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楽しく勉強をしよう!

成績を上げるのに一番大事なのは楽しんで勉強することです。確かに大変なこともありますが、少しでも勉強が楽しくなるように色々な情報をお伝えしていきたいと思います。

こんばんは。学習アドバイザーの佐藤正治です(^^)
 
先日、弟が1歳になる息子を連れて遊びに来ました。
 
それにしても赤ん坊の反応というのはおもしろいですね。
 
ちょうど離乳食を与えているところなのですが、
好き嫌いが非常にはっきりしています。
 
嫌いなものは口を閉じて食べようとしません。
隙を見て口を開けたところに流し込んでも、はき出してしまいます。
 
それに対して大好きなミルクの時はまるで違います。
ほ乳瓶を渡すと、それこそ息もつかずに飲み干してしまいます。
 
これを見ると本当に人間というのは気持ちいいことには一生懸命に
なるけれども、嫌なことは逆にしないことに一生懸命になるものだと
思えます。
 
当たり前のように思えますが、このことは重要です。
 
「勉強が大好き!」という子は少ないと思います。
(私としては勉強することの面白さを少しでも味わって欲しいと
 思うのですが(^_^;)
 
好きでもないことを無理にすることは苦痛でしかありません。
人間は苦痛から逃れようとする生き物ですから、
好きでもないことを続けるのは非常に難しいのです。
 
では、どうすれば続けることができるのか?
 
はい、そうです。好きになれば続けられます(^^)
 
「だから、勉強が好きになれないから苦労しているんじゃないか!」
という怒りの声が聞こえて来そうですが、
実は好きになる方法があるのです。
 
その一つが「脳を騙す」事です。
 
どういうことかというと好きなことと嫌いなことを頭の中で結びつけてしまうのです。
 
このことは数多くのスポーツ選手のイメトレの指導をされている
西田文郎さんのセミナーで知りました。
 
西田さんはお酒が大好きなのだそうで、仕事の後、帰りの電車で
一杯お酒を飲むのが何よりの楽しみなのだそうです。
 
その時、「仕事のおかげでこんなにおいしいお酒を飲むことができる」
と感謝しながらお酒を楽しむのだそうです。
 
これを繰り返すうちに、楽しくお酒を飲むことと仕事をすることが
結びついて、仕事そのものを楽しいものだと
思えるようになっていったそうです。
 
このように楽しいこと、好きなことと大変なこと、嫌なことを結びつけることで、嫌なことを好きなことと脳に思いこませていくのです。
 
勉強で言えば、
「好きなチョコレートを一粒食べたら、必ず机に向かい教科書を開く」
とか
「好きな音楽を聴きながら漢字練習をする」
といった、好きなことを勉強を始める時にすることで条件付けるのです。
 
但し、ここで気をつけなければならないのは、
「好きなこと」といっても余り長引くものは選ばないことです。
 
「テレビゲームが好き!」という人が
「勉強の前に必ずゲームをする」というように条件付けたら、
勉強開始までに時間がかかりすぎてしまいますから(^_^;
 
ちょっとしたことを勉強開始の時の「儀式」にしてしまうのです。
 
確かにすぐに「嫌い」→「好き」とはなりませんが、
少なくとも段々と「嫌い」という意識は減っていくはずです。
 
なかなか勉強をする気にならないなぁという時は試してみてください。
 
あ、「儀式」としてとっておきの方法を一つ、最後にお伝えしましょう。
 
勉強前に好きな子の写真を見ることです(^^)
 
私も学生時代にこの手を使って頑張った時があります。
好きな子を見ている時の頭の中の「気持ちいい」という感情は
強烈ですからね(笑)
 
行事の時に撮影係だったことがこれほどうれしかったときはないですね。
堂々と写真を撮りまくれますから(笑)

 

あ、くれぐれも眺めすぎて、
勉強が手につかないということにならないように気をつけてください。

劇薬は取り扱いに注意しないと(笑)

こんばんは。学習アドバイザーの佐藤正治です。
 
 
 10月に入り、センター入試までおよそ100日になりました。
 
 その昔、大学受験生には「四当五落」という言葉があったそうです。
 1日に4時間しかねないで勉強すれば合格するが、
5時間寝てしまうと落ちてしまうと言う言葉です。
 
 #今はこの考えは否定されていますから、決してマネしないでくださいね(^_^;
  
