陸上自衛隊 男たちのカレー | 戦車のブログ

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最近では戦闘糧食が市販されていたりして「ミリタリー飯」略して「ミリ飯」が人気がある。

 

戦闘糧食は缶飯のⅠ型、パック飯のⅡ型などあるが「携行食」である。

 

自衛隊では戦闘でも暖かい飯を後方で隊員が作り配食する。

 

温かい食事を「温食」と呼び、苦しい演習の中でも数少ない楽しみの一つである。

 

米軍は戦場に出ると戦闘糧食ばかり食べていることと比べるとちょっと違うね。

 

動画は20年以上前の陸上自衛隊の普通科部隊のもので現代とは装備も迷彩服も違う。

 

 

野外炊飯具1号という装備がある。

 

野外炊具は、陸上自衛隊が装備する野戦用調理器具の総称であり、欧米の軍隊が所有する“フィールドキッチン”に相当する。

 

屋外で大量の調理を行うことができ、野外演習だけでなく、災害派遣にもその能力を発揮する。

 

1軸の小車両に炊具を搭載し、炊事車、炊事トレーラとも呼ばれる。

 

野外で調理するための装備で、車両に牽引されて移動する。

 

牽引走行中であっても炊飯が可能。

 

灯油バーナーを使った炊飯器6基で600人分の米飯を炊き上げることが可能であり、併載する万能調理器具と、車両後部のかまどの使用で惣菜の調理も可能(煮物程度に限る。焦げやすいので推奨されない)その場合約200名分の食事(主食と副菜)が調理可能。味噌汁のみを6釜全てで調理すると1500名分調理ができる(参考値、1釜あたり最大250名分のみそ汁の調理が可能)

野外炊具1号には小型のガソリンエンジンを搭載しており、主に圧縮空気を生成するコンプレッサー、およびカッターのために利用される。

 

エンジンが不調になり圧縮空気を生成できない場合、大型トラックのエアタンクからエアホースによる供給が可能であるほか、市販の自転車の空気入れによる充填も可能。前者は接続部に加工を施す事でホースを接続し、後者の場合は常に要員の一人が乗車して空気入れポンプの操作を行う必要がある。

 

 

2004年に発生した新潟県中越地震の際には、新潟スタジアム横の駐車場に全国各地から100台以上の野外炊具1号が集結し炊き出しを行った。

 

86式灯油燃焼バーナー及び付属品としてお玉・木べら等があり、それぞれ部隊管理品として組み込まれている。

 

86式バーナーの内部構成は、バーナー本体の他に消耗品としてノズルがあり、このノズルは一定期間後に交換する必要があるため、予備部品として車両1台につき1本の予備が指定されている。

 

当該ノズルは経年劣化及び衝撃で簡単に内部が破断する傾向にあり、取り扱いと管理は熟練した隊員による調整を必要としている。

 

点火・消火には定められた方法で行わなければならず、誤った方法で行うと正しく着火はおろか安定した火力は維持出来ない他に、消火に関しても消火確認後に再度エアコックを解放してノズル内部に残留した燃料及び真空状態になった事による吸い込んだ煤を排除しなければ再着火に時間を要する例がある他、目詰まりを除去するために分解が必要になるなどの手間が発生する場合がある。

 

 

自衛隊黎明期から存在する部隊では野外炊具1号が登場する前に使用されていた野戦釜を使用し、副食などを調理する部隊もある。

 

その際、野外炊具1号の付属品である予備燃料タンクを同時携行しバーナーに直接接続して使用する。

 

 野外炊具1号は移動しながら炊飯を行うことも可能。

 

ただし、理論上可能であるというだけで前述のバーナーの芯が折れたりねじが緩み火災が発生する可能性が非常に高まるため、安全管理上全く行われない。

 

駐屯地開放などでパフォーマンスとして行われる場合もあるが、炊飯時の内ブタが外れて炊きあがった飯が潰れてしまったり、機器の故障を誘発する危険性(特に火災)が非常に高まるため通常は絶対に行われない。

 

可能であるとしても、圧力釜で閉じることを前提で炊飯ではなく釜の半分程度の水や汁物の加熱の程度しか行えない。

 

一部メディアにおいて火力の調整ができるようになり焼き物の調理が可能と紹介されたが、旧型でも火力の調整は可能(バーナーの火力調整を操作)ではあるものの、実際には新旧問わず焼き物を大量に供することはない。

 

マスコミなどに公表されている「200名分の食事をおおむね45分で調理可能」はあくまで副食をレトルトパックなどで補った場合の目安であり、炊事車での副食調理は基本的に推奨されておらず(新旧問わず火力調整が難しく、可能としても外釜がそれに対応しておらず、弱火でも食材が焦げやすいため)、副食調理は直径1.5メートルほどの大きさの野戦釜などを活用して調理を行う。

 

 

以前の陸上自衛隊は「自己完結組織」として食事も隊員が作れるように糧食班などに若い隊員を臨時勤務出し炊事のできる隊員が当たり前にいた。

 

しかし、部隊の都合で能力の低い者や使えない隊員を臨時勤務に長期に亘り出す部隊もあって陸曹になるような者はあまり行かず、任満退職する隊員ばかり派遣したため陸曹になった隊員には炊事の経験者が少なく現代では民間に委託したり臨時勤務で昔のように出すことはなくなった。

 

 

 

そのため東日本大震災での炊き出しでは炊事経験のある古参陸曹が調理をしていて若い隊員は炊事の経験者がほとんどいなかった。

 

炊事といっても家で料理をするのと訳が違うのは当たり前のことだが知って欲しい。

 

 

私の陸上自衛隊カレーライスで思い出すのは・・・肉かと思って食べたのがカレールーが溶けていない塊だったのが印象的であった・・・。

 

自衛隊のカレーなんてそんなものだ。

 

動画を観ていて、普通科の隊員は飯盒にそのままご飯とカレーを入れているのにちょっと驚いた。

 

戦車部隊では飯盒にビニールを被せていた。

 

残飯処理しやすく飯盒を洗う必要がないからだ。

 

飯盒を洗っているのかな?

 

次の食事で困らない?

 

 

温食を戦場へ運ぶのは結構困難だ。

 

戦争映画ではヨーロッパの軍隊は糧食を弾の飛び交う戦場に運んでいたりする。

 

私の思い出では・・・・普通科に配属になった戦車小隊として普通科の演習に参加した時のことである。

 

普通科部隊の後方段列からAPC(装甲車)で糧食が運ばれて来た。

 

「戦車ですよね、小隊分置いて行きます」と小隊分の糧食を置いて行かれた。

 

「おい!」と思ったね、戦車は分散配置され他の戦車とはかなりの距離離れており、かってに持ち場を離れて戦車で移動することも出来ず、乗員が運ぶのも不可能なので小隊分の糧食を1車だけで食し後は廃棄するというもったいない結果となった。

 

これだから普戦協同って奴は・・・・。

 

これが戦車の悲劇って奴だね。