久々に料理をしました。
といっても簡単なものです。
1時間もかからないでできました。
品数も2品だけです。
しかしこれは大きな第一歩かもしれません。
包丁をまともに使ったのが指を切って以来でした。
5月の終わりに調理した時はカッティングは手伝ってもらったので
奇しくもちょうど5ヶ月ぶりです。
ただやはりトラウマはあるのでしょう。
直接的な原因となったジャガイモは扱う気になれませんでした。
目の前にあっても手が伸びないわけです。
だからそれを避ける形になりました。
とはいえなければならないものでもありません。
あるものでうまく創作するのが基本的に自分のスタイルです。
ということでそれは脇においてメニューを考えたのでした。
実際に切ったのは玉ねぎ2個と人参3本とズッキーニ2本とナス5
それなりの量だったかもしれません。
でもスムーズにできたのは自分にとって収穫でした。
特に気になることもなかったのです。
とはいえ自動的に注意している感覚はありました。
よく言うなら丁寧さが高まったと言うところでしょう。
雑になりにくい様子でした。
どことなく以前よりも集中度も上がっていたかもしれません。
シンプルではありますが火加減なども先行して意識が働きやすい感
ともかく意外な受け取りとなったようです。
結果的にリラックス度も上がって距離感も離れたまま作業できまし
より時空のその一点で生じる何かを描き出すようなイメージで動け
自分という存在が混ざらずにクリアに生み出すことができている気
もちろんそれは幻想かもしれません。
独りよがりと言えなくもないでしょう。
それでも改めて料理が嫌いではないことを認識しました。
同時に味覚における理想を手放せた気もしました。
この体験を大切に精進したいと思います。
谷 孝祐
2020.8.1