長文問題にも取り上げられた英語の落語 | 苦手を克服!得意をもっと得意に!中学・高校英語がわかる講座

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日曜日の定番のテレビ番組といえば何を思い浮かべるでしょうか?
「サザエさん」ですか?
いやいや、「ちびまる子ちゃん」でしょう、という人もいますかね。
「アッコにおまかせ」という人もいるかもしれませんし、「アタック25」という人もいるかもしれませんね。

おそらくおじいさんおばあさん世代の人にとっては、これらの番組よりも「笑点」のほうが定番じゃないでしょうか?
オープニングに流れるあの曲は、おじいさんおばあさんだけでなく、いろんな世代の人にとっても有名でしょう。
「笑点」では、いろんな落語家の人がやる大喜利がやっぱり見どころではないでしょうか?

ここで落語家の話が出てきたので、今日は英語の落語について書くことにしましょう。
以前までは、当然といえば当然なのですが、英語圏の人にとって落語というのはまったくなじみがないものでした。
でも、最近では落語家さん自身の努力もあり、英語圏の人にも落語が知られるようになりました。

もちろん、落語なんですから、話にはオチというのがあります。
なので、ストーリー的にはけっこうおもしろいんで、高校入試の長文問題に取り上げられることがあります。
どんな落語が取り上げられたのか、実際に入試問題に出た落語のストーリーを書きますね。

あるところに、とても怠け者な男がいました。
できるだけ働きたくない、でもお金は稼ぎたい。
そんなあつかましい考えを持った男は、知り合いから動物園の仕事を紹介されました。

紹介された動物園に行き、男は動物園の園長から仕事の説明を受けました。
どうやらその動物園では、目玉となる動物であるトラを最近亡くしてしまったようでした。
しかし、新たなトラをすぐに調達することができないでいたのです。

そこで、男にトラの皮をかぶって、トラになりすましてもらうことにしたのです。
男の仕事はトラになりきることだったんですね。

実際、男はその仕事を引き受けたのですが、そんな仕事をはじめて数日経ったときです。
アナウンスが流れました。
「今日はトラとライオンがおりの中で闘うショーをやります!
どちらが勝つか楽しみですね!ぜひご覧ください!」

そんな命の危険にさらされるショーがされるとは、当然、男は説明されていません。
あわてふためく男(トラ)をよそに、おりの中にライオンが入れられました。

「終わった。ああ、もうオレの命はこれで終わりなんだ…」
そんなことを思っていた男(トラ)にライオンは近づきますが、耳元でライオンはこう言いました。
「安心しろ。オレもおまえと同じぐらいの給料で雇われているんだ」