをまとめると、
あるアメリカの高校の独裁政治に関する講義で行われた実験で、先生が支配者となってクラスの中で独裁を行うという話。そこで決められたのは制服を着る、先生の許可なしで発言してはいけないなど簡単なものであったが、エスカレートしていって制御できなくなってしまうというストーリー。
実は、これはドイツの映画で、アメリカの実話を基にドイツ人がつくったものです。
ただ、クライマックスが実際の話とは全く違っているところが面白かったので考察していきます(現代文の評価にいれてほしい)
~⚠️ネタバレ注意⚠️~
映画だと先生が何とか生徒の目を覚まそうとしたときに、のめり込みすぎてしまった生徒の1人が激昂し、銃でクラスメイトと自らを撃ってしまうというバッドエンドで終わっています。
では、実際の講義ではどのように終わったのでしょうか。
Wikipediaによると、先生が皆に「君たちが信じたものの正体をみせよう」と言ってナチス・ドイツの映像を見せると生徒たちは我に返り、ファシズムについて大切なことを身をもって学習できたと感じて終わる、言わば
ハッピーエンドなのです。
この脚色は何故生まれたのでしょう。
勿論ドイツがナチスの独裁によって苦しんだ経験があるからでしょう。独裁の結果、死に繋がってしまうという衝撃によって、二度と繰り返してはいけないということを印象付ける効果があります。
ただ、先生は悪者となってしまいます。これがあまりにも納得できないのです。
方法は間違っていたかもしれないけど確かに学習を深めようと講座を組んだ先生だけが悪者となり、独裁は良くないねチャンチャン🎶で終わってはいけないと私は思います。
結論: 私がメガホンを取るなら実話に忠実にみんなが良い学習ができて、批判はあったけどいい先生だったねというハッピーエンドにすると思います。
(考察できてる?)
#映画研究会