移りゆく絵のような風景 | 3年前のしこうの楽しみ

3年前のしこうの楽しみ

ブログの説明を入力します。

この1週間くらいのことです。
旅行期間といえばそうでしょう。
少し点々としていました。
 

そして各地で感じたことがありました。
それは風景の美しさです。
今までになく綺麗だったのでした。
 

それぞれが印象に残るほどのものです。
どこでも天気さえ良ければ遠くまで見通せたのでした。
距離感が以前よりもかなり近くなった印象です。
 

例えば那覇空港に着陸する直前のことでした。
まずは眼下の海の青さが格別でした。
明らかに色が違っていたのです。
 

深さに応じて濃淡が明確にとらえられました。
同様に慶良間諸島もよく見えました。
しかしそれだけではありませんでした。
 

初めて久米島まで見渡せたのです。
もちろん手前の渡名喜島もくっきりしていました。
その状況は大阪でも感じられました。
 

南港からの淡路島がやはり鮮明でした。
明石海峡大橋がいつになくはっきりしていました。
もちろん夕暮れも格別でした。
 

空が朱に染まるという表現がぴったりでした。
大気や海洋が汚染から解放されているのでしょうか。
確かにそうとらえるのが妥当な気がしました。
 

その光景から自然に神を見出す感性にも納得がいきました。
畏敬の念を持つのも当然のことでしょう。
ただそれも束の間のことかもしれません。
 

目の前の環境回復を認識している人がどれだけいることでしょう。
あまり期待できなさそうです。
結局のところ元に戻ってさらなる悪化に向かう可能性が高いのかもしれません。
 

とはいえここで方向転換できなければ人類はどこまで突き進むのでしょうか。
先行きが思いやられる気もします。
もしそうだったとしても物理的な意味で穢れの少ない風景は脳裏に焼きついたのでした。
 

昔はそんな光景が日常の中に普通にあったのだと推測します。



谷 孝祐
2020.9.25