【サクッと演習】関係詞3・関係詞の継続用法 | 苦手を克服!得意をもっと得意に!中学・高校英語がわかる講座

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今回の高校英語「サクッと演習」シリーズは関係詞の継続用法について取り上げます。

どんな用法かについては大丈夫ですか?

問題はこちらです!

 

チェック問題
次のそれぞれの(  )内に入れるのに最も適当な語句を選び、その番号を答えてください。
1.(明治大学)
He bought a cottage in the countryside, (  ) he spent the last days of his life.
1) which
2) when
3) where
4) why
2.(青山学院大学)
After his sudden disappearance two years before, our dog Einstein returned home, (  ) was a great joy for us.
1) what
2) where
3) that
4) which
3.(慶応義塾大学)
The interview was very difficult. They asked me a lot of questions, most of (  ) I couldn't answer.
1) that
2) them
3) which
4) whom
 
解説・日本語訳
1.問題を見ると2つの文が提示された形になっているので、その2つの文をくっつける役目の単語をうめないといけません。
そして与えられた選択肢から考えて、その役目の単語として適切な関係詞を選ばないといけない問題のようですねウインク

 

ただ、今回、様子がちょっと違うのが、うめる空所の直前にコンマがあるということですね。

これこそが関係詞の継続用法でして、関係詞の前にコンマをおくことで、関係詞の直前にある語句(先行詞)について補足説明を付け加えることができるんです。

そのため、関係詞がある部分について日本語訳をするときは後ろから訳すのがふつうなんですが、継続用法については、そんなことをせずに前から訳していくこととなります(あくまで補足説明を加えただけにすぎないので)。

 

さて、継続用法だとしても、何の関係詞を入れるべきかという点については、ふつうの関係詞のときと考え方はまったく同じです。

つまり、関係詞より後ろの部分の文が、どこか欠けていて不十分な形になっている(主語の部分がない、など)ときは関係代名詞、別に欠けているところがなく完全な形になっているときは関係副詞を使います。

 

この問題の場合だと、関係詞より後ろの部分はhe spent the last days of his life(彼は人生の最後の日々を過ごした)となっていて、「何が」「何を」どうしたかということがすべて書かれています。

つまり、きちんとした文として成り立っているんで、関係副詞を使ったらいいということになりますグッ

さらに、関係詞を入れる空所より前の部分に着目すると、cottage(別荘)とかcountryside(いなか)とあるのは「人生の最後の日々を過ご」すための場所だろうと考えることができますよね?

 

よって、空所に入るのは、場所に関係する語句に対して使う関係副詞であるwhereということになります。

3)が正解ということになりますね。

日本語訳は、継続用法は前から訳すことになるので、こうなります。

「彼はいなかに別荘を買い、そこで人生の最後の日々を過ごしました。」

 

ポイント
関係詞の前にコンマをおくと継続用法として補足説明を加える形になる

日本語訳をするときは前から訳していく

 

2.この問題も、選択肢から考えて何の関係詞を入れるかが焦点となっていますね。

そして、この問題でもコンマがおかれていますから、継続用法となっています。

 

ちなみに、空所より前の部分の意味はつかめていますでしょうか?

disappearanceはdisappear(姿を消す)の名詞形なので「失踪」という意味なので、最初の部分は「2年前の失踪の後」という意味になります。

何が失踪したのかというのは、そのつづきに書いてありますが、our dog Einsein(私たちの犬であるアインシュタイン)です。

それがreturned home(家に戻った)と言っているわけですね爆  笑

 

では、本題の、どの関係詞を入れるかということですが、関係詞より後ろの部分はwas a great joy for usとあるので、「私たちにとって大きな喜びだった」という意味ですね。

意味を見てわかったとおり、これは「~は」という主語がありません。

つまり、文として不完全な形になっているので、関係代名詞を入れたらいいということになります!

 

そして、関係詞の継続用法ではthatを使うことはできません.

ということは、whichしか使うことができないということになりますので、4)が正解ということになりますね。

ちなみに、何が「大きな喜びだった」のかというと、いなくなった犬が家に戻ってきたということですよね?

ふつう関係詞は直前の語句について修飾するんですが、関係詞の継続用法では、このように、前の文の内容を受けることができます照れ

 

日本語訳については、前から訳すんですから、こうなります。

「2年前の失踪の後、私たちの犬であるアインシュタインが戻ってきたのですが、それは私たちにとって大きな喜びでした。」

 

ポイント
関係詞の継続用法では、前の文の内容を受けることができる

 

3.They asked me a lot of questions(彼らは私にたくさんの質問を尋ねた)とI couldn't answer(私は答えられなかった)というのを一文に結びつける必要がありますが、選択肢をみたら接続詞がありませんから、関係詞を使って結びつけないといけませんプンプン

どの関係詞を使って結べばいいかが問題になりますが、問題文を見ると空所の前にmost ofとあります。

 

most of ~は「ほとんどの~」という意味ですから、ということは「私は答えられなかった」ということについて、何に答えられなかったのかというと「ほとんどの質問」と考えることができます。

つまり、I couldn't answer most of the questionsとなるのが本来の形ということです。

 

このmost of the questionsという文の一部を使って関係詞にしていったというわけですが、文の一部を関係詞にしちゃうと、I couldn't answerの部分は不完全な形になっちゃいますから、使うべきなのは関係代名詞ですね?

そして、questionsというのは人ではありませんから、whichという関係代名詞が使えますキョロキョロ

most of whichという形にして文を結びつけるといいですね。

 

このように、関係詞の継続用法では、〈most of+関係代名詞〉とか〈some of+関係代名詞〉(いくつかの~)、〈both of+関係代名詞〉(両方とも~)、〈neither of+関係代名詞〉(どちらも~でない)とかのかたまりを使うことができるんです。

ちなみに、日本語訳は、

「その面接はとても難しかったです。彼らは私にたくさんの質問を尋ねましたが、ほとんどの質問に私は答えることができませんでした。」

です。

 

ポイント
関係詞の継続用法では、some of やmost of、both of、neither ofなどと関係代名詞をセットに使える