昨日は食事中に具合が悪くなったが、今日も同じ店へ行った。
今日は別の意味で具合というか気分が悪くなった。
昼間はランチをやっている居酒屋なのだが・・・・。
正午に店へ入った、開店は午前11時30分だ。
一人なのでカウンター席へ案内される。
すると「30分も待たせて!!」と怒る声が・・・真後ろなので振り返ると直ぐ後ろには白髪交じりの体格の良い50代後半か60代の男性が座り、その向かいに80代くらいの婆さんが座っていた。
怒鳴り声はその婆さんのようで、ずーーーーーーっと愚痴というか文句を大きな声で怒鳴っていた。
最初呆けているのかな?とも思ったが、そうではないらしい。
もうね、大きな声で丸聞こえなのです。
どうも男性は息子のようで、愚痴というか文句をずーーーっと聞かされうんざりしている。
「静かにしてくれよ、恥ずかしい」と言うのだがばあさんの怒りは止まらない。
注文してから30分以上も待たされているのが腹立たしいのである。
「職人がいないのよ、作れないのよ、こんなに待たせて、昼時で混んでるとは言え遅い、遅い、遅い・・・・」延々と続くのである。
そんな文句を聞かされているとこっちも滅入ってくる。
「うるさい!」と怒鳴りたくなるのをぐっと堪える。
息子も文句を執拗に言われて「俺にそんな文句言うなよ、どうしょうもないだろう」と言うが・・・馬鹿息子30分以上も待たされているのに追加注文するんだよな・・・・アホかこいつと呆れて見ていた。
たまに握り寿司が来ると婆さんは黙って食っている。
食い終わるとまた同じ文句を延々と・・・・。
とうとう切れて「帰ろう」と息子に怒鳴るが「注文したのまだ来てないよ」というが「帰る!」と騒ぎ出し従業員を呼びつけて怒鳴りだし「いつできるんだ!?」と騒ぐのでバカ息子も「おあいそ」と叫ぶ・・・、ここの店は座席番号をレジで申告して会計するんだよ・・・・。
会計金額を聞いてまた婆さん切れ出した!「まだ届いても食べてもいないのに金とるのか!?」と・・・・。
食ったものだけ金を払うと物凄い怒る・・・・、「早く帰れよ」きっと従業員も他の客もみんな思っていただろう。
婆さん長生きするぜ・・・・きっと店内に居た者はそう思ったろう。
はっとした俺の注文した料理・・・・注文してから30分以上経つがまだ来ていない・・・・婆さんじゃないが遅いね。
私の隣の席に男性客が座る。
直後にやっと料理が来た時計を見ると午後12時36分。
隣の客が料理を持ってきた従業員に「刺身定食」を注文する。
「まぁ料理が届くのは軽く午後1時は過ぎるだろうね」と隣の男性客を見た。
しかし期待は裏切られた3分後に「刺身定食です」と料理を持ってきたのだ。
「早!」と思ったが・・・「ああそうかさっきの婆さん達が注文して待っても待っても届かなかった料理は刺身定食だったんだ」と心の中で得心した。
なんか婆さんが気の毒になった。
漁夫の利ってやつか・・・・・刺身だけに・・・・。