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楽しく勉強をしよう!

成績を上げるのに一番大事なのは楽しんで勉強することです。確かに大変なこともありますが、少しでも勉強が楽しくなるように色々な情報をお伝えしていきたいと思います。

 こんにちは。学習アドバイザーの佐藤正治です(^^)
 
 
 世の中にはいろいろなおまじないやジンクス、験担ぎがあります。
 
 井の頭公園でカップルでボートに乗ると別れるとか、

 初デートでディズイーランドに行くと別れるとか、

 江ノ島でデートをすると別れるとか(っと、カップル不仲伝説ばかりに(^_^;)


 東京駅のイノシシの銅像の鼻先をなでると幸運がもたらされるとか、

 北野天満宮の牛の象の頭をなでると頭がよくなるとか、

 早稲田大学の坪内逍遙の銅像と握手をすると早大に合格するとか、数え上げればきりがないです。
 
 あるいは自分なりのお守りを持っている方も少なくないようです。

私も受験の時には祖父の懐中時計を持って行きました。


巻きはじめは進みすぎるし、切れてくると遅れるという代物だったので、

時計としての役は全く果たしていませんでしたが(^_^;


それでも毎回試験の時には持って行きました。おかげで机には時計が二つなんてことも(笑)

 

 また、「テストの花道」の花道の先輩の中には受験時代を過ごした手帳を受験の際に

お守りにしたという人もいました。


 自分の努力の跡がすべて記録されているその手帳を見ると

自分に自信を持つことができるのだそうです。
 
 こういうおまじないやお守りなどといったものは「気休め」として軽く見られがちです。
 
 しかし、この「気休め」が本番の試験では意外と重要になってきます。
 
 試験の時、いちばん怖いのは緊張しすぎて、実力を発揮できないことです。
 勉強不足で問題が分からず不合格になったというのならば、

 まだ納得がいくでしょう(それでもつらいことには違いありませんが)


 けれども、普段だったら解けている問題を緊張のため間違えたり、

 答えられなかったりしたら、さらにはそのせいで不合格になったとしたら、

 悔やんでも悔やみきれません。
 
 そんなことにならないよう、緊張をほぐし、普段通りの能力を発揮するために

「気休め」が必要になってくるのです
 
 どんなくだらないことでもそれが気分を落ち着かせてくれるのならば、

 利用すべきです(もちろん、手間やお金をかけすぎるのは論外ですけれども)
 
 ですから、できるだけ自分なりの「お守り」を今農地に作っておいてほしいと思います。
 
 前述のように、勉強した記録をノートや手帳に記すのもいい方法です。

 その際、常に「達成率100%」と書いておくようにすると、より自分に自信を持つことにつながり、

 気分を落ち着かせるのに役立ちます。
 
 また、志望校の前で撮った写真というのもおすすめです。
 今でしたら、文化祭や学校説明会などで撮影する機会も色々あると思います。
 

 撮った写真は机の前には張ったり、

 携帯を持っているのならば待ち受け画面に設定するといいでしょう。
 
 そうやって常に目のはいるところに自分が合格したときのイメージができるものを準備しておくと、

 勉強がつらくなったときのモチベーションアップにもなります。
 
 おまじないやお守りというと迷信だとか役立たずだと思うかもしれませんが、

 心を落ち着かせ、やる気をあげる働きも期待できます。
 
 ぜひ、一度、試せるものから試してみてください。損はしませんよ(^^)
  

こんにちは。学習アドバイザーの佐藤正治です(^^)
 
 
 今回は「テストの花道」からつながりを見つける力です。
 
 複数のものにどのような関係があるのか、それを見つけるというものです。
 
 この力を見つけることのメリットのひとつは記憶しやすくなると言うことです。


 なかなか思い出せなかったところに何かきっかけがあるとするすると思い出すという経験をしたことはありませんか?


 逆に言えばきっかけがいくつもあればそれだけ思い出しやすくなると言うことです。
 ですから、何かを覚えるときは単独で覚えるのではなく、何かと関連づけて覚えると思い出しやすくなるのです。
 
 また、文章を読むときにも段落ごとの関連が分かれば内容を読み取りやすくなります。
 
 このようにつながりを見つける力というのは勉強に役に立ちます。
 
 番組では繋がりを見つけるヒントとして「クイーン掃除だ」という語呂合わせを紹介しています。
 
ク  くくり
イン 因果
そう 相関
じ  順序
だ  大小


この五つの視点でつながりを見つけようというのです。


くくり
 これは「AはBに含まれている」というような所属の関係です。
 例えば、「野球」と「ジャイアンツ」であれば、「ジャイアンツ」はプロ野球チームですから、「野球」のくくりに含まれると考えられるわけです。
 
因果
 これは原因と結果の関係ということです.例えば「雨」と「傘」であれば、雨が降るという原因があって、傘を差すという結果があるというような関係です。
 
相関

 これはお互いに関係し合っている状態です。因果関係との違いはこれは原因と結果の関係ではないということです。「傘」と「レインコート」であれば傘が使われる時にはレインコートも使われると言うようなものです。この二つは「雨が降る」という原因の結果であり、一方が一方の原因というわけではありません。
 
順序
 文字通り、何らかの順番の関係ということです。「辰」と「巳」であれば、十二支において、辰の次に巳という順番が成り立ちます。
 
大小
 これも説明はいりませんね。そのままものの大小の関係です。「コップ」と「バケツ」ならばどちらも水を入れることが出来るけれどもコップよりバケツの方が大きいというような関係です。
 
 つながりを考える時には、あるものとあるものの間の関係がどれか一つであったり、複数の関係があったりと様々であることも念頭に置いておきましょう。
 
 さらに見つけた関係を図にするとより効果です。
 何度も繰り返しになりますが、イメージを用いることで強く記憶に残りやすくなります。
 また、図にすることで頭の整理にもなりますので、理解が進み、これも記憶を強化するのに役立ちます。
 
 番組ではベン部のメンバーが秀吉の時代に関係する言葉と幕末に関係する言葉をそれぞれ、どのように関連しているのかを図にして整理していました。
 
 また、このつながりを使って記憶を助けるというのは英単語でも使えます。
 以前にお話しした、接頭辞や接尾辞を使う方法です。
 
 ある研究によると14個の単語を覚えることで、その単語に含まれる接頭辞や接尾辞を使って14000語の単語の意味を類推できると言われています。
 
 その14個の単語というのは以下の14語です。
 
precept 指針、教訓
pre- 前もって
-cept 受け入れた(もの)

intermittent 断続的な
intermitt 一時中断する
inter- ~の間
mitt 手を離す、見逃す
-ent 性質・状態を表す形容詞の語尾


insist ~を要求する
in- 中に
-sist 立つ

epilogue 結末、エピローグ
epi- さらに付け加えて
log 話すこと


uncomplicated 単純な
un- ~でない
complicate 複雑な
com- 一緒に
-plicate 重なった


reproduction 再生
re- 再び
production 生産
pro 前に
-duce 導き出す
-tion 名詞の語尾


oversfficient 飽和状態の
over- もっと上に、さらに超えて
suf- 下に
-fice 置く


detain ~を引き留める、待たせる
de- 分離
-tain 保つ


offer ~を提供する
of ~に
-fer ~持って行く、運ぶ


monograph 専攻論文、専門書
mono- ひとつの、唯一の
graph 記録


aspect 外観、顔つき
a- ~を
spect 見る


nonextended 伸ばしていない
non- ~でない
ex- 外へ
-tend 伸ばす、広げる
-ed 形容詞の語尾


indisposed 気分が良くない

in- ~でない
dis- 分離
pose 置く


mistranscribe 誤って書き写す
mis- 誤って
trans- ~の向こう側に、~を越えて
-scribe 書く
 
 ただ、ご覧になってお分かりのようにかなり連想力が必要とされます(^_^;
 
 ですので、文脈の関係も使って類推したり、記憶して思い出す時のヒントとしては有用だとは思いますが、それだけで類推できるというのはかなり難しいのではないかと思います。
 
 けれども以前書いたようにある程度単語を覚えてから知識の整理に使ったり、覚える時に同じ接頭辞・接尾辞のついた単語をまとめて覚えるという事に使うと有効ではないかと思います。
 
 学習の際に是非この考え方を活かしてみてください(^^)

こんにちは。学習アドバイザーの佐藤正治です(^^)
 
 
 以前、記憶をする前に覚えることを整理しよう という話をしたことがあります。
 
 
 そうすることで、覚える量が減るので、結果として楽になるからです。
 
 でも、この「整理する」ということが意外と難しかったりします。
 
 どこまで理解して整理すればいいのかという限度が人によって異なるからです。
 
 例えば、九九の暗記について考えてみます。
 
 九九を暗記するには81通りの式を覚えることになります。
 
 しかし、これを整理するともっと暗記すべき量は減っていきます。
 
 まず、1をかける式は同じ数字になるだけなので、1の段の9通りと、その他の段の1を書ける式の8通りはあえて覚える必要はありません。これで17通り減りました。
 
 さらにかけ算は順番を逆にしても同じなので、逆に並んだ式を覚える必要はないので28通り減ります。
 
 そうすると覚えるべき式は81-(17+28)=36通りとなります。
 
 「1に何をかけても数字は同じ」
 「かけ算の順番を変えても答えは同じ」
 
 と言う二つのルールを覚えることで45通りの式を覚える必要がなくなるわけです。
 
 これが覚える事を整理した効果です。
 
 さらに脳科学者の池谷裕二さんは3つの計算を覚えるだけでかけ算はできると述べています。
 
 その3つとは
 「10倍すること」
 「2倍すること」
 「半分にすること」
 です。
 
 例えば「3×3」なら「3×2+3×1」として計算するということです。
 
 こうすることで2の段の9通りだけで覚えることですむということです。
 
 池谷さん自身は九九を覚えていないけれども、このやり方を覚えているので大学入試までも問題なかったと述べています。
 
 確かにこのやり方を覚えていると、計算を単純化できるので大きな桁のかけ算でも比較的暗算がしやすくなると言うメリットもあります。
 
 例えば「26×17」は「26×10+26×10÷2+26×2」という計算になり、比較的楽に計算できるようになります。
 
 ただ、ここまで整理を徹底する必要があるのかどうかは人それぞれだと思います。
 
 確かに暗算するには便利かもしれませんが、筆算でも充分だと私は思います。
 
 それはかけ算をこの3つの法則に当てはまるように式を変形するにはそれなりの慣れが必要だからです。

 
 逆に言えば「こういう数字のときにはこういう風に分ける」というパターンを何度も繰り返す中で覚えていくことだとも言えます。
 
 ですから、このようなパターンに慣れるまでの訓練と九九を覚える訓練と天秤に掛けて、どちらか楽な方でよいのではないかと思うのです。


 こういうパターンを考えるのがパズルみたいで楽しいと思うのであれば、無理に九九を暗記するよりこちらのやり方を覚えた方がいいですし、そんな面倒なことやってられないと思うのであれば九九を覚えればいいと思うのです(ちなみに私は後者だったりします(^_^;)


 
 また、英語についても語幹や接頭辞・接尾辞の意味を覚える事は単語の暗記について非常に役に立つことは確かです。
 
 しかし、具体的な単語をまったく知らないうちから接頭辞などだけを覚えるというのは具体的なイメージが湧きにくく、却って覚えにくいものです。
 
 それよりもある程度単語を覚えた後に知識を整理する意味も含めて、接頭辞などを学ぶと記憶しやすくなります。それは同じ接頭辞を持ついくつかの単語の意味の共通点から、接頭辞の意味を類推しやすくなるからです。
 
 
 私自身も以前そうだったのですが、理解と記憶というのを全く別のもの、あるいは相反するものと考える方もいらっしゃるようです。
 
 しかし、実際にはこの二つは相互に密接に結びついています。
 
 人はまったく知識のないものを理解することは出来ません。
 新しく何かを学ぶというのは、すでに身についている知識と結びつけると言うことです。
 
 始めは僅かな単純な知識しかありません。しかし、それと新しい情報を結びつけて、そのことを理解して新たな知識にします。
 さらにその新たな知識とさらに新しく複雑な知識と結びつけて、さらなる知識を身につけていく。
 
 このことを繰り返して段々と多くの複雑な知識を学んできたのです。
 
 記憶することで新しい情報を理解する土台を作り、新しい情報を理解することでよりしっかりと記憶できるようになる。このサイクルを繰り返してきたのです。
 
 ですから、なかなか理解できないところは「大体こう言うものと記憶する」ことでとりあえず先に進んでみるということは決して悪いことではありません。
 
 とりあえず先に進むことで大体の記憶しかないものが新しい情報の理解に使われる色々な場面に出会い、色々な角度からその曖昧な記憶内容を見ることになります。
 そういう経験を積むことで、ジグソーパズルのピースを埋めていくように、曖昧な記憶をより正確なものにしていくことができるようになっていきます。
 
 ですから、必ずしもすぐに完全に理解する必要はありませんし、逆にそれはとても困難なことだと言えます。
 
 問題はどの程度まで理解する必要があるかということです。
 
 宮口式記憶術の宮口さんは70%理解してから記憶術を使うことを勧めています。
 
 ただ、私はその内容に対する知識が少ない時はもっと少なくても、例えば50%くらいでもいいと考えています。

 その分記憶する量は増えてしまいますが、知識が増えることでその後理解がしやすくなり、段々と理解度が上がり、記憶するべき所塗装でないところの見分けがつくようになり、記憶するべき量も減っていきます。
 
 「記憶をする前に下準備(理解・整理)」することの重要性を否定するわけではありません。
 
 しかし、あまり完全に理解することに執着するのは決して効率の良い勉強だとは言えません。
 
 同様に「大体こう言うものだろう」と覚えた記憶がしっかりと長期間覚えられるという事も期待しないでください。
 何度か繰り返すうちに理解度が進み、同時に記憶も定着するだろうというくらいの気楽な気持ちで進めてください。
 
 どこまで理解して、どこまで覚えるのか。
 これは人それぞれだと言えます。
 また、同じ人でも科目によっても違ってくると思います。
 どの程度の割合が自分にとって一番効率よく、楽に学べるのか。
 そのことを少し意識しながら勉強してみてください。