カイロでの合唱の本番を終えました。
このために結成されたグループです。
そんなわけで1つの完了というタイミングかもしれません。
思い返せば始まった当初はどうなるものかというところでした。
ほとんどが素人という状況だったわけです。
全体での練習回数も月1回程度の計7回という少なさです。
正直なところ無謀とも言えるチャレンジだったのかもしれません。
しかしその気になれば何とかなるものというものなのでしょうか。
最終的にはそれなりの形になったのでした。
もちろん理想に程遠いことは否めません。
とはいえ当然ながらそんなものを要求するつもりもありません。
できることをできる範囲で積み上げてきただけです。
その意味においてこの集団の着実さは眼を見張るものがありました。
特に今年に入ってからの成長は異次元レベルだったかもしれません。
一般的には考え難いスピードだったように感じます。
大ホールでの練習で火がついたのでしょうか。
そこから次第に本気度が上がってきたように思います。
まさに最初のスケジュール以上にうまくいった印象です。
こうなると指導する側も欲が出てくるものです。
やっとスタートラインに立ったという気分でもあります。
ということで本番は個人的にはまずまずという感想でした。
可もなく不可もなく良いところもあればうまくいかなかったところもあるというところです。
まあ本番はそんなものだというくらいの内容でした。
やはり直前の急場しのぎの味付けは再現されにくいものだと実感しました。
そうはいってもプロでもないので当たり前のことでしょう。
これはポテンシャルの最高値が出せなかったことをネガティヴにとらえるくらいの雰囲気だったということでもあります。
ということで現実的には大成功としか言えない演奏でした。
やはり集団の力というものは大きなものだと思います。
まさにこれが合唱の醍醐味というところなのかもしれません。
個人の努力だけでは行きつけないことが起こるのです。
どこを切り取るのかにもよりますがプロかと思ってくれた聴衆もいたようでした。
どうやら好評だったことも確かなようです。
中高生ならまだしも大人になってこんな体験ができるとも思っていませんでした。
この機会を作り上げた全員に感謝です。
音楽で世界を変えるとは巷でも言うけれどそれが詭弁でもないということが実感できたのでした。
谷 孝祐
2018.3.10 6:21