こんにちは。学習アドバイザーの佐藤正治です(^^)
7月も間もなく終わりに近づきましたが、お子さんの夏休みの計画は予定通り進んでいますでしょうか?
もし、うまくいってない人はもちろん、うまくいっている人も、一度振り返りの時間を取ってくださいね。
新人の頃、会社でPDCAサイクルなどと言うことを教えられたかもしれませんね。
計画を立てて(Plan)、実行して(Do)、検証して(Check)、次の行動に繋げる(Action)という一連の仕事の流れのことです。
この流れは勉強にも役立つものです。けれども、意外と学校ではこのことを教えてくれないことが多いようです。
かなりのお子さんが、夏休み前に計画を立てて、実行したものの計画通りには行かず、夏休み終了直前に後悔とともに机に向かうというパターンに陥ります(何十年前の自分の姿だったりしますが(^_^;)
つまり、検証とその後の行動の部分がごっそり抜けてしまっているわけです。
始めから守れないと思って計画を立てるのもどうかとは思いますが、特に計画を立て慣れないうちは、様々な障害が発生してその通りに行くことはまずないと思った方がよいでしょう。
だからこそ、検証が絶対必要になるのです。
「なぜうまくいかなかったのか?」「どうしたらうまくいくようになるのか?」
このことを考える必要があるのです。
うまくいっても検証は必要です。
「なぜうまくいったのか?」「どうしたら引き続きその状態を保つことが出来るのか?」
うまくいった原因をしっかりと見直すのです。そうすることで、今後スランプになったときに、どうすればよいのかが分かってきます。
こうした見直しはできるだけこまめに行った方が良いのです。なぜなら、計画のズレが小さいうちに修正するのは楽ですが、そのまま放って置いて、ズレが大きくなると修正はどんどん困難になっていくからです。
例えば、夏休みが5週間あるとして、1日1ページ、計画より遅れたとしたら、1週間なら7ページの遅れですみます。これを4週間で取り戻すならば、およそ0.25ページずつ毎日余分に頑張れば追いつけます。
ところが、3週間放っておくと遅れは21ページになり、2週間で取り戻すには一日1.5ページずつ余計に頑張ればならなければなりません。
つまり3倍の時間放っておくと、6倍も大変になっているのです。
ですから、できるだけ修正は早めに、可能なら毎日、行う方がよいわけです。
遅れが生じたときの見直しのポイントは以下の2点です。
1.目標を下げないこと
余程のことがない限り、目標は下げないでください。
明らかに不可能な目標であれば別ですが、そうでなければ安易に目標を下げると、自分の能力を否定することになり、却ってモチベーションを下げることになります。
ですから、目標は下げず、目標を達成するための方策に意識を向ける方がよいのです。
2.意識を今後どうするかに集中する
反省というと、失敗したこと、その原因を延々と述べる人がいます。
しかし、このような反省は百害あって一利なしです。
もちろん、失敗の原因を考えるのは悪いことではありません。ただ、問題はそのことに意識が向いてしまうということです。
それよりも上の項目と関連しますが、「これからどうするのか」に意識を向けるべきです。
私もついやってしまいそうになるのですが(^_^;計画通りに進んでいないお子さんに「どうしてやらなかったの!」と叱るのは良い方法ではありません。
それよりも「どうしたらできると思う?」と今後どうするかにお子さんの意識を向けて上げてください。
うまくいっているお子さんもうまくいっていないお子さんも、是非一度計画を見直して、残りの夏休みを一層有意義に過ごしてくださいね(^^)