膝下から足首の傾きはどうだったでしょうか。
鏡で見れば一目瞭然だったかもしれません。
ただそれを感覚で捉えるのは難しいように思います。
身体認識の中でもかなりハードルの高いものでしょう。
実際に他の部分の結果なので仕方ないとも言えます。
とはいえ自覚できればより高度な知覚が得られると考えられます。
ポイントは膝と足首の位置関係です。
なので改善にはそちらを意識した方が得策です。
しかし結果からのフィードバックも重要です。
結局はその両方が重なって修正がうまくいきます。
これは自主修正に必要な視点かもしれません。
ということで関連エリアとしてその二箇所のポジションについて触れておきます。
下肢の傾きに直接的な影響があるのは足首からの角度です。
ただここに何らかの原因があると言いきれるわけではありません。
それも結果だったりします。
あくまで知覚しやすさという意味での話です。
足首から外側に傾斜すればO脚に内側であればX脚になりやすいでしょう。
それによって膝の向きも変わってくるかもしれません。
ちょっと内向きになったり外向きになったりということが考えられます。
とはいえこれは微妙な違いです。
正常な加減を知らなければ評価のしようもありません。
分からなければ何となくどっち向きか意識してみる程度で構いません。
位置という意味では足首に対して膝がどこにきているのかを注意することの方が大切です。
その二箇所がどことどこにあるのかを捉えようとするわけです。
この知覚を高めるのには動かしてみるのも有効です。
椅子に腰掛けて膝を開いたりくっつけたりしてみるのです。
もちろん脚の位置は変えません。
ゆっくり認識しながら行ってみましょう。
そうするとそれぞれの位置関係が同時にわかるようになってくるかもしれません。
その瞬間に足首がどこにあって膝がどこというような具合です。
ちなみにここから下肢に焦点を移すことも可能です。
つまりその認識にフォーカスを切り替えるわけです。
こうして知覚力を高めることもできるわけです。
これは同時に連動性への体感覚も鍛えてくれます。
案外面白いかもしれません。
谷 孝祐
2018.12.30