こんばんは。学習アドバイザーの佐藤正治です(^^)
あなたは「頭が良い」ということはどういうことだと思いますか?
「物覚えが良くて色々知っていること」
「計算が速くてすぐ答えを出せる」
「難しいテスト問題をすらすら解ける」
一般的なイメージだとこんなところでしょうか?
ではこのような人は頭が良いと言えるでしょうか?
「観察力が鋭くて、普通の人が見のがしてしまうようなことでも見落とさない」
「絶対音感を持っていて、あらゆる音を音符に変えられる」
「どんな人とでもすぐに親しくなることが出来る」
「常に自分を冷静に見ることが出来、自分を見失うことがない」
「手先が器用で細かな細工物を自由に作ることが出来る」
いかがでしょうか?
「確かにすごい人だとは思うけど、頭が良いとは少し違うような...」
そんな感想をあなたも持つかもしれませんね。
しかし、頭の良さを「知性」というならば、ハーバード大学のハワード・ガードナー教授はこのように知性を定義しています。
インテリジェンス(知性)とはある文化において価値を持った問題を解く、またはプロダクトを作るためにその文化的背景において活性化され、一定の方法で情報を処理する生物学的、心理学的潜在力である(日本MI研究会ウェブサイトより)
簡単に言えば、問題を解決したり、価値のあるものを生み出すための力と言えるかと思います。
そして、知性はいくつかの種類があるとされます。現在、言われているのは以下の8つです。
- 言語的知性 Linguistic Intelligence
- 論理・数学的知性 Logical-mathematical Intelligence
- 音楽的知性 Musical Intelligence
- 空間的知性 Spatial Intelligence
- 身体運動感覚的知性 Bodily-Kinesthetic Intelligence
- 対人的知性 Interpersonal Intelligence
- 内省的知性 Intra-personal Intelligence
- 博物学的知性 Naturalist Intelligence
(詳しくは日本見研究会ウェブサイトのこちらのページをご覧ください)
通常、学校の勉強で「頭がよい」といわれるのは言語的知性や論理・数学的知性に優れている子どもでしょう。
しかし、それ以外にも6つも(あるいは今後新しいものがさらに見つかるかもしれません)知性は存在するのです。
これら8つの知性は誰もが持っているのです。
ただ、どの知性が他の知性に比べて優れているかは人それぞれです。
そのため、自分の優れている知性を活用して勉強することで効果が上がり、さらに複数の知性を組み合わせた勉強法をとることでさらに効果を上げることが出来ます。
例えば、歴史の年号を覚えるのにラップにして覚えるというのは音楽的知性を活用した覚え方になります。
あるいは歴史上の出来事を整理するのにマインドマップを使うことは空間的知性を活用した例と言えます。
また、習ったことを人に教えるということは対人的知性を利用した復習方法と言えます。
もし、あなたのお子さんが勉強が嫌いだというのならば、それは勉強の仕方がお子さんの苦手としている知性の部分のみを使った勉強をしているのかもしれません。
少しやり方を変えるだけで、ずっと勉強がやりやすくなり、面白くなってくるかもしれません。
是非、お子さんの得意とする知性はなんなのか考えてみてください(^^)