 その頃、英和辞典を1ページ覚えるごとに食べてしまうという伝説(?)が
あったそうです。
 これは「これでもう見直すことが出来ない!」という緊張感を持つことで
記憶を強化しようという方法です。
 
 確かにこの方法を実践して結果を残している方もいます。
 
 しかし、私は、特にあまり勉強を得意と思っていない子にとっては、
この方法あまり効果が上がらないと思っています。
 
 基本的に人の脳というのは楽しいことでないと働きません。
 
 よく「うちの子はポケモンのことなら何でも知っているのに、勉強の方は
さっぱりで...あの意欲を少しは勉強に振り向けてくれたらいいのに」
とおっしゃる方がいらっしゃいます。
 
 脳のしくみからすれば、これは当然のことです。
 「楽しい」ポケモンのことであれば、どんどん覚えていきますが、
「つまらない」勉強に対しては脳が拒絶反応を起こしてしまうからです。
 
 緊張感を持つことを楽しめる人には、一枚ずつ破っていく記憶方と
いうのは一種のゲームのような部分があるので効果が高まるといえます。
 
 けれどもその緊張感がプレッシャーにしか感じられないような子には、
「覚えられなかったらどうしよう。恥ずかしいし、 あんまりやりたくないなぁ」

という思い(心理的障壁)が強くなり、脳の働きが活発化しません。


 さらにはそのことが心理的な障壁になり、
記憶することに対するモチベーションの低下にもつながっていくのです。
 
 逆に「忘れても良いんだ」という気軽な気持ちで始めれば、
心理的障壁が下がり、取りかかりやすくなります。
 
 また、そのようにリラックスした状態で学ぶと脳の働きもよくなり、
記憶力の向上につながっていきます。
 
 
 では、「忘れることを前提にした勉強」とはどういうことでしょう。
 それは「間を置いて繰り返し復習すると言うことです」
 
 ただ、闇雲に復習しても効率は上がりません。
 ここで出てくるのが「エピングハウスの忘却曲線」です。
 
楽しく勉強をしよう!-忘却曲線  
 
 これはまったく意味のない3文字の単語を記憶した後、
どれだけ覚えていられるかということをグラフに表したものです。


実際の勉強の場合、何かしらの意味づけが行われていることが多いので、
これよりは記憶が長持ちしやすいと思いますが、
大体の傾向は同じだと考えられます。
 
特に苦手な科目に関することは意味づけがしにくいので似たような
グラフになると思います。
 
 これを見ると20分で4割も忘れてしまっています。
さらに1日経つと7割以上も忘れてしまっているのです。
 
 
 
 そこでそれを利用した勉強法のひとつが10分区切り勉強法です。
 以下のような方法で勉強します。
 
1.5分間時間を計って、まずは覚えることに集中します。
 分量は人によって違いますが、例えば英語が苦手でしたら
 10個くらいから始めると良いと思います。


2.次の5分間で覚えているかどうかテストし、出来たかどうか確認します。
 ここでのポイントは余り考え込まないことです。
 すぐに思い出せなかったら次の問題に移って、必ず5分以内に確認まで
 終わらせてください。

3.別の暗記すべきものを1,2の手順で覚えて、テストします。

4.最初に覚えたものをもう一度テストして、確認します。
 これも5分間で答え合わせまでしてしまいましょう。

5.次に覚えたものをもう一度テストして、確認します。
 
 これで1日目の1セット終わりです。
ここでは覚える内容を2組で説明しましたが、
慣れてきて集中力が続くようなら、間に休憩を少し取りながら
3組、4組と増やしていくといいでしょう。
 
もし、余裕があれば、1時間後に見直すとさらに効果的です。
 
後は翌日、3日後、1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後に確認するとほぼ完全に記憶が定着します。
 
 
ポイントは
 
1.時間をきちんと区切ること。キッチンタイマーやストップウォッチを
  使うといいでしょう。最近は100円ショップでも売っていますよね(^^)

2.必ずテストを行うこと。思い出す訓練をすることで、
  思い出しやすくなります。

3.一度で覚えようとしすぎない。繰り返し回数を重ねることでだんだんと
  定着していきます。


です。
 
 
 
人間は忘れる動物です。
 
 
ですから、忘れまいとするのではなく、忘れたらまた覚え直す、

それでも忘れたら覚えるまで覚え直すという軽い気持ちでやってみてください。
 
もちろん、これは集中して勉強することを
否定しているわけではありません。
 
問題なのは、集中しようとする意識が強すぎて
過度に緊張してしまうと言うことです。
 
過度に緊張すると、かえって記憶を邪魔してしまうのです。
 
リラックスしつつ集中している状況がいちばん望ましい
学習状態だといえます。
 
しかし、この状態にいきなり持って行くのは難しいと思います。
 
そこで、まずは気楽な気持ちでリラックスして勉強に臨むこと。
 
そちらを重視した方が記憶の上では望ましい状況だといえます。
 
「どうも暗記がうまくいかない」
とお子さんが悩んでいるようでしたら、この方法を軽い気持ちで
試すように教えてあげてください。

 こんにちは。学習アドバイザーの佐藤正治です(^^)
 
 
 これまでにも何度か
、「多元的知性」 について書いてきました。
 
 「知性」というのは色々な活動に現れており、それらは全ての人が
持ってはいるものの、その得意不得意は人によって
異なると言う考え方です。
 
 例えば、いわゆる「頭の良さ」で考えられる、言語的知性や
論理・数学的知性の他に、音楽や運動感覚、対人能力なども一つの
知性と考えるのです。
 
 この考え方に立てば、同じ物事を学ぶにも、言語的知性が高い人と
音楽的知性が高い人とでは効率の良い学び方は異なります。
 
 また、NLPでも視覚、聴覚、身体感覚(味覚・嗅覚なども含む)の中で
優勢な感覚がどれなのかというのは個人によって異なると言われています。
 
 このように最近では「勉強法」というのは、人それぞれ最適なものは
異なっていると考えられるようになってきています。
 
 そういう観点で面白かったのが上田渉さんの「勉強革命!」という本です。
 
 この本の勉強法で興味深いのは徹底的に「音読」を重視している
と言う点です。
 
 国語や英語のような言語を学ぶことにおいて、音読の重要性は
よく言われるところです。
 
 斎藤孝さんの「声に出して読みたい日本語」や川島隆太さんの著作など
の影響は大きいですし、昔から漢文では「素読」といって意味を習うより、
まず何度も繰り返し声に出して読むことを重視していました。
 
 この本で面白かったのが、数学も「音読」して学ぶということです
 式を音読してその解き方を学ぶというのです。
 
 確かに書くよりも読む方が早いですから、その分多く繰り返すことが
出来て、より深く記憶することが出来ると思います。
 
 このあたりはかなり個人ごとの向き不向きがあると思いますが、
通常の数学の勉強の際につぶやきながら、手を動かすというのは、
良い方法
だと言えるでしょう。
 
#作者もこのやり方は必ずしも完璧な方法ではなく、
 数式の音読はあまりやりやすい方法ではないとも書いています。
 改善点としては、英語で読むと比較的スムーズに読めるので、
 その方が良い方法になるのではないかとしています。

 
 またもう一つ面白いのが「頭の中で音読」することを
勧めていることです。
 
 頭の中で音読というと、何か特別なことのように思われる方が
いるかもしれませんが、特別どころかごく普通のことです。
 
 普通の人は長い間の学校での訓練により、「音読」が本を読むことの
基準になっています。
 ですから、声を出さずに読む「黙読」であっても頭の中では、
発音しているのです。
 
 実際、声帯は黙読の時もかすかに動いていて、高性能のマイクを
使うと音を拾えるという話を聞いたことがあります。
 
 作者は実際に口を動かすと疲れて回数が出来なくなるので、
この頭の中での音読をして回数を増やしたとのことです。
 
 またパソコンのソフトで倍速で聞いたり、実際に早く読む訓練を
することで本を早く読めるようになる
(速音読と書いています)と
しています。


#このことは速聴で有名な田中孝顕さんの本でも書かれていますね。
 逆に一般的な速読では、この頭の中での音読が早く読み進めることの
 ネックになっています。

 

 耳からの勉強法という意味では色々参考になる本です。
 もし、「音を使った学び方が合っているかも」と思われるお子さんを
お持ちでしたら、一読をお勧めします。
 
 
 また(どちらかと言えば、作者の方にとってはこちらの方が書きたいこと
のような気もしますが)勉強や仕事、教育に関する考え方も
とても興味深く読ませてもらいました。
 
 起業に興味のある方にも面白い本ではないかと思います。



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