自走砲の驚異の射程距離と命中率とは?【日本軍事情報】 | 戦車のブログ

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戦車と自走砲は似て非なるものであることはこのブログでも再三再四述べてきた。

 

全くの別物なのである。

 

特に自走砲を戦車とは決して言って欲しくはない。

 

戦車を自走砲って呼ぶ人は皆無だが・・・・。

 

自走砲を操る職種は特科だが・・・自走砲に乗って居たのに「現役の頃は戦車に乗っていました」と答える者までいるし・・・・「戦車と大して変わらない」なんて思っているらしく・・・・全く違うんだけどね。

 

 

動画ではそういうところを解説してくれているのかと思ったら・・・違ったね。

 

戦車と自走砲の違いは余り触れられていなかった。

 

自走砲の解説が主だった。

 

でも、なんかよう判らない解説もあって・・・・多分軍事用語も細部の名称が判らないか理解していないか、一般人に解説するのに解りやすく解説したつもりなのか・・・・解説の難しいところかもね。

 

 

戦車と自走砲を分ける境界線はいくぶん曖昧である。

 

21世紀現在、近代的な戦車には移動する物体を射撃する能力(動目標射撃)や、自ら移動しながら砲撃する能力(行進間射撃)が備えられている。

 

対して自走砲では、自衛戦闘時に直接照準射撃が行なえるように照準器を持つものもあるものの、あまり重視されていない。

 

自走砲では、長距離の目標へ向けて間接照準射撃でどれだけ多くの砲弾を短時間で投射できるかがより重要となる。

 

 

戦車の砲弾は、比較的近距離の低伸弾道を高速で飛翔して短時間のうちに目標に弾着する事を想定しており、敵戦車を攻撃する場合のように硬い目標に対しては徹甲弾や成形炸薬弾が用いられ、軽装甲車両や人員のような軟かい目標には多目的対戦車榴弾が用いられる。

 

 

第二次大戦中には視界内の目標を直接砲撃する「対戦車自走砲」なども多く用いられていたが、現在「自走砲」と呼ばれ、対地目標を砲撃する物の多くは自走榴弾砲である。

 

自走榴弾砲の砲弾は、放物線を描いて遠距離まで投射される。

 

自走砲の射程は15km程度から30kmほどが多いが、PzH2000ではRAP弾を使って射程56kmを有する。

 

誘導砲弾の開発が進められているが、2009年現在、量産されるまでには至っておらず、ほとんどが無誘導なので目標への直撃よりは炸裂することで加害する榴弾が用いられる。

 

戦車の砲塔は360度全周旋回が可能なものがほとんどであるが、自走砲では車体前方の限られた範囲しか砲を動かせないものや、砲塔そのものを持たないものもある。

 

遠距離へ曲射する自走砲では、直射する戦車より、仰角が大きく取れるようになっている。

 

大口径砲を搭載する自走砲では、車体後部に駐鋤(スペード)を備えて車体の動揺を抑制するものもある。

 

 

敵と目視距離まで近づいて最も危険な戦場を駆け回る戦車では、主に敵戦車が発射する徹甲弾・成形炸薬弾・粘着榴弾や、歩兵や軽車両、攻撃ヘリコプターなどが発射する対戦車ミサイルの直撃に耐えられるだけの装甲を備えるように設計されているのに対して、戦闘に対し比較的安全な後方から間接攻撃によって参加する前提の自走砲では、敵砲弾の直撃に耐えるのではなく、周囲へ弾着する砲爆撃から飛散する破片や爆風や、機関銃による銃弾程度に耐えられれば良いだけの比較的薄い装甲になっている。

 

 

このため装甲を持たない自走砲も存在する。

 

本来、戦車は防御された陣地の突破を目的に開発され、自走砲は大砲に機動力を与えるため開発された物である。

 

ただ、広義に戦車であっても狭義では自走砲の任務も果たす場合があり、その逆もある。

 

戦車も間接照準射撃は出来るからね。