73戦車連隊と言えば「勝兜」のマーキングで有名だ。
考案されたのは戦車教導隊の雷撃星のマーキングを考案した葛原一佐だ。
葛原一佐は戦史研究家の大家でもあり、士魂戦車大隊長も歴任された機甲幹部であった。
私の尊敬する機甲指揮官である。
「機甲戦: 用兵思想と系譜」という本も書かれているので読んで欲しい。
第73戦車連隊は、北海道恵庭市の南恵庭駐屯地に駐屯する、陸上自衛隊第7師団隷下の機甲科部隊である。
部隊マークは、”勝兜” 恵庭岳のシルエットに、創隊時の主力であった74式戦車の履帯爪をVサインのように配置し、中央に連隊番号の73を図形化して組み合わせている。
戦国武将の兜に見立ていることから勝兜と呼ばれている。
73連隊の歴史は、北恵庭の第一特車群の104特車大隊から始まる。
第一戦車群隷下の104戦車大隊となり、第一戦車団が新編されると第三戦車群となり、機甲師団の新編で第一戦車団の廃止で第七師団に第七十三戦車連隊へと改編された。
北恵庭から南恵庭駐屯地へ移駐した。
その後即応予備自衛官のコア部隊となったが、現在はフル化した戦車連隊となっている。