こんにちは。学習アドバイザーの佐藤正治です(^^)
私はこちらのブログでは
「分からないところはとりあえず飛ばして先に進む」
事を勧めてきました。
その時にはよく分からなくても、同じような問題を解いたり、繰り返し復習していくうちに分かるようになることが多いからです。
けれども
「分からないところをそのまま放って置いたのでは、積み重ねが利かないから、きちんと勉強したことが身につかないのではないか」
と言うご意見をいただきました。
確かに一つ一つ着実にできるようになっていく方が望ましいと書かれている勉強法の本もたくさんあります。
では、どちらの方が正しいのでしょうか?
私は「どちらも正しい」と思います。
逃げているように思われるかもしれませんが(^_^;実際、どちらの方が正しいかというのはその子に寄ることが大きいのです。
それでも私がとりあえず先に進む方法をお勧めしているのは一度全体を見通すと理解がしやすくなるからです。
人間の脳というのは大雑把に物事をまず掴むように出来ています。
例えばリンゴを見た時、私たちのようによく知っていれば、一目で「あ、リンゴだ」と分かりますが、もし、初めて実物のリンゴを見たとしたらどうでしょう?
「あ、赤くて丸いものがあるな...プラスチックとかではなさそうだな...果物かな?...そういえば赤くて丸い、このくらいの大きさの果物があったな、そうそう、リンゴって言うんだっけ」
のようになるのではないでしょうか?
まず大まかに対象を把握し、徐々に細かなところを把握していく。
こういう風に人の脳は出来ています。そのため、多少分からないところがあったとしても、とりあえず先に進んで、全体像を把握してから、もう一度やり直すことで理解しやすくなるのです。
そのため、私はとりあえず先に進めるやり方を勧めているのです。
しかし、人によって最適な勉強方法というのは異なります。
以下のような場合は、飛ばさずに順番に理解してから進んだ方が良いと考えます。
1.不明点が残っているのを気にするタイプの場合
少しでも分からないところがあると、その部分がどうしようもなく気になるタイプのお子さんもいます。
そういう場合は無理に先に進めるよりも、順番に進めた方が良いでしょう。
試しに先に進めてみて、さほど気にならないようでしたら、そのまま分からないところは復習しつつ飛ばして、先に進めていってください。
しかし、飛ばすことで分からないところが気にかかり、勉強に対するやる気が失せるようでしたら意味がありません。そういうときは順番に進めていくようにしましょう。
2.分からないところが多い場合
分からないところは飛ばすといっても、解説を読んでもどこが分からないのか見当もつかないくらいに、分からないところが多い場合は、先に進めるのは待った方がいいでしょう。
そこまで分からないと、勉強に対するやる気が失せてしまいやすくなります。
そのような場合は、一旦、前の単元のまとめ問題をしてみて、その解説を見て理解できるか確認してください。
それでも、分からない部分が多いようなら、さらに前の単元に戻って同じようにしてみてください。
そうやってある程度分かるところからやり直してください。
この場合も、一度先の部分をやり、ある程度全体像が分かってからやり直すわけですから、初めてやり直す時と比べて、理解しやすくなっているはずです。
また、特に苦手な科目の場合は、ほとんど分かっていると言うところからやり直した方が良いでしょう。
そうすることで、「できる」という感覚を味わうことが出来、苦手意識を低減させることが出来ます。
ただ、下の学年にまで戻ってやり直す場合、そのことを嫌がる子もいます。
そういう場合は、プリントタイプの教材など学年が表記されていないものを利用するなどの工夫が必要になる場合もあります。
いずれにせよ、その子のタイプに合わせて、少しでも勉強を楽しめるようにしたいものですね(^^)
こんにちは。学習アドバイザーの佐藤正治です(^^)
あなたはこんなノミの話を聞いたことはないでしょうか?
ノミは数ミリほどの体長しかありませんが、その60倍もの高さのジャンプ力を持っています。
そのノミを小さなコップを伏せた中に入れると、最初は何度も思い切りジャンプして、コップの底にぶつかってしまいます。
しかし、何度もぶつかるうちにジャンプ力を抑えて、コップの底にぶつからない程度にしか飛ばなくなります。
こうなってからコップをはずすと、コップの底にぶつかることがなくなったにもかかわらず、ノミは元通りの高さまで飛ぶことなく、コップの底にぶつからない程度の高さにしか飛ばなくなるのです。
他にも似たようなサーカスのゾウの話などを聞いたことがあるかもしれません。
これらの話が本当かどうかは知りませんが、このような現象を心理学では「学習性無力感」といいます。
自分が努力してもそれが結果に結びつかない状況が続くと、「何をしてもムダだ」という無力感を学んでしまうというものです。
これはマーティン・セリグマンがいう以下のような実験等をして立証したものです。
犬を身動き取れないような状況にしてから、電気刺激を与えます。
もちろん、犬はその刺激から逃れようとしますが、しっかり固定されているので逃げられません。
そのような状況を続けていると、いつしか犬は逃れようとする努力を止め、ただその苦痛が通り過ぎるのを我慢するようになります。
さらに、そのような状況になってから犬が自由に動けるような状態にして、電気刺激を与えると、逃れようとすれば逃れられるにもかかわらず、じっとしたまま苦痛が通り過ぎるのを我慢するだけになってしまいます。
まさに最初のノミの話と一緒ですよね?
これは人にも起きることなのです。
テスト前にしっかり勉強しても、思ったような成績が取れない。
自分なりに頑張ったのに、思ったように成績が上がらない。
こう言うことが続くと「自分は勉強してもムダなんだ」という心理状態に陥ってしまいます。
このようなことが心理的なブレーキとなってやる気を出すことをジャマしてしまうのです。
このような状態になることを防ぐためには、努力した結果をお子さんに気づかせて上げることです。
思ったほど成績が上がらなくても、少しでも進歩したところがあれば、それを認めて上げる。
「この前のテストじゃ、注意不足のミスで5問も落としたけど、今度は1つしかなかったじゃない」
「今回は基本の問題は全部解けるようになったじゃない」
そんな風に一言言って上げるだけでも、お子さんが自分の努力の成果に気づき、学習性無力感に陥ることを防いでいきます。
是非、お子さんに一言声を掛けて上げてくださいね(^^)
あなたはこんなノミの話を聞いたことはないでしょうか?
ノミは数ミリほどの体長しかありませんが、その60倍もの高さのジャンプ力を持っています。
そのノミを小さなコップを伏せた中に入れると、最初は何度も思い切りジャンプして、コップの底にぶつかってしまいます。
しかし、何度もぶつかるうちにジャンプ力を抑えて、コップの底にぶつからない程度にしか飛ばなくなります。
こうなってからコップをはずすと、コップの底にぶつかることがなくなったにもかかわらず、ノミは元通りの高さまで飛ぶことなく、コップの底にぶつからない程度の高さにしか飛ばなくなるのです。
他にも似たようなサーカスのゾウの話などを聞いたことがあるかもしれません。
これらの話が本当かどうかは知りませんが、このような現象を心理学では「学習性無力感」といいます。
自分が努力してもそれが結果に結びつかない状況が続くと、「何をしてもムダだ」という無力感を学んでしまうというものです。
これはマーティン・セリグマンがいう以下のような実験等をして立証したものです。
犬を身動き取れないような状況にしてから、電気刺激を与えます。
もちろん、犬はその刺激から逃れようとしますが、しっかり固定されているので逃げられません。
そのような状況を続けていると、いつしか犬は逃れようとする努力を止め、ただその苦痛が通り過ぎるのを我慢するようになります。
さらに、そのような状況になってから犬が自由に動けるような状態にして、電気刺激を与えると、逃れようとすれば逃れられるにもかかわらず、じっとしたまま苦痛が通り過ぎるのを我慢するだけになってしまいます。
まさに最初のノミの話と一緒ですよね?
これは人にも起きることなのです。
テスト前にしっかり勉強しても、思ったような成績が取れない。
自分なりに頑張ったのに、思ったように成績が上がらない。
こう言うことが続くと「自分は勉強してもムダなんだ」という心理状態に陥ってしまいます。
このようなことが心理的なブレーキとなってやる気を出すことをジャマしてしまうのです。
このような状態になることを防ぐためには、努力した結果をお子さんに気づかせて上げることです。
思ったほど成績が上がらなくても、少しでも進歩したところがあれば、それを認めて上げる。
「この前のテストじゃ、注意不足のミスで5問も落としたけど、今度は1つしかなかったじゃない」
「今回は基本の問題は全部解けるようになったじゃない」
そんな風に一言言って上げるだけでも、お子さんが自分の努力の成果に気づき、学習性無力感に陥ることを防いでいきます。
是非、お子さんに一言声を掛けて上げてくださいね(^^)
こんにちは。学習アドバイザーの佐藤正治です(^^)
今回も毎度の「テストの花道」ネタです(^_^;
今回のテーマは「文章の書き方」。特に小論文向けの書き方になっています。
けれども、この文章の書き方、単に書く時だけではなく、文章を読む時にも使えます。
基本的な文章の作りというのは同じです。
ですから、文章の構造を知っていれば、読解の時もやりやすくなるのです。
今回紹介していたポイントは二つです。
1.意見を最初に書く
「面白い」などといった感想や意見を書き出しに使います。
これがその文章の主題になります。
通常、論説文などは文章の一番頭にその文章で言いたいことを持ってきています。
これはその原則に従ったポイントになるわけです。
2.「な・た・も・だ」を使う
これだけ見ても何のことか分からないですよね(^_^;
これは接続語の頭文字です。
これらの接続詞を使うことで、文章に説得力を増すことが出来るようになるのです。
まず「な」は「なぜなら」
理由を述べるということです。
自分がなぜ、そう感じたのか、そう考えたのか、その理由がはっきりしないと読者に対して説得力を持ちません。
逆に言えば、文章を読んでいてこの言葉が出てきたら、その文章の主張の理由を述べている部分ということが出来るわけです。
次に「た」は「たとえば」
具体例を述べるということです。
抽象的な言葉を並べただけでは、読者は理解しにくいものです。
自分が読み手になった場合を考えてみれば分かると思います。
そこで具体的な例を挙げることで読者の理解を助けるのです。
また、具体例を挙げることは理由を強化することにも繋がります。
自分一人の考えだけではなく、実際にあることを知らせることで客観性を高めることになるのです。
三つ目の「も」は「もしも」
仮定をしてみるということです。
自分の主張と異なることを仮定として述べることで、自分の主張の正しさを補強するのです。
自分とは違う主張を検証することで客観性を強化するのです。
最後の「だ」は「だから」
結論を導くということです。
基本的には書き出しと同じことを繰り返すことになるはずです。
実際の文章を読む時もこのような文の構造を意識しながら読んでみると読みやすくなるかと思います。是非、お子さんに教えて上げてください(^^)
今回も毎度の「テストの花道」ネタです(^_^;
今回のテーマは「文章の書き方」。特に小論文向けの書き方になっています。
けれども、この文章の書き方、単に書く時だけではなく、文章を読む時にも使えます。
基本的な文章の作りというのは同じです。
ですから、文章の構造を知っていれば、読解の時もやりやすくなるのです。
今回紹介していたポイントは二つです。
1.意見を最初に書く
「面白い」などといった感想や意見を書き出しに使います。
これがその文章の主題になります。
通常、論説文などは文章の一番頭にその文章で言いたいことを持ってきています。
これはその原則に従ったポイントになるわけです。
2.「な・た・も・だ」を使う
これだけ見ても何のことか分からないですよね(^_^;
これは接続語の頭文字です。
これらの接続詞を使うことで、文章に説得力を増すことが出来るようになるのです。
まず「な」は「なぜなら」
理由を述べるということです。
自分がなぜ、そう感じたのか、そう考えたのか、その理由がはっきりしないと読者に対して説得力を持ちません。
逆に言えば、文章を読んでいてこの言葉が出てきたら、その文章の主張の理由を述べている部分ということが出来るわけです。
次に「た」は「たとえば」
具体例を述べるということです。
抽象的な言葉を並べただけでは、読者は理解しにくいものです。
自分が読み手になった場合を考えてみれば分かると思います。
そこで具体的な例を挙げることで読者の理解を助けるのです。
また、具体例を挙げることは理由を強化することにも繋がります。
自分一人の考えだけではなく、実際にあることを知らせることで客観性を高めることになるのです。
三つ目の「も」は「もしも」
仮定をしてみるということです。
自分の主張と異なることを仮定として述べることで、自分の主張の正しさを補強するのです。
自分とは違う主張を検証することで客観性を強化するのです。
最後の「だ」は「だから」
結論を導くということです。
基本的には書き出しと同じことを繰り返すことになるはずです。
実際の文章を読む時もこのような文の構造を意識しながら読んでみると読みやすくなるかと思います。是非、お子さんに教えて上げてください(^^)