今年初めての登山の予定でした。
梅雨の早い到来のような中で天気が心配されました。
しかし2日前まで予報は全く問題ありませんでした。
運よくその日だけ晴れることになっていたのです。
そんなわけで安心していました。
ただそれはフェイクだったのでしょうか。
前日になると怪しくなってきました。
山の天気なので仕方ないとも言えます。
とはいえそれにしても急激に変わりました。
誰かの作用なのかもしれません。
過去にも同じ山で似たようなことがありました。
その時は周囲が曇りなのに山の中腹から雨でした。
とにかく当日にならないとなんとも言えない雰囲気でした。
そうして朝になりました。
起きた時点で今にも降り出しそうでした。
少しするとその様子通りになりました。
明らかな下り坂です。
もちろん雨の中の山行を受け入れれば不可能ではなさそうです。
山小屋泊をしていたなら普通に出発する程度でした。
でもそこまでするかという状況でもありました。
天気予報が下山するくらいの時間帯まで雨になっていたのです。
まさに謀られたかのようなタイミングです。
個人的には本当にどちらでも良いような気分でした。
わざわざ登る必要もなければやめたいわけでもないというバランス
ちなみにそれなりの旅館に前泊していました。
つまり予定変更してのんびり過ごす方が現実的な感じでした。
同室者もその意向だったので今回は見送ることにしました。
室内からお庭の雨模様もなかなか風情のあるものです。
温泉にもゆっくりつかれました。
久々にできた空白だった気がします。
結局のところ束の間の休息に行ったような意味合いになりました。
巡り合わせは色々あるものだと思います。
ふと状況に応じた受け取りを柔軟にすれば良いのだと理解したので
谷 孝祐
2021.5.20