大学院での初のゲスト講義 | 3年前のしこうの楽しみ

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先週資料作成をした大学院での講義がありました。
メンバーもわからずで緊張するところでしょうか。
でもそのような観念も関係はなかったようです。

むしろ感覚は緩すぎたのかもしれません。
そこで話す実感が薄かったともとらえられます。
5日ぶりに東京に戻る帰りすがらでついでに立ち寄る気分になっていたとも思います。

気づけば名刺を忘れていたのでした。
問題はありませんが交換するのが通例です。
加えてパソコンをテレビ画面につなぐコネクターのことも失念していました。

だからといってなんということもありません。
とりあえずありのまま話したのでした。
テーマはヘルスケアの講座の中での「ストレス解消とQOL」です。

なので最初は無難なところから入りました。
厚生労働省の出しているストレスの概念を紹介したのです。
そこからストレスチェックの話題にも触れました。

ひとまず最低限の潮流は押さえておこうという目論見です。
そして本題に入りました。
今回の中核は実存主義からみる人間モデルです。

雑にいうなら人間の知覚を超えたところに物事の本質があるというような考え方です。
ちなみにこの代表格はプラトンのイデア論と考えられます。
要するに目に見えない世界に実態があるというような価値観です。

これを立証主義的現代科学のベースとなる経験主義と比較して伝えました。
つまり思考の枠組みを広げてもらうことを目指したわけです。
やはりここは少し突っかかりがあったようです。

既存の概念から出るのはなかなか難しいことがうかがえました。
とはいえ質疑応答を通じて次第に理解されたようでした。
スクリーン上の映画と映写機内のフィルムの関係に例えるのはイメージしやすいようでした。

それをもってメインとなる人間モデルに進みました。
ここには魂とかトラウマなど概ね全ての概念が含まれます。
まさに個人的に理解している統合的な人間観を直球でぶつけてみたわけです。

当然ながら難解さはあるようでした。
それでも質問は過去生やバーストラウマ・インナーチャイルドとともに一悟術にもおよびました。
意外に感情についてはほぼ触れられませんでした。

おそらくついてこれた人とそうでない人の差は大きかったのではないかと推測します。
それでも少しは今の科学というもののズレや弊害は伝わったかもしれません。
とりあえず先生にはなかなかうけたようでした。

終わってみてもしかしたら大きな一歩だったかもしれないとふと感じたのでした。

谷 孝祐
2018.10.18