足裏の触感に意識を向けにくくなる要因が靴にあることについて触れました。
加えて環境にも原因があることが見えてきました。
とにかく無感覚になりやすい条件が整っているわけです。
だからこそ注意が必要でしょう。
時には裸足で歩いてみるのも有効です。
底の薄い靴に変えてみるのも良いでしょう。
こうなってくると靴の選択も重要なように思えてきます。
それによって感じ方が違ってくるのは容易に想像がつきます。
運動靴などのエアーが入ったものと靴底が皮のものでは明らかに異なります。
その形状によっても感じやすい部分が変わってくるかもしれません。
もし合わない靴であればなおさらでしょう。
歪んだ知覚をもたらすかもしれません。
もしくは無感覚を助長するかもしれません。
合わないということを感じないようにすることで知覚もしにくくなるものです。
では足に合う靴とはどのようなものでしょうか。
これを選ぶのは容易ではないことも多いものです。
ただ材質は重要なのかもしれません。
やはり良いものは馴染むのです。
履き慣らしていくとフィットしてくるのです。
もちろん天然素材だからということもあるでしょう。
ということで必然的に選択肢は絞られるのかもしれません。
しかもそれなりに費用はかかるでしょう。
個人的な経験からすると定価で5万円以上はするように感じます。
なので一般的には高価な部類に入るのかもしれません。
いきなりそこにお金をかけるのは抵抗のある人もいることでしょう。
そのような場合にステップとして狙い目なのがアウトレットです。
確実とは言えませんがうまく見つかれば半額くらいで手に入ることもあります。
もし出会わなければ無理に買うこともないでしょう。
この領域においては妥協しないことも重要です。
本当に合う靴は履いた瞬間に分かります。
まさに直感的なイメージです。
そんなものに出会うまでこのレベルのものを試し履きしてみるのも良いでしょう。
それだけでも靴選びの感性は磨かれます。
同時に足に意識が向く度合いも上がり足裏への知覚力も向上すると予想されます。
道具は実際には大きな影響を与えているものです。
谷 孝祐
2018.5.20 9:32