「紅星」という名のPC用のOSがある事を知った。北朝鮮が国民向けに作ったパソコン用のOSだそうだ。まず画面デザインがMacに似ていて、Linuxをベースにしているという。そのあたりは動画を見ると分かる。

今回はそれの特殊な(我々が普段使っているOSにはない)機能の話だ。
北朝鮮のヤバいOSを、AIで丸裸にしてみた【REA】

 まず一つ目は、ネットの最初のアクセス先(ホームページ)が、クラスAのプライベートIPアドレスだということ。プライベートIPアドレスとは、典型的には会社の中に限定したネットワークとして使われている、言わばカゴの中だ。

どうやら閉じた世界での利用を前提としているように思える。但しカゴの外に行けるか行けないかはPCのOSの機能ではなく、繋いだネットワーク側の話になる。

 

 二つ目は、禁止されたファイルは開いた瞬間に自動的に消されるということ。自分の意思とは関係なく消されるとは確かにヤバい。実際に何が消されるかは分からないが、リストに基いているという。ここから言えることは、自由に道具(ソフト)や情報を持たせたくないということだ。

 

 三つ目は、消されまではしないがファイルを開くと、そのファイルの自体に閲覧者の履歴が残る仕組みがあること。例えば写真を1枚開いただけで、その写真ファイル自体の末尾(等)に一種のID(パソコンの製造番号から作った番号)がこっそりと書き足される。自分が誰かからファイルをもらったら、それをくれた人のIDと自分のIDが記録されて残るのだ。

 意外だったのが、ここまで消したり、使用者を記録していたが、「データを送信しない」ということ。僕「あれ、通知しないんだ?」と。

落ち次いで考えると、送り先はデータを集めると得をする人(組織)だから、隠れておくために、あえて入れていないのかもしれない。送信はしないから即バレはしない。でも情報(人のつながり)はPCの中、ファイルの中に残る。

 

さて、この様な仕組みがあっては「自分用のPCには使えないなぁ」と思っていたが、

ある事に気が付いた。

これって守りの固い企業に近い。企業秘密は守らなければならない。ネットワークは社内で必要な所に限って、外とのアクセスをさせない。社内専用のPCでは機能(アプリ)の制限を足すこともある。ウィルスや情報漏洩につながるソフトは禁止する。

企業秘密を守ることと共通点が多いのだ。動画では「守られているのは国の方」という言い方だったが、確かにそうだ。

 

ここで三つ目に出てきた、ファイルに閲覧者の履歴が足される機能はどうだろう?

会社の情報が漏洩した場合を考えると、漏洩したデータから、元の持ち主やPCの特定ができる。漏洩させた人が分かる。この問題はつぶすことができる。

ではネットワーク等のセキュリティの穴をつかれて盗まれた場合はどうなるか?

会社ならばシステムのセキュリティ上の問題点(侵入口や盗みの手口)を直さなくてはいけない。それには問題点に気付く必要があるが、ファイルの持ち主情報は役に立たない。

だとすると、何のための機能なのか?

ある犯罪者が捕まったとする。その犯罪者のPCを押収して調べれば、その仲間が芋づる式にわかる。ここが狙いなのだろう。

 

プライベートIPアドレス(クラスA)の、実際の割り当ては次の様になっている。
    1.0.0.0 ~   9.255.255.255 グローバルIPアドレス
   10.0.0.0 ~  10.255.255.255 ●プライベートIPアドレス
   11.0.0.0 ~ 126.255.255.255 グローバルIPアドレス