液晶モニター(ADTECHNOのLCD1015)が故障した。小さい10.1型ワイド型だ。

症状は、映像が崩れてまともに映らない。信号入力(HDMIとVGA15ピン)の切り替えは効く(リモコンも)、バックライトは生きている。

<崩れた画像>
これを直したい。直せるかどうかはわからない。やってみないとわからないから、とにかく開けて調べてみる事にした。

分解は表ケースと裏ケースに分ければよいはずだ。裏ケースのねじを2本外したがケースは分離しない。よくあるツメでかみ合っているパターンだ。表裏の隙間に精密ドライバーを差してツメを探って、かみ合いを外してケースを分離出来た。表ケースを外すと、液晶パネルと主基板は、FFC(フレキシブル・フラット・ケーブル)でつながっていた。

<FFCは↑こんな部品>
液晶パネルを持ち上げた時、下にあったFFCの角度がずれているように見えた。赤矢印の部分に左側からFFCが刺さっていたのだ。

液晶パネルを持ち上げる時に、引っ張って外れてしまったのかもしれない。

<基板の表(液晶側)の様子>

 

<コネクタの拡大> 固定用のスライド部が傾いている


<主基板の裏麺>
基板を取り出してみる。多分コネクタのハンダの不良なのだろう。と予想したので、じっくりと見る。だが、ハンダの割れ等の不良っぽい感じは見つからなかった。手当のしようもないので、結局何も処置をせずに、一度組み直してみることにした、
FFC(フラット・ケーブル)の寸法がギリギリで、ちゃんと挿すのが難しい。表ケースを9割ぐらい閉じた状態で、FFCを挿して、固定部のスライドを細い棒で押さなければならない。試行錯誤してうまくはまったので、電源を入れた。バックライトが光った。

<メーカーのロゴ画面>
そして、メーカーのロゴが見えた。あっけなく直ってしまった。
ハンダ割れの読みは外れた。たぶん落下の衝撃で内部のコネクタが外れていただけだったようだ。
直した感が今一つ足りない(組み立てのやり直しだけだから)が、まぁ直ってよかった

このモニターにはまだもうしばらく、頑張ってもらおう。