「場所法」を使った英単語記憶法 | 苦手を克服!得意をもっと得意に!中学・高校英語がわかる講座

苦手を克服!得意をもっと得意に!中学・高校英語がわかる講座

英語が苦手だ、よくわからないという中学生・高校生のみなさんに学校の授業よりもわかりやすくポイントを説明したり、英語が得意になるような勉強法を紹介したり、スラングなど英語の雑学を教えるブログです。英語についての相談にも応じますよ!

今回は、英単語の勉強法というより記憶術を紹介したいと思います。

「場所法」という方法です。

なんと古代ギリシアの時代からあるやり方だそうでして、しかも現代では脳の研究が進んできたことでけっこう効果的な記憶術のようですよびっくり

別になんらかの道具が必要になるというわけでもありませんし、時間をかなり必要とするわけでもないんで、手軽にできる方法だと思います。

 

古代ギリシアの時代にシモニデスという詩人がいたそうで、彼がある貴族の家で宴会に出席していたときに大地震が発生し、多くの人が崩落した天井の下敷きになり死亡しました。

シモニデスはラッキーなことに助かったのですが、彼は誰がどの席にいたのかを正確に記憶していたおかげで、多くの遺体の身元をその位置から特定することができたのです。

このできごとがあってから、「場所法」という記憶術が広まっていくこととなったそうですよキョロキョロ

 

要するに、場所法というのは、自分が覚えたいことがらを「場所」と結びつけて覚えるというやり方なわけです(シモニデスが「●●さんはこのテーブルの端に座っている」と覚えたのと同じように)。

記憶をつかさどる脳の部分は「海馬」という名前だそうで、この海馬は場所を記憶していると言われています。

その記憶は「その場所で何をしていたか」というエピソードとセットで脳の中に残るそうなので、その「場所」で起こったエピソードの情報を追加すれば、脳に残りやすいというわけですおねがい

 

では、どうやって「場所法」を英単語の暗記に応用していったらいいでしょうか?

まず自分の覚えたい単語をいくつかのカテゴリーに分類して単語帳をつくります。

「科学に関係する単語」「社会に関係する単語」「感情に関係する単語」など、分類はどんなふうな分けかたでもけっこうです。

本屋さんで売っている単語帳の中には、すでにある程度カテゴリーに分けてくれているものもあったりしますが、そのカテゴリーを利用してもいいでしょう口笛

 

次に「場所」を決めていきます。

たとえば、自分の勉強机の上で場所を決めるとします。

右の奥にライトスタンドがある、左側に教科書が立てられているなど、ある程度の配置が決まっているんじゃないかと思います。

それらの場所に、「ライトスタンドの下に科学関係の単語帳を置く」「教科書たちが立てられているところに社会関係の単語帳を置く」など、分類した単語帳を置いておきますグッ

 

家族の理解が得られるなら、家の中で場所を決めておくというのでもいいですね。

リビングには科学関係の単語帳、洗面所には感情関係の単語帳、玄関には社会関係の単語帳、などのように置いていくわけです。

もっと細かくして、リビングのソファのところにはこの単語帳、ティッシュのところにはこの単語帳、などのようにするのもOKですチョキ

このように、場所の決めかたも完全に自由です。

 

このように決めた後は、たとえば勉強机に座って勉強を始めようとライトスタンドの電源を入れたときに置いた単語帳を開けて覚えていく、洗面所で手を洗い終わったら置いた単語帳を開けて覚える、といったように、単語帳を置いた場所に関係する用事をするときに単語を覚えていくわけです!

このようにすると、ライトスタンドを見たときに、そのときに覚えた単語が浮かぶというようになっていくわけです。

そのため、できるだけ「場所」と「テーマ(「●●関連の単語」の「●●」の部分)」はあまり関係ないようにしていくほうがおススメです。

関係ないようにしていくと、意外性もあって、よけいに記憶に残りやすくなるそうですラブ

 

机とか家とかのあちこちに単語帳を置くというのがイヤなら、通学途中の「場所」を使うというのでもいいですよ。

もちろん、通学途中に通るコンビニのところにこの単語帳を置いて、というやりかたではなくて、「場所」ごとに開く単語帳の中身を関連づけさせるというやりかたです。

「場所」ごとに考えるパターンを決めておくと、なおさらいいでしょうニコニコ

 

ちょっとわかりにくかったと思いますから例を出すと、通学で自分が使う最寄り駅で「社会関係の単語帳を開く」と決め、電車の中で「交通や輸送、移動関係の単語帳を開く」、降りる駅(学校の最寄り駅)で「科学関係の単語帳を開く」、学校に着いたら別の単語帳を開いて、…というように決めるわけです。

最寄り駅に着いたら、「ついでに最近の世界史の授業を思い出して軽く復習をする」、「電車の中で、今日はどこに座ったり立ったりしようか考える」、「降りた駅で最近の化学の授業を思い出して軽く復習をする」といったような流れをつくっておくというのが、考えるパターンを決めておくということなんです照れ

 

こうしておくと、通学途中の「場所」にエピソードが加わることになり、それとセットで単語を脳に残すことができるというわけです。

また、こうしておくと、日々の一連のルーティーンのなかに組み込ませて覚えることができるわけなので、お手軽なわけです爆  笑

あ、ちなみに、通学途中で「場所」を決めるというやりかたでも、「場所」と単語帳の「テーマ」を関係ないものにしておくというのがおススメです!

(さっきの例では、思いっきり関係ある形にしちゃいましたがアセアセ

 

ひとつだけ補足しておくと、この「場所法」のやりかたをしたとしても、くり返しくり返しやっていくということは欠かしてはいけません!!

たった1日この「記憶法」をやったからといって完全に覚えて忘れなくなるというわけではなく、あくまで記憶に残りやすい、覚えやすいというだけにすぎません。

単語を記憶に定着させるには、くり返しやっていくという王道が崩れることはなく、くり返しやることで効果が上がるんです。

その点だけ誤解ないようご注意くださいウインク