ノートPCが故障したというので、預かった。
症状は「電源を入れたときに、日時が前回使用時のままになっている。(進んでいない)」だそうだ。

この症状は、C-MOS電池の消耗の可能性が高い。C-MOS電池はマザーボードに装着されている。役目はPCの基本的な使用条件(例:起動条件)を記憶しておくRAM(=C-MOS)の設定値の保持だ。それとRTC(Real Time Clock) "=時計"の維持に使われている。
ちなみに預かったPCは、MouseComputer社のDAIV 5Pというクリエイター向けの高性能(当時)タイプだ。発売から数年が経過している。

まずは症状の確認だ。
"F2"キーを押しながら、電源を入れて待つ。

出てきたBIOS画面の日時をみると、2019年1月1日になっている。
推定の原因は、確信に変わった。電池の消耗だ。

続いて裏ブタを開けてみると、期待はもろくも外れた。

C-MOS電池は電池ホルダタイプではなく、マザーボードのコネクタへ電線でつなぐタイプのものだった。(黄色い矢印の部分)
これと同じ部品を求めて秋葉原まで出向いて探したが、見つからなかったので、代案その1として、電池ホルダを買って来た。これに外したC-MOS電池からの電線とコネクタを再利用するのだ。

また方法その2として、電池ホルダなしで電池へ直にはんだ付けする事も考えたが、*1 今回はどちらも見送ることにした。
結局、電池のアッセンブリ(ASSY)でリード線とコネクタが付いているものをネットで注文した。*2

 

そして、電池が届いたのでコネクタの極性を確認した。(モノによっては+と-が逆極性のものがあるらしい。おお怖ぁ)
↓は元の部品と手に入れた部品のコネクタの並びを比べたところ、極性は同じだった。(黄色が新品)

ならば取り換えるだけ。
ちなみに古い電池のフィルムを切り開いてテスターで電圧を測ってみたが、0.15Vで完全に終わっていた。公称電圧3Vのリチウム・コイン電池なのに。

電池を交換したら、またBIOS画面で確認する。

"F2"キーを押しながら、電源を入れて待つ。1回目は2019年なので、現在の日付を入れて、BIOS画面を終わる。
一度電源をオフにして2,3分待ってみる。
再び"F2"キーを押しながら、電源を入れて待つ。出て来た画面で、現在時刻と合っているかを確認する。

ちゃんと進んでいる。修理完了だ。
結局、電池を変えただけの修理だった。

*1.電池へのはんだ付けは、非常照明の修理でニッケル水素電池へはんだ付けの直付けをやった。僕はやったけど、やるなら自己責任だよ。

*2.何個買うかは迷った。送料がネックなのだ。5個セットなら1個当たりは安くなるのだが、使う予定が無いものを買っても仕方がないし